1-1 略解 例えば、以下の様なゲームを考えればよい。 1\2 a b c a 1, 1 4, 0 0, 0 b 0, 4 2, 2 2, 3 c 0, 0 3, 2 1, 1 このとき、ナッシュ均衡は (a, a) のみであり、どちらにもそれより (b, b) の方がよく、しかし a, b, c のいずれも支配戦略ではない。 2-1 略解 例えば、以下の様なゲームを考えればよい。 1\2 a a 1,1 b 0,0 b 0,0 2,2 このとき、純粋戦略ナッシュ均衡は (a, a), (b, b) の二つであり、かつ、(a の確率, b の確率) とし て、((2/3, 1/3), (2/3, 1/3)) は混合戦略均衡である。 2-3 略解 例えば、以下の様なゲームを考えればよい。 1\2 c a 1,2 b 0,1 d 1,1 0,2 e 0,0 1,0 このとき、繰り返し消去の仕方は、e、b、d の順のもののみである。 3-1 略解 例えば、以下の様なゲームを考えればよい。 2c (2, 1) 1a d (0, 0) 2c (3, 1) b d (1, 2) このとき、部分ゲーム完全均衡は以下左であり 2 の利得は 1、右が部分ゲーム完全で無いナッ シュ均衡であり 2 の利得は 2 である。 2c 2c (2, 1) (2, 1) 1a 1a (0, 0) d d (0, 0) 2c 2c (3, 1) b (3, 1) b d (1, 2) d (1, 2) 一方で、2 が 1 の行動を見られない場合、以下が部分ゲーム完全均衡となる。 2c (2, 1) 1a d (0, 0) 2c (3, 1) b d (1, 2) 1 4-1 略解 t = 1 で 2 が (1 − y, y) を提案すると、1 は 1 − y > 0 ならば受諾、1 − y = 0 ならば受諾と拒否が 最適となる。したがって、t = 1 では、2 が (0, 1) を提案し、1 がそれを受け入れる。さらに、こ れを読み込むと、t = 0 で 1 が (x, 1 − x) を提案すると、2 は 1 − x > δ ならば受諾、1 − x = δ な らば受諾と拒否、1 − x < δ ならば拒否が最適となる。したがって、t = 0 で 1 が (1 − δ , δ ) を提 案し、2 がそれを受け入れ、1 の利得は 1 − δ 、2 の利得は δ となる。 5-2 略解 (i) 相手の戦略に対する最も高い利得を太字で表すと、以下の様になっている。 1\2 x y z x 1, 1 −1, 2 −1, 1 y 2, −1 0, 0 −2, −1 z 1, −1 −1, −2 −2, −2 したがって、1 が 2 をミニマックスする戦略は z、2 が 1 をミニマックスする戦略は z である。 (ii) 均衡経路では毎期 (x, x)、誰かが外れると罰則経路に移行して 1 期間 (z, z) の後毎期 (x, x)、 罰則経路で誰かが外れると罰則経路をまた始めからやり直す、戦略の組み合わせを考える。こ れが部分ゲーム完全均衡であるためには、一回逸脱の原理より、1 も 2 も、(x, x) から一回だけ 外れても得にならず、かつ、(z, z) から一回だけ外れても得にならなければよい。前者の十分 条件は 2 − 1 ≥ δ (1 − (−2))、後者の十分条件は (−1) − (−2) ≥ δ (1 − (−2) であるが、いずれも δ ≥ 1/3 であれば満たされる。 6-1 略解 自分の費用が c1 である時の企業 1 の条件付期待利得は、2 の費用(したがって生産量)の分布 が独立であることより、 E[(a − b(q1 + q2 ) − c1 )q1 |c1 , q1 ] = (a − b(q1 + E[q2 ]) − c1 )q1 であり、一階条件 −bq1 + (a − b(q1 + E[q2 ]) − c1 ) = 0 を解くと、 q1 = a − c1 E[q2 ] − 2b 2 となる。2 にもついても同様にして、 q2 = a − c2 E[q1 ] − 2b 2 が得られる。それぞれ期待値を取ると、 E[q1 ] = a − (µ cL + (1 − µ )cH ) E[q2 ] − , 2b 2 であり、これを解くと E[q1 ] = E[q2 ] = E[q2 ] = a − (µ cL + (1 − µ )cH ) E[q1 ] − 2b 2 a − (µ cL + (1 − µ )cH ) 3b 2 が得られる。したがって、2a + (1 − µ )cH > (3 − µ )cL とすれば、各企業が、費用が cL の時は 2a − (3 − µ )cL + (1 − µ )cH 6b 生産し、費用が cH の時は 2a − µ cL − (2 + µ )cH 6b 生産するのがベイジアンナッシュ均衡となる。 7-1 略解 例えば p = 1/3 とする。このとき、例えば 1 が参入した場合の 2 の c1 = H に対する信念 µ = 2/3 の下で、3µ ≥ 2µ + (1 − µ )、0 ≥ −1/3 より、2 が 1 が参入した場合に H を選び、1 が参入を選 ぶのは、完全ベイジアン均衡である。一方で、逐次均衡であるためには、1 が参入する確率が 0 であっても µ = p で無ければならず、したがって、3(1/3) < 2(1/3) + (1 − 1/3) より、2 は H は選ばず、またさらに、0 < 0(1/3) + 1(1 − 1/3) より、1 にも参入が最適となる。 8-1(ii) 略解 IL (E[θ ], ē) w IL (0, L)IH (eH , H) IH (E[θ ], ē) H E[θ |e] E[θ ] L 0 ē 3 eH e
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