三津田恵子 『グローバル市場の展望と日本株への考察』

プレスリリース
2016 年 7 月 26 日
フィデリティ投信株式会社
三津田恵子 『グローバル市場の展望と日本株への考察』
フィデリティ投信株式会社は、7 月 22 日開催のメディア・ラウンドテーブルで登壇した三津田 恵子(フィデリテ
ィ投信 ポートフォリオ・マネージャー)の『グローバル市場の展望と日本株への考察』をまとめました。
ブレグジット (Brexit) について
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英国の欧州連合(EU)離脱を問う国民投票直後の一時的混乱を経て、金融市場はいったん安定した。今
後については英国と EU の交渉にもよるが、英国経済への負の影響は免れないのではなかろうか。
グローバル経済・市場環境について
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Brexit 前の世界の景気サイクルはようやく回復しつつあった。加えて、ここ数年先進国に劣後していた新
興国の景気も回復し、先進国に追いついてきた矢先であった。先行指標の一つとしてモニターしている
CRB 工業商品価格指数の動きから判断すると、直近でもグローバル景気は上向きが続いているとみら
れる。
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一方、金融市場では年初来、債券のリターンが株式を上回っており、これは通常景気後退時にしか見ら
れらない動きであることを考えると、景気先行指数の上向きと矛盾している。これは、各国の非伝統的金
融緩和政策、あるいは引き締め転換に対する慎重な姿勢が、必要以上に金利を押し下げ、必要以上に
債券リターンを押し上げていると考えられる。
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今後の世界経済を考える上で、主な不安材料は、①米国大統領選と②欧州における反グローバリズム
の動き。①については、今以上の米ドル高が続くことに対するリスクにも注意が必要(トランプ氏の強硬
発言、同氏への支持を助長する可能性)。②については、政治の「内向き志向」が強まることにより貿易
量が減少し、世界経済全体にとってマイナスとなる懸念がある。
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こうした中、グローバル金融市場については、非伝統的金融政策の継続によりボラティリティが高止まり
し、一部の資産クラスがさらに割高になる可能性がある。
日本株式について
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企業収益の下方修正が続いており、この傾向は新興国を含めた世界全体に比べても相対的に強く、し
かも悪化が加速している。ファンダメンタルズから考えると、日本株は相対的な魅力度が低い。
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一方、現在の株価水準はファンダメンタルズから乖離し、売られ過ぎであるともいえる。今後の政策出動
の内容如何によって、この売られ過ぎの部分が回復する可能性はあるのではないか。
登壇者ご紹介
担当
マルチ・マネージャー運用、タクティカル・アセット・アロケーション、日本株ポ
ートフォリオ・マネージャー分析、商品開発にかかわるストラテジック・アセット
・アロケーション
運用経験年数
三津田恵子
フィデリティ投信
ポートフォリオ・マネージャー
20 年
当社在籍年数
学歴・保有資格
17 年
INSEAD MBA 取得
(1998 年)
東京大学卒(1986 年)
CMA
フィデリティ投信について
フィデリティ投信株式会社は、独立系資産運用グループのフィデリティ・インターナショナルの一員として、投資信託お
よび、企業年金や機関投資家向け運用商品やサービスを提供する資産運用会社です。1969 年に外資系運用会社と
して初めて本邦に拠点を設け、日本企業の調査を開始。1990 年より日本の年金向け運用業務に参入、1995 年に証
券投資信託委託業務免許を取得し、同年 12 月に最初の国内投資信託を設定しました。公募投資信託の純資産残高
は約 3 兆 1 千億円、外資系運用会社では首位となります(2016 年 6 月末日現在)。
フィデリティ・インターナショナルについて
フィデリティ・インターナショナルは、アジア太平洋、欧州、中近東、ラテンアメリカの 24 か国において投資家向けに資
産運用サービスを展開しています。運用資産 28 兆円※、従業員数約 7,000 名を有し、世界有数の資産運用会社とし
てさまざまなアセットクラスを網羅する投資商品や、リタイアメント・ソリューションを提供しています。資産運用に特化
し、優れた運用ソリューションとサービスによって、お客様の求める資産形成を実現することを使命としています。フィ
デリティ・インターナショナルは 1946 年米国ボストンで創業された「フィデリティ・インベスメンツ」の国際投資部門として
1969 年に設立されました。1980 年に米国の組織から独立し、現在は経営陣と創業家が主要株主となっています。
(※1 ドル=102.590 円で計算、データは 2016 年 6 月末日現在 )
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い申し上げます。なお、当社は投資信託の販売について投資家の方の契約の相手方とはなりません。
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場における取引価格の変動や為替の変動等により投資1単位当たりの価値が変動します。従ってお客様のご投資された金額を
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い。
投資信託説明書(目論見書)については、販売会社またはフィデリティ投信までお問い合わせください。なお販売会社につきまし
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(ご注意)上記に記載しているリスクや費用項目につきましては、一般的な投資信託を想定しております。費用の料率につきましては、
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フィデリティ投信株式会社 金融商品取引業者
登録番号: 関東財務局長(金商)第 388 号
加入協会: 一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会
BCR160725-1