僕らのまなざし ~障害とともに~ 03 水戸市肢体障害者福祉協会×支える 同協会の設立当初から活動 に 携 が あ っ た 」と い う。 大 野 会 長 は していこうという熱意と一 体 感 なで障害者を取巻く環境を 良 く ろな団体ができたときは、 み ん 和 年代に障害に関するい ろ い を 務 め る 大 野 光 一 さ ん は、「 昭 おして交流を深めている。 会 長 矢などのレクリエーション を と での電動車いすの貸出がなかっ 手段が限られていたり、施設内 くなり危険だということ。交通 る人たちにとっては、滑りやす 引きずっている人や杖を利用す が少しでも濡れていると、足を また、表面がつるつるとした床 が 付 か な い こ と か も し れ な い。 人たちにとっては、なかなか気 行していて、歩く機会が少ない たとえば、雨の日の歩道はと ても滑りやすい。いつも車で通 が多いと言う。 一言の中に課題を見つけること 同士の会話など、ちょっとした 感じている大野会長。今は会員 には、一緒に活動してみてほし てもらいたいし、障害がある方 そ、より多くの人に活動を知っ あるのではないか」 。だからこ まりなく、距離感も近づきつつ 障害者だからという特別視はあ 感じている。 「若い世代からは、 だ、意識は変わってきていると い人の参加は少ないという。た 市肢体障害者福祉協会でも、若 どの団体、どの分野でも問題 として抱えているのが、高齢化。 小さな勇気が、大きな一歩に バリアフリーへのヒントがある。 ラ ッ ク ス し た 会 話 の 中 に こ そ、 ことが大切だと考えている。リ こと一つ一つに耳を傾けていく 熱意と一体感で続いてきた活動 わり、今もさまざまな場面 で 力 たりするため、身近な施設や公 方が、輪投げやカラオケ、 吹 き 身近な会話にこそ、ヒントが 情報提供と相談支援の充実 12 2016. 9. 15 広報みと 隔月で、水戸市障害者安心プランの基本方針をポイントにした連載を掲載していきます。 市 肢 体 障 害 者 福 祉 協 会 で は、 手や足などの肢体に障害が あ る を尽くしている。 園でも訪れたことがないという いと思っている。 大野会長は、そうした細かな 比較的重度の障害のある方で も、テーマパークへ行く企画を こと。 「 法 律 や 制 度 の 面 で は、 あ る 程 度 は 整 備 さ れ て きている 」と 立てると、たくさんの人が楽し み に し て 参 加 し て く れ る。 「サ ポートする周囲の大変さはある が、それは二の次。まずは、外 へ出ていく気持ちを持ってほし い 」と 大 野 会 長 は 力 を 込 め る。 その勇気が、 「障害があるから、 な い か ら 」と い う 意 識 の 差 や 扱 いの差などをなくしていく一歩 になるのではないだろうかと。 に関する相談や差別の解消に向けた取 組に関して、関係機関と情報を共有す るための障害者差別解消支援地域協議 会も設置し、8月に第一回の会議を開 催しました。 今後は職員を対象に、障害の状態や 特性に応じた配慮、社会的障壁の除去 などに関する研修会の開催を予定して います。 問合せ/障害福祉課(☎232-9173) 平成28年4月に 「障害者差別解消法」 が施行されました。市では、ホームペー ジやポスター、パンフレットなどで周 知するとともに、障害を理由とする差 別に関する相談窓口を設置しています。 また、市の職員が職務を遂行するに あたり、障害を理由とする障害者の権 利利益の侵害がないよう、対応要領を 策定。さらに、障害を理由とする差別 【障害者差別解消法】 地域で自立した生活を送るため には、必要な支援を適切に活用す ることが重要です。必要な情報が 届くように、情報提供の充実に努 めるとともに、さまざまなニーズ に応えるための相談・支援体制を 強化します。また、障害者の権利 を守り、差別の解消を目指す取組 の充実も図っていきます。 30 大野光一さん 障害者が笑顔で安心して暮らせるまち・水戸
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