会議録(協議・打合・陳情・会議) 記録者 井村 作成 平成21年5月15日

会議要旨
会
議
名
会議年月日
会議場所
平成28年度
第1回阿南市総合教育会議
平成28年9月23日㈮ 15:00~16:00
阿南市役所6階
資料の
有 無
有
(別紙)
602会議室
【構成員】
岩浅市長、新居教育長、野村教育長職務代理者、玉岡教育委員、里美教育委員、
篠岡教育委員
参加者名
(21人)
【事務局】
打樋企画部長、松内企画政策課長(司会)、東企画政策課長補佐、
柏木企画政策課長補佐、山田企画政策課主査
【教育委員会事務局】
髙島教育次長、木本総務課長、近藤学校教育課長、西尾生涯学習課長、
阿部人権教育課長、近藤スポーツ振興課長、石本学校給食課長、
太田青少年健全育成センター所長、櫛谷図書館長、堀科学センター館長補佐、
橋本教育研究所長、杉本総務課長補佐
傍聴者
1人
内
(15:00
容
開会)
(司会:松内企画政策課長)
定刻になりましたので、ただ今から平成 28 年度第 1 回阿南市総合教育会議を開会いたします。
私は、事務局の企画政策課長の松内でございます。よろしくお願いします。
はじめに、岩浅市長からごあいさつをお願いいたします。
(岩浅市長)
教育委員の皆様方におかれましては、平素から本市教育行政の推進に御尽力いただいておりますことに深く
敬意を表しますとともに、市政の各般にわたりまして御理解、御協力を賜り、厚くお礼を申し上げます。
さて、昨年「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」の一部が改正され、本市におきましても本年7月
1日から、新体制に移行したところでございます。
「総合教育会議」も2年目を迎えますが、皆様方からの御意見を十分にお伺いし、本市の教育振興のための
施策につなげてまいりたいと考えております。
今回は「学校教育・社会教育の現状と課題について」を協議事項とさせていただきました。皆様の忌憚のな
い御意見を賜りたいと存じます。
今後におきましても、総合教育会議を通じて、より一層、教育委員の皆様方と連携を深め、子どもたちが、
主役であるということを常に念頭におきながら、教育の向上に努めて参りたいと考えておりますので、よろし
くお願い申し上げ、ごあいさつとさせていただきます。
-1-
(司会:松内企画政策課長)
続きまして、「次第3」の「協議」に移らせていただきます。
「阿南市総合教育会議設置要綱」第4条第1項の規定に基づき、岩浅市長さんに議長をお願いしたします。
(議長:岩浅市長)
それでは、会議に入らせていただきます。
協議事項(1)「学校教育・社会教育の現状と課題について」でございます。まず私から1つ、委員の皆様に
お聞きしたいことがございます。
先日の9月議会の一般質問でも取り上げられましたが、本年度から新規事業として小・中学校へ図書館サポ
ーター3名を配置しております。まだ、半年が経過したばかりの事業ですが、大きな成果を上げているとのこ
とでございます。
委員の皆様も日頃の学校訪問等を通じて、どのように感じておられるのか率直な御意見、御感想をお聞かせ
いただけたらと思いますが、どうでしょうか。
(新居教育長)
学校図書館サポーターは新規事業でございますので、学校教育課長からあらましを説明させていただきます。
(近藤学校教育課長)
学校図書館サポーター事業について説明させていただきます。
平成 28 年度新規事業として、3人を臨時的任用職員として雇用しております。勤務形態は、9 時から 14 時
で、昼休みを除いて1日4時間、週5日勤務となっております。
3人の配置ですが、1人目は富岡小学校を主とした市内の小学校、2人目は羽ノ浦小学校を主とした市内の
小学校、3人目は阿南中学校を主として市内の中学校を担当していただいております。
主な業務としては、読書の推進・指導・啓発、図書の貸出返却、図書の整理、読み聞かせ、本の紹介、購入
図書の選定、市立図書館からの貸出、啓発のためのお便りの作成などです。
(新居教育長)
定例教育委員会でも何度か紹介をさせていただきましたし、議会でも質問が出ました。学校現場からも好評
を博しているところでございます。委員の皆さまで現場や市民から御意見を伺っていることはありませんか。
(野村職務代理者)
半年ほど前、本年度に入ってから図書館サポーターという言葉が耳に入ってくるようになってきました。
その後、定例教育委員会の度に説明をいただきました。市内の3つの図書館では、子どもに対する本の啓発事
業・ブックスタートなどが行われていて、図書館活動が充実していると実感しているところです。先生方の話
を聞いていると、心の栄養になっていると感じますし、徐々に成果が表れるものと思います。
(玉岡委員)
7月の始めに学校訪問したとき、図書館サポーターが配置されたことについて、その時には成果などはあま
り感じなかったのですが、それは、スタートして間がなかったからだと思います。先月の定例教育委員会で、
教育長さんから図書館サポーターについては、とても成果が上がっていると説明がありましたが、小学校の学
校数が多いため、1人では手が回らないと感じました。1人でもそれだけの成果が上がっているのだから、予
算の関係もあって難しいとは思いますが、もっと充実させるためにも徐々に図書館サポーターの人数を増やし
て欲しいと感じています。
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(新居教育長)
現在は、単純に言うと 1 人が 10 校を受け持っています。図書館サポーターからは、せめて、1週間に1回
は各学校に行けたらいい。6人体制になれば、1人が5校受け持つことになり、1週間に1回訪問することが
できるという話を聞くことがあります。学校勤務の経験が少ない3人ですが、よく集まって相談し、図書館だ
よりなどを作成し、すべての生徒・児童に配るという努力をしています。学校の要望を考えると、増員につい
ても教育委員会として、予算要望していきたいと考えています。
(里美委員)
全国学力学習状況調査の報告では、阿南市は県の平均には少し届いていない状況です。読書の必要性を感じ
ていますので、図書館サポーター事業は非常に素晴らしいと思います。
(議長:岩浅市長)
図書館サポーターは、資格が必要ですか。
(新居教育長)
教員免許又は図書館司書です。今回は、8名の応募がありました。
(議長:岩浅市長)
3人採用とした理由は何ですか。
(新居教育長)
予算の関係からです。
(議長:岩浅市長)
3人で1年間にどれくらいの経費がかかりますか。
(髙島教育次長)
賃金は、1日4時間で 3,650 円です。月に 20~22 日勤務となります。あと、通勤距離が2キロメートル以
上であれば市職員に準じて通勤手当の支給があります。勤務時間が1週間で 20 時間なので社会保険の適用は
ないが、雇用保険は加入しております。
(議長:岩浅市長)
一番貰っている人で1人当たりいくらぐらいですか。
(新居教育長)
概算で月に7万円ぐらいです。
(議長:岩浅市長)
サポーターからの不満はないのですか。
(髙島教育次長)
家族の扶養に入っている場合があるので、現在の勤務条件で不服などは出ていません。
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(新居教育長)
3人とも子育て中の方で、今回の募集がフルタイムでないのでぴったりだということで応募できたと聞いて
おります。
(篠岡委員)
私もこの制度をよく知らなかったのですが、地元の公民館関係の方と図書館サポーターについて話があり、
阿南市も粋なことをしているなと感じたところです。
(議長:岩浅市長)
県内の 24 市町村で、一番充実しているのはどこですか。
(近藤学校教育課長)
鳴門市で、人数は3~5人と記憶しております。
(議長:岩浅市長)
鳴門市は歴史があるのですか。
(近藤学校教育課長)
あまりないです。
(新居教育長)
平成 26 年度の学校図書館法の改正で、学校には学校司書を置くよう努めなければならないとなりましたの
で、できれば各校に1名配置したいと考えておりますが現実的には厳しいです。現場の先生や保護者の方から
好評なことから、よい取り組みであると考えます。また、せめて各校1週間に1回は行きたいというサポータ
ーの声も聞きますので、人数を現状の倍にすることが叶えば、より良いものになると思います。
(議長:岩浅市長)
現状の倍ということは、来年度は6名ということですか。
(新居教育長)
はい。
(玉岡委員)
幼児教育の観点からいっても、ぜひとも図書館サポーターを幼稚園にも配置して欲しいと思います。子ども
にとって絵本を読み聞かせることは、脳の発達において大事なのです。保護者の教育もできると思います。
保護者も非常に興味、関心が高いし、子ども達もすごく楽しみにすると思います。
(篠岡委員)
今の玉岡委員の意見に賛成です。
(新居教育長)
幼稚園の先生の勤務状態からみると、朝の時間に余裕がないので、朝の20分だけでもサポーターに任せら
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れたら大変良いと思います。年長さんであれば、ひらがなぐらいは読めるようになって、自分で本を読めるよ
うになりますよね。それでも、家族が読み聞かせをするということが大事だということを聞きます。幼児教育
ではそれが必要なのですよね。
(玉岡委員)
幼児は、とにかく絵本が好きなのです。読んでもらうことを、すごく楽しみにしているのです。保護者に対
してこの発達段階ではこの絵本が良いというアドバイスをしてもらったら非常に良いのではないかと思います。
(新居教育長)
この段階でこの絵本が良いということが、親では分かりにくいので専門家の方からみて、この年代の子なら、
時代を反映したような、今こそこの本を読んだらどうですかというアドバイスが欲しいということですね。
(議長:岩浅市長)
私も孫が身近にいるので、読書が好奇心を煽るというか、それは感じます。
話は変わりますが、今まで那賀川図書館がいつも四国1位の貸出冊数となっていたが、最近2・3年は、そ
うなってないようですが、今はどこですか。
(櫛谷図書館長)
合併もありましたので、那賀川図書館だけでなく、市内の3館での貸出冊数となります。人口7万人規模で
四国1位は、四国中央市です。阿南市は2位です。
(議長:岩浅市長)
四国中央市が1位というのは、どう分析したらいいのですか。
(櫛谷図書館長)
総貸出冊数を人口で割っています。四国中央市は4館あります。平成 26 年度から 27 年度にかけて貸出冊
数が増加していました。阿南市も 10,000 冊ほど増加しましたが、四国中央市の方が多かったようです。
(議長:岩浅市長)
阿南市の図書費はいくらぐらいですか。
(櫛谷図書館長)
年間 1,200 万円です。
(市長)
鳴門市はどうですか。
(櫛谷図書館長)
鳴門市は少ないです。1,000 万円を切っています。鳴門市の図書費は少ないようです。
(議長:岩浅市長)
類似団体と比較して 1,200 万円という数字はどうなのですか。
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(櫛谷図書館長)
101 から 102 団体ある類似団体の中で、阿南市の利用状況は上位です。予算的には上位の団体がかなり充実
しているので、1 人当たりの図書費を計算するとやや平均以下になりますが、ある程度措置されている方だと
思います。
(議長:岩浅市長)
類似団体で予算的に一番充実しているのは、どこですか。
(櫛谷図書館長)
手元に資料を持ち合わせておりません。
(玉岡委員)
幼児教育の観点から言うと圧倒的に保育所の子どもの数が多いです。市内の就学前の子どもたち全体を対象
とした図書サポーターとしての役割を果たせるよう対策を講じてほしい。
(議長:岩浅市長)
いろんな知識が入り、興味を持つようになると思いますが、科学センターの堀さんは、いつ星にあこがれを
持ちましたか。それは読書からでしょうか。
(堀科学センター館長補佐)
小学 5 年生頃に、本やマンガを読んでからでした。
(新居教育長)
就学前の保育所、幼稚園また小学校、中学校も同様にボランティアに頼って行政からのサポートが十分でき
ていないのが現状です。
(議長:岩浅市長)
これは毎日新聞の 1 面ですが、子ども向けの本の広告が1面の下に載っています。こうでもしなければ紙は
売れない。製紙会社も紙の文化は非常に難しいと言っています。
(新居教育長)
図書館サポーターの3人は定期的に集まって図書館サポーターだよりを作成するのですが、経費の関係で残
念ながら現在は白黒なので、インパクトのあるカラーで出したいという要望があります。しかし、7,000 枚も
カラーで作るのは無理なので、せめて学級に掲示する分をカラーに変更したいと言っております。今は、すべ
ての児童・生徒たちにこの図書館だよりを持って帰ってほしいので白黒で印刷したもの配っています。
(議長:岩浅市長)
この会の直前まで認定こども園の関係で陳情が来ていました。幼稚園と保育所は文部科学省と厚生労働省と
別々の管轄となっているが、茨城県守谷市は幼稚園・保育所ともこども課に、児童クラブは教育委員会の所管
となっているそうです。そうすると、空き教室を児童クラブに充てることができるという提言がありました。
情報提供として申し上げますが、どうでしょうか。
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(新居教育長)
実際に児童クラブは教室不足です。子どもは増えているのに勉強する場所がない。空き教室はないのかとの
声もあるが、教室が不足しているのが現状です。所管替えとなったらその時には色々なアイデアが出てくると
は思います。
(議長:岩浅市長)
玉岡委員は幼児教育のスペシャリストと聞いています。私にも孫がいるので、就学前の子供たちを一体とし
た取組が理想だと思います。
(玉岡委員)
幼稚園の子どもということではなく、阿南市内の子ども全体という視点で考えてほしいです。
(新居教育長)
こども課と学校教育課が協議をし、足並みをそろえていければと思います。
(議長:岩浅市長)
徳島新聞に読み聞かせをしている人達の話が連載されており、その人たち全員に手紙を書いていました。
私が小学校6年生の時の先生が、「本を読むときには声に出して読みなさい。」と言ってくれました。
来年度は、図書館サポーターを6人に増やすよう新年度予算を検討したいと思います。
(各委員)
ぜひお願いします。
(議長:岩浅市長)
ただし、先ほどの玉岡委員の発言にもあった、就学前の子どもまでを対象にするということまではこの場で
は判断できないです。
(玉岡委員)
早急にというわけではないので、次の課題として前向きに検討していただければと思います。
(篠岡委員)
就学前の子どもまで手が回らないようであれば、家庭での読み聞かせがいかに重要かを就学前のお子さんの
いる御家庭にお知らせできればいいが。
(議長:岩浅市長)
小学校長会の会長はだれですか。
(新居教育長)
大野小学校の勝瀬奈奈子先生です。中学校は阿南第一中の山西典先生です。
(議長:岩浅市長)
小学校長会でもこのような話は出ますか。
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(新居教育長)
図書館サポーターについて、現場からの声を直接聞きます。
今の篠岡委員の御意見については、園長から保護者に伝える機会は今までもあったと思うし、これからもある
と思います。将来的には、保育所、幼稚園含めて巡回サポーターとして各園を回れるよう数人でも雇用できた
ら園の先生方も忙しい朝の負担を減らせると思います。
(議長:岩浅市長)
次に、本日の資料として「阿南の教育」という冊子をお手元にお配りしておりますが、中身を見てみますと、
学校教育や各種社会教育の取組や活動状況がよくわかる資料だと思います。
この内容に関することでも結構ですし、委員さんが日頃感じていることや御意見、御提言がございましたら
積極的にお聞かせいただきたいと思います。
(新居教育長)
橋本教育研究所長さん、特別支援教育についての現状、課題はどうでしょうか。
(橋本教育研究所長)
来週の9月27日に教育支援委員会があります。内容は、就学前の子どもから小学校6年生の子どもを中心
とし、通常学級で指導ができにくいと予想される子どもたちの検査を行います。すでに、調査員が90名ほど
検査をしていますが、今回は60名が対象です。近年、学習障害に近い子どもたちの数が増えてきています。
特別支援に対する先生方の見方の精度が上がってきているので、子どもたちをよく観察できるということで研
究所のほうにも調査依頼が来ています。今回は60名が対象ですが、今の問題としては、鑑定委員さんが検査
をした後、いわゆる我々、教育界あるいは行政の方約20名で「この子は通常学級でも大丈夫であろう。」あ
るいは「特別支援学級で指導したほうがいいであろう。」さらに「特別支援学校に行ったほうがより適切であ
ろう。」というとても重要な判断をするのですが、近年人数が増えておりますので、1人の子どもに費やす時
間は5分程度となっています。判定は、共栄病院の副院長さんも入っているので、非常に専門的な判断ができ
ていると思います。例えば、実際に「この子は特別支援学校に行かせたらどうですか。」ということを学校の
担任、またはコーディネーターの方から保護者に伝えるのですが、そうするとやっぱり地元の小学校に行きた
い、通常の学級に行きたいという要望がけっこう多いので、なかなか厳しいところです。現実に昨年度も何人
かは支援学校ではなく地元の小学校や中学校の支援学級へ保護者の強い要望で入れているということがありま
した。受け入れた学校については、設備などの不備だとか教員の学びも十分ではないために、上手く指導が出
来ていないということもありました。本年度もそれが危ぶまれると考えられます。傾向としてはこうです。
(新居教育長)
判断書をお示ししても保護者がノーと、近くの学校行かせたいとか同級生と一緒に卒業させたいとの思いは
よく理解できますので、保護者の判断が第一なのでノーと言ったら、了承します。通常学級に発達障害の子ど
もが混ざった中で授業を行うわけです。通常は先生1人で授業を行うので、その子にかかりっきりになって思
うように授業が進まない、そういう状況が今学校現場でおこっています。現在 13 人の市費教員を配置しており
ます。
聴き取りをして、この通常学級にこの子が入ってくるのならもう1人先生をつけないと授業が進まないだろ
う、そういう優先順位を学級につけて 13 校に配置しているわけです。だが、もっと人員がほしいと、あと2人
くらい必要だという学校もあります。つぶさに実際授業を見た中では確かにこれは大変だなと思う学級もあり
ます。県からの加配はあるが追いつかない、そういう問題が学校現場で起こっているというわけです。
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(篠岡委員)
親御さんからしてみたら、就学前から支援学級を選択したら「要支援」というレッテルがついてしまうとい
う思いも若干あって重い決断となったりとか、社会の知識不足があって、そのレッテルというかその道に進ん
でしまったらもう元に戻れなくなってしまうのではないかという思いが交錯していると思うのです。専門的な
意見も踏まえて「こういう風に育てていったら問題ないですよ。」という勧め方もあると思うので、そのよう
にしていけばいいと思います。
(新居教育長)
この子のために両親は是非といっていても、祖父母の理解が得られず反対意見で入級できないということも
多いです。世間体や障がい者差別の教育を祖父母が受けてないため理解してもらえないと、若い方はそういう
ことはないですが。10 月 16 日からの各地区での人権教育協議会で、啓発していかなければならないと考えます。
逆に、今年通常学級に入級している子の保護者から、来年は是非特別支援学級に入れたいと相談がありました。
叱られることが多くて学びの意欲もない。他の特別支援学級に行っている子を見たら、いろんな出番があって
よく発言もしてはつらつとしている、うちの子はお客さんのようになってしまっている、これではという思いで、
来年は特別支援学級にいけないだろうか、という相談もあります。
(里美教育委員)
人権問題という観点で意見が出ましたが、リオオリンピック・パラリンピックも皆さん熱心に見ていらっし
ゃって、すごく人気がありました。阿南市の人権問題として協議をして発達支援のような問題も、みんな違っ
ていいんだという観点で、阿南市はそういう開かれたところなのだ、ということをもう少し、アピールしてい
ただいてもいいかなと思います。
(議長:岩浅市長)
この前、阿南支援学校に行く機会がありましたが、みんな賑やかですごく明るいと感じました。
(新居教育長)
活躍する場があるわけです。病気でなかなか障がいを乗り越えられないということもあると思うのですが、
知的障がいの場合であれば、ずいぶん成長して本当にてきぱきとできるような子どもさんに成長しています。
阿南市の場合は、里美委員もおっしゃったようにいろんな機会を捉えて、差別の撤廃の面では阿南市は先頭
を行っているといろんな会で言っています。これからも更に、今回のオリンピック、パラリンピックをきっか
けに、見方が変わっていくことと思います。
(玉岡委員)
小学校の学校訪問に行ったときに、見ただけで胸が苦しくなるようなことがありました。
先生が1人子どもについているのですが、普通学級なのです。集中して話は聞けていないし、この状況が、
この子にとって良いのだろうかと思う子が1人いました。その後に校長先生と話をしたときに、私の感想をお
伝えしたのですが、その子の発達の状況もあって、色々と事情があるということでした。子どものことを思っ
たら障がい教育、保護者の指導も大事だと感じました。
(議長:岩浅市長)
阿南市の小中学校の子どもで、ひとり親の世帯はどういう状況ですか。特に多いということはないですか。
増加していますか。
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(近藤学校教育課長)
増えていると思います。
(議長:岩浅市長)
そういうのも教育の現場に影響が出てきてないのですか。そういうのは分析が必要ですね。
(橋本教育研究所長)
相関関係の有無は別として、ひとり親の家庭の不登校も当然あります。不登校の子どもの家庭もシングルの
家が多いのが現実です。重なる部分もあります。そのあたりのテコ入れは、なかなか難しいところです。小学
校に上がればそれまでというのでなく、教育研究所では親御さんが希望すればその子の検査結果を丁寧に説明
し、その上で「こういう指導がいいですよ。」というようなことも1時間から 90 分かけて説明をしております。
実際、何人か希望される方もおります。「どうしてうちの子はこういう判断なのか。」という問い合わせに資
料を渡し、説明をしております。
(野村職務代理者)
阿南市だけでなく全国的にもそんな傾向は多いと思います。子どもの貧困というのはよく聞きますが、そう
いうサポートの一つとして、こども食堂というのが全国にも広がっていて、阿南市でもやっとできたなと、そ
んな動きがありがたいなと思っています。
(議長:岩浅市長)
やっぱり教育は本当に大変ですね。医者も病気というものと戦わなければならないが、教育は長期戦ですね。
(新居教育長)
次々課題も出てきますけど、よく教育委員と話しますし、担当課長さんにも協力いただいて何とか進めてき
ております。
(議長:岩浅市長)
やっぱり学校の先生というのは一番崇高な職業ですね。
(玉岡委員)
特に、校長先生は大変な職業だと思います。
(議長:岩浅市長)
保護者の方々からも、様々なニーズがあると思います。
(新居教育長)
夜8時9時になっても帰れない先生もいる状況です。
(議長:岩浅市長)
福島医科大学の森先生の職業別長寿調査というのがあって、歴代の新聞に載ったいろんな職業の人が何歳
で死んだかという調査ですが、一番長生きするのは芸術家です。自分の感覚で仕事ができるから。二番目に
長生きが弁護士。これは仕事を自分の判断でできるから束縛はない。教員はだいぶ短命だったようです。
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やっぱり束縛がないというのが大事なのでしょうか。
未来を担う子ども達のために、日夜頑張っていただい
ているのですね。
(新居教育長)
今日は色々御提言なり要望がほとんどになってしまって申し訳なかったと思っております。
(議長:岩浅市長)
阿南市の先生は、長寿の人生を送ることができるというふうに変えていければと思います。
委員の皆様には、色々な御意見をいただきましてありがとうございました。今後とも御協力をよろしくお願
いします。
(司会:松内企画政策課長)
それでは本日頂きました御意見、御提言につきましては、市と教育委員会で共通の認識として、今後の教育
行政の推進に生かしてまいりたいと考えております。
以上で、平成 28 年度第1回阿南市総合教育会議を閉会いたします。御協力ありがとうございました。
(終了16:00)
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