授 業 科 目 担 当 教 員 公衆衛生看護学Ⅰ Public Health Nursing Ⅰ 【氏名】 平澤則子 2 学年 前期 必修 30 時間 2 単位 【研究室】 305 【到達目標】 1.公衆衛生看護の理念と活動分野・展開方法の基本を理解する。 2.人々の健康と公衆衛生看護の役割を歴史変遷と保健医療システムから展望する。 3.地域社会の動向を把握し、人々の健康への影響と健康課題を解決するために必要な 資源を理解する。 【授業概要】公衆衛生看護学概論として、地域で生活している人々の健康や生活の質(QOL)の向上を 目指した看護活動と、その基盤となる知識・技術・態度の基礎を学ぶ。 【授業計画】 回数 授業形態 1 講義 学習課題 公衆衛生看護の概念 学習内容 1. 健康とは 2. 日本の公衆衛生と公衆衛生看護 ビデオ の変遷 3. 公衆衛生看護と地域看護の概念 2 講義 公衆衛生看護の歴史的背景 1. 諸外国の公衆衛生看護の歴史 3,4 講義 公衆衛生看護に活用する諸概念 1. 生存権・生活権の保障 2. プライマリヘルスケア 3. ヘルスプローモーション 4. エンパワメント,自己決定 5. ノーマライゼーション 6. 健康を志向するまちづくり 5 講義 公衆衛生看護活動モデル 演習 1. 公衆衛生看護活動モデルとは 2. コミュニティ・アズ・パートナー モデルの理解 6 講義 地域保健福祉行政と関連法規 1. 保健医療福祉制度における 保健 師の位置づけ 2. 活動根拠となる関係法規 7 講義 公衆衛生看護活動の展開 1. 支援活動の特徴 2. 活動の対象 3. 活動の方法 4. 対象別活動 備考 8,9, 講義 公衆衛生看護の活動の場と特性 1. 行政:保健所、市町村 2. 学校: 10,11 3. 産業: 12 講義 薬害当事者の意見・体験を聞く 薬害被害が発生するに至った社会的 特別講義 状況や本人家族への影響 13,14 GW 社会環境の変化と健康課題 1.グローバリゼーション 15 発表 これからの保健師活動 2.社会格差 3.地域社会の流動化、関係の希薄化 4.健康の社会的決定要因 5.生活構造 6.家族形態 7.労働形態 8.ソーシャルキャピタル 9.ソーシャルネットワーク 10.リスクアセスメント 【評価方法、評価基準】 ・筆記試験 60%:4 回目・7 回目・12 回目終了後に 3 回実施。試験では目標達成度を各 20 点で評価する。 試験を受けるには其々2/3 以上の出席が必要。 ・提出物・授業参加状況 40%:夏季課題レポート(①コミュニティ・アズ・パートナーモデル/地区視診 (指定様式有)②地域診断を実施し学んだこと(様式自由))と授業参加状況を評価する。 ・20 分以上の遅刻は、欠席とする。 【必携図書】 公衆衛生看護学総論 第 2 版,日本看護協会出版会(2015) 【参考図書・資料等】 ・金川克子・田高悦子編(2011):地域看護診断 第 2 版、東京大学出版会. ・金川克子編(2007):コミュニティアズパートナー-地域看護学の理論と実際、医学書院. ・木村哲也(2012):駐在保健婦の時代 1942-1997、医学書院. ・奥山則子他編(2013):踏みしめて 50 年、日本公衆衛生協会. ・日本看護協会保健師職能委員会(2013):新版 保健師業務要覧 第 3 版、日本看護協会出版会. ・多々羅浩三(2012):現代公衆衛生の思想的基盤、日本公衆衛生協会. ・川上憲人他編(2006):社会格差と健康 社会疫学からのアプローチ、東京大学出版. ・国民衛生の動向,厚生統計協会. 【受講、課題、資料配布等のルール】 資料は授業開始時に配付する。出席は、振返りシートを毎回授業の終わりに提出することで確認する (未提出は欠席となるので注意すること) 。必携図書、配布資料は毎回持参すること。 【教員からのメッセージ】 保健師の活動は、社会の変遷に沿って行われる法制度や行政改革などを反映させながら進める必要があ ります。人々の健康を守る保健師の役割を歴史変遷と展望の連続性のなかで学んでいきましょう。
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