障害を持つがために体験した辛かったこと、苦労したことを集約して 1 冊の本に まとめ、障害者が生きやすい環境を造るため、社会に提言しませんか! ポリオネットワーク運営委員 柴田多恵 来春、「障害者差別解消法」が施行されます。これは画期的なことで、私たち障害者を 取り巻く環境が一段と良くなるのではと期待しています。しかし、どのように私たちの生 活が変わるのかとなると、その具体的な形はまだほとんど明らかになっていません。障害 者が困らないようにするための「合理的配慮」の提供は、どのように行われるのか、その ガイドライン作りも、地方公共団体での条例づくりも、それほど進んでいません。 何より懸念されるのは、「障害者差別解消法」に対して、一般の人がほとんど何の関心 も寄せていないことです。それどころか、お人好しの日本人の中には、「日本は住みやす く、障害を持つ人に対しても温かい保護がなされている。障害者差別なんてあるかなあ」 などと思っている人が案外多いように感じられることです。日本では、その無関心ゆえの 無理解。無理解ゆえの差別が堂々とまかり通っているのではないかと、感じられる時さえ あります。悪意なき差別ですから、かえって始末が悪いのではないでしょうか。 そんな人たちに気づいてもらいたいと、私たちは思いました。障害を持って生きること の大変さをわかってもらいたいと思いました。 皆さんの事例を集めて、一冊の本にして、多くの人に読んでもらいませんか。 「そうなのか。気づいていなかったなあ!」と多くの人が思ってくれ、少しでも理解を 示してくれれば、障害者が生きやすい社会を造っていくための一つのきっかけになるに違 いありません。 そこで、皆さんの体験談を募集します。その体験談をまとめて、障害者差別解消法が施 行される来春に合わせて冊子を作ります。発行形態等は現在検討中です。一般の人たち向 けです。事例が一定数に達するごとに 1 冊の冊子にまとめることにします。各都道府県の 障害福祉課には、送呈する予定です。 皆さんは苦労を苦労と思わず、差別を差別と思わず、頑張ってきたかもしれません。で も、それは間違いなく差別をうけたゆえの「苦労」だっのではと思います。そのことを書 きましょう。後に続く私たち同様の肢体不自由の人たちのために。 言い残して死にませんか。声を集めれば、大きな力になります。たくさんの人の体験談が 集まることを期待しています。みんなの力を合わせて、社会を変えていきましょう!!! ※また、この冊子作り(編集等)に協力してもよいと思われる方は、是非、名乗りを上 げてください。待っています。 体談をまとめた冊子の概要 ① 冊子の仮名・・・・言い残したいこと ポリオの遺言 (肢体不自由という障害を持って生きてきて、気がついたこと) ② 冊子作成の目的・・後々続く肢体不自由の障害者が、生きやすい社会をつくるため ③ 冊子活用方法・・・各都道府県の障害福祉課に送呈。自主出版にとどまらず、一般 の出版社からの出版も考えていく。多くの人に読んでもらうよ うに働きかけていく ④ 見込める成果・・・多くの人の正しい理解を得、障害者差別解消法で言うところの 合理的配慮が正しく行われるようになること 体験談の応募要項 ① いつ、どこでの体験であるか明確に書くこと。 ② それに対してどうしてほしかったかを書くこと。 ③ お住まいの都道府県、性別、年齢は明記。 ④ 各項目、原則 200 字以内。(少しでも多くの人の事例を掲載したいからです)。 送付先 各地の会の下記の担当者に送付のこと。 〇仙台ポリオの会・・・・・小関 理 Tel/fax0224-25-9475 989-0232 宮城県白石市福岡長袋字陣場が丘 13-10 [email protected] 〇ポリオ友の会東海・・・・向山昌邦 Tel/fax052-932-1854 461-0035 名古屋市東区黒門町 3 番地 [email protected]; 〇ポリオネットワーク・・・柴田多恵 Tel/fax072-288-0276(松本まで) 654-0134 兵庫県神戸市須磨区多井畑東町 23-5 [email protected] 〇北のポリオの会・・・・・今田雅子 Tel/fax011-773-5893 002-8062 北海道札幌市北区拓北二条 3 丁目 6-14 [email protected] 〇エンジョイポリオ会・・・森山幸恵 Tel/fax 093-244-0718 809-0017 福岡県中間市桜台 1-11-23 [email protected] 送付方法 郵送でもいいですが、パソコンを使える人はなるべくメールでお願いします。そうす るとすぐ編集に廻すことができます。 体験談の選出方法 書いてきていただいた体験談はすべて冊子に掲載したいと考えているが、類似した事 例であれば、「同様」として、数だけ記載。また、掲載時に書いた人の文章を尊重す るが、意味を変えない範囲での校正をすることは了承のこと。詳しいお話を、各地の 会の担当者が聞かせてもらう場合もあるので、連絡先を明記のこと。 名前の取り扱いについて 全員匿名。お住まいの都道府県、年齢、性別を付記。 締切 2015 年 11 月 30 日 体験談募集 人生をいろいろな場面に区切ります。その時に受けた理不尽な扱い、どんな差別をう けたか、まず体験を書いてください。いつ、どこで受けた差別かを明確に。次に、そ れに対して、皆さんはどうしてほしかったかを書くこと。 ① 学校教育 (例)・入学拒否はなかったか。入学試験での扱いはどうだったか。 ・養護学校がなかった地域では、入学免除や猶予はなかったか。 ・養護学校があったところは、普通校に行くという選択ができたか。 ・学校生活の中での差別は? ・その他 ② 雇用 (例)・就職の時に、不利な扱いを受けなかったか。 ・職務を遂行する上での苦労は? ・昇進等に妨げはなかったか。 ・その他 ③家庭生活 (例)・親や兄弟との関係はどうだったか。 ・ 親が高齢になってからの介護の問題は? ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ・結婚の際は? ・その他 資格取得 (例)・障害を理由に取れなかった資格はなかったか。 ・その他 医療 (例)・障害を持っていることで不当な差別を受けたことはないか。 ・その他 交通機関 (例)・乗車拒否などは、なかったか。 ・不便を感じたことは何か。 ・その他 女性障害者として感じた差別はなかったか。 その他 体験談 お住いの都道府県( お電話番号( ) ) 性別( ) 年齢( ) 記入事例 ① 学校教育 昭和43年、兵庫県伊丹市で、公立高校に進学しようとしたが、足が不自由という理由で、入学を拒 否された。両親が、教育委員会にかなり掛け合ったが、入学は許可されなかった。入学を許してくれ た私立高校に進学した。自分はあくまでも、公立高校に進学したかった。障害を理由に入学を拒否さ れるのは間違いだと今でも思う。 体験談の回答用紙 氏名 いつ どこで どんな体験 どうしてほしかった ※ 体験談は何個でも構いません。体験別にこういう形式で書いて送ってください。別紙 を使ってくださって構いません。メールで、応募してくださる方は、この様式にのっと って送ってください。
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