4-6 魅力ある文化の醸成

平成 27 年度
総合 分野 4
計画
体系 施策№ 31
関 係 課 名
施策評価表シート1
施策評価表シート1
施策統括課 文化振興課
第4章 豊かな心を育み、楽しく学習できる社会の実現
施 策 名 魅力ある文化の醸成
課 長 名
(施策統括責任者)
宮崎圭子
世界遺産登録推進室、観光振興課、都市デザイン課、道路整備課
目指す
目指す成果(平成26年の状態)
市内の文化財は適切に保存・活用されており、市民は地域の歴史や文化に愛着をもっている。
1.施策の
施策の対象と
対象と対象指標
対象(誰、何を対象としているのか)*人や自然資源等
市民
単位 20年度(実績) 21年度(実績) 22年度(実績) 23年度(実績) 24年度(実績) 25年度(実績) 26年度(実績)
対象指標
A 佐賀市の人口(推計人口) 人
239,045
237,286
237,501
236,740
235,273
234,732
235,215
B
C
2.施策の
施策の意図と
意図と成果指標
意図(この施策によって対象をどう変えるのか) 市内の文化財を適切に保存、活用することにより、市民に地域の歴史や文化に対し愛着を
持ってもらう。
成果指標
単位 20年度(実績) 21年度(実績) 22年度(実績) 23年度(実績) 24年度(実績) 25年度(実績)
地域に誇れる歴史・文化
A があると感じる市民の割 %
合
B
73.5
78.2
80.6
75.2
76.6
78.2
26年度
(上段:目標)
(下段:実績)
85.0
77.4
C
D
E
佐賀市が毎年実施する市民意向調査で、「佐賀市には、誇れる歴史・文化があると思いますか」との設問
に対して「そう思う」、「どちらかといえばそう思う」と答えた人の割合
成果指標の測定企
画(実際にどのよう
に実績値を把握す
るか)
目標設定の考え方 計画の中間見直し時点の成果指標の実績値は、80.6%と高い数値であったため、大幅に数値が伸びることは期待でき
(平成26年度) ないものの、さらなる取り組みを進めることで5ポイント程度の上昇を目指し、平成26年度の目標値を85%と設定した。
3.施策のコスト
施策のコスト のコスト 項目
事業費(事務事業の事業費合計)
人件費
合計
20年度
352,034
96,538
448,572
21年度
228,531
122,004
350,535
22年度
265,973
89,077
355,050
23年度
177,747
118,373
296,120
24年度
290,626
128,359
418,985
25年度
202,641
119,487
322,128
単位:
単位:千円
26年度
513,415
132,611
646,026
4.施策の
施策の特性・
特性・状況変化・
状況変化・住民意見等
施策評価表シート2
施策評価表シート2
①この施策の役割分担をどう考えるか(協働による住民と行政の役割分担)
ア)住民(事業所、地域、団体)の役割(住民が自助でやるべきこと、地域やコミュニティが共助でやるべきこと、行政と協働でやるべきこと)
・地域の歴史に関心を持ち、次の世代に伝える。
・郷土の歴史に関する企画展や講座、講演会などに参加する。
・伝統芸能の継承や文化財の保存のために協力する。
・住宅や店舗、工場を新築、増改築する際には、埋蔵文化財の発掘調査に協力する。
・市内に保有されている様々な文化財の情報を行政に提供する。
イ)行政の役割(市がやるべきこと、都道府県がやるべきこと、国がやるべきこと)
・文化財の調査・指定・保護・活用を行う。
・歴史、文化についての適正な情報の発信に努める。
・郷土の歴史、文化、伝統芸能の掘り起こし、保存、継承に努める。
②施策を取り巻く状況(対象者や根拠法令等)は今後どのように変化するか?
・三重津海軍所跡の世界遺産登録決定に伴い、「明治日本の産業革命遺産」全体及び三重津海軍所跡の理解増進や情報発信の充実とともに、観光・地域振
興への利活用が求められる。
・三重津海軍所跡の世界遺産登録や見島のカセドリのユネスコ無形文化遺産登録への動きなど、歴史文化への注目が高まっており、市内の文化財や歴史的
遺産全般に対して、保存や活用を求める意見が増えてくることが想定される。
・歴史的建造物については、年々減少しているが、空家に関する条例の制定や特措法の施行により、解体が加速化することが想定され、貴重な歴史的建造物
も失われていく懸念がある。
・各校区でまちづくり協議会が発足し、地域の歴史や文化を活用したまちづくりを行う動きが広がっている。
③この施策に対して、住民(対象者、納税者、関係者)や議会からどんな意見や要望が寄せられているか?また、それにどう対応するのか?
・三重津海軍所跡が世界遺産に登録されたことを契機に、市民や議会から、資産本体やその周辺環境も含めた整備・活用の充実に対する要望が出ており、早
急に対応に着手する必要がある。また、他の幕末産業遺産(築地・多布施反射炉跡、精錬方跡)についても今後調査、保存してほしいとの意見があり、市として
今後の方針を明確にしていく必要がある。
・佐賀城や城内については、まちづくりの重要な要素であり、文化財の立場から今後の方向性を明確にすべきだという意見がある。これについては、県とも連携
しながら、今後の方向性を探っていく。
・市民意向調査では、三重津海軍所跡に魅力を感じないとの意見、佐賀城、東名遺跡、肥前国庁などのアピールや活用を求める意見があり、今後、さらなる情
報発信を行う必要がある。
5.施策の
施策の前年度成果結果の
前年度成果結果の振返り
振返り
達成している
概ね達成
○ 達成していない
達成度
評 必要性(市民・社会ニーズ) ○ 増加している
減少している
横ばい
価 市(役所)の裁量余地の大小 かなり大きい ○ どちらかとい どちらかといえ かなり小さい 余地なし
えば大きい
ば小さい
評 ・達成度: 成果指標の実績値は、23年度以降初めて前年度と比較して減少し、目標値にも達していない。
価 ・必要性: 市民調査の結果では、施策の重要度の評価は、前年より上昇している。
理 ・裁量余地:埋蔵文化財発掘調査、世界遺産登録推進、文化財の指定・保存・整備等は市が実施しており、成果向上に対する市の関与は
由 大きい。
(単年度目標 (H26実績/H26目標))
6.これまでの総括
これまでの総括
「目指す成果」の達成度
評
価
成果指標
地域に誇れる歴史・文化があると感じる
市民の割合
7.施策の
施策の課題認識
達成できた
%
85.0
概ね達成できた 少し遅れている 大幅に遅れている
指標の達成度
94.8% 88.5% 90.1% 92.0% 91.1% 概ね達成できた
○
単位 当初目標値 H22達成度 H23達成度 H24達成度 H25達成度 H26達成度
施 策 の 課 題 (関係部)
・三重津海軍所跡が世界遺産に登録されたことにより、「明治日本の産業革命遺産」全体及び三重津海軍所跡の理解増進や情報発
信の充実のため、地下遺構である三重津海軍所跡の特性を踏まえた整備や活用方法など、ハード・ソフト両面のガイダンス機能のあ
り方を、関係者と連携して整理することが必要。また観光・地域振興への利活用についても、関係課・民間事業者・地元などによる具
体的な事業化が必要。(企画調整部、社会教育部)
・発掘した文化財遺物を修復、展示する施設が不足している。(社会教育部)
・歴史文化に対する関心が高い層は、高齢者に偏っており、次代を担う子どもたちが歴史文化に関心を持つような取り組みが求めら
れる。(社会教育部)
・整備保存された文化財、歴史的建造物の有効活用が必要である。(社会教育部、建設部)
・幕末産業遺産や佐賀城など、市民の関心が高い歴史的遺産について、市としての取り組み方針を確立する必要がある。(社会教育
部)
・多くの民間所有の歴史的建造物は、維持管理の負担が大きいことから、十分な維持管理が行われず老朽化や損傷著しく、また使用
されることなく取壊しが進んでいる。(建設部)