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Petroleum Technology
∼石油学会情報誌∼
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時 評 認定トライみたいなもの………………………三重大学 石原 篤…… 83
現代の石油成因論と石油探鉱の方向性(下)
─
“超”石油システムの概念─ …………………………………秋田大学 荒戸裕之…… 84
非在来型鉱床を含むすべての炭化水素資源を見るとき,従来の石油システ
ムを包含する大きな枠組みが想起される。それは「“超”石油システム」と
も呼ぶべきもので,そこから将来の新たな資源が見えてくると期待される。
中国のパラキシレン需要動向………… 石油エネルギー技術センター 佐藤光範…… 90
中国はパラキシレンの世界需要の約半分を占めており,生産動向および日
本などに大きな影響を及ぼす。その輸入動向を紹介した。
エポキシ樹脂のリサイクル技術… 東京工業大学 久保内昌敏・荒尾与史彦…… 96
熱硬化性樹脂を代表して,プリント基板あるいは炭素繊維複合材料に用い
られるエポキシ樹脂を例に,そのリサイクル技術を解説した。
非食用廃棄バイオマス由来であるフルフラールからの
プラスチック合成…………………………………群馬大学 橘 熊野・粕谷健一……103
非食用廃棄バイオマス資源由来であるフルフラールを石油代替資源として
用い,ポリエチレンテレフタレート(PET)原料であるテレフタル酸を合
成した。また,フルフラールのみから新たな生分解性高分子を合成した。
微生物由来の界面活性剤─バイオサーファクタントの
機能とその応用─ ……………………………………… 産業技術総合研究所 福岡徳馬……109
バイオサーファクタント(BS)は,微生物によって生産される界面活性
剤である。酵母が生産するある種の糖脂質型 BS(MEL)の特異な機能を概
説し,最近の実用化例とともに,MEL の新規用途開拓について紹介した。
化学蓄熱による熱エネルギー高度利用…………東京工業大学 加藤之貴……115
省エネルギーには熱エネルギーの有効利用が,量的貢献性が高く有用であ
る。熱エネルギーの有効利用には貯蔵・輸送の高度化が必要であり,化学蓄
熱に可能性がある。化学蓄熱の技術ポイントと将来展望を示した。
エレクトライドを利用した新規なアンモニア合成触媒
…………………………………………東京工業大学 北野政明・細野秀雄・原 亨和……127
12CaO·7Al2O3 エレクトライドの物性やそれに Ru を担持した触媒による
アンモニア合成に関する研究成果を中心に,ほかの触媒との違いについて紹
介した。
希釈溶剤フリー「高圧 CO2 噴霧塗装技術」の開発
………………………………………………………… 産業技術総合研究所 川
慎一朗……134
希釈溶剤代替で高圧 CO2 を用い,塗料粘度を低下させて高圧噴霧する
CO2 塗装技術を開発した。VOC 削減,省エネを両立できる低環境負荷型塗
装技術となりうる。今後は塗装からものづくり技術への展開を目指す。
公益社団法人 石油学会
FEB. 2016 VOL.39 NO.2
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JPEC リレー講座「エネルギー最前線」
…………………………………………………… 石油エネルギー技術センター 正立志朗……140
石油エネルギー技術センター(JPEC)では,企業の第一線で活躍するビ
ジネスマン,研究者,技術者を大学・大学院に派遣して講義を行うリレー講
座「エネルギー最前線」を 2005 年度に開設した。この講座を紹介した。
トラブル解析技術(第 1 回)
音響振動と共鳴による振動 …………………東洋エンジニアリング 矢部一明……145
プラントでは,流体に起因したさまざまな振動問題が発生する。事例とし
て,高減圧装置下流配管で発生した音響振動による配管破損問題と,圧縮機
下流の容器で発生した音響共鳴による振動問題を紹介した。
冷却水システムの信頼性向上(第 4 回)
シリカスケールの防止技術と障害事例……伯東 伊藤賢一・関戸広太……151
近年の冷却水処理において,環境対応と薬剤の高性能化の両立が大きな課
題となっている。これらの課題を解決するための最新のポリマー技術と,冷
却水処理剤への適用事例を紹介した。
目次裏統計
辛口放談
日本の石油製品需給………………………………………………………目次裏
あしき友と… …………………………………………………津田謙二…… 95
エネルギー知ってるはず !?
暮らしの中のものさし
(27)家庭の電力……………………………………………101
(11)感覚同士の相互作用
ふるさと自慢
宮崎県(宮崎市),東京都江東区(亀戸)………………………………114
エネルギー関連団体紹介
私事白書
今月の一口メモ
………………………………………………………………………123
ガラス転移温度,バイオマス炭素含有量,
クチクラ層,ジュールトムソン効果 …………………………………126
讃嘆石油史!
趣味談議
独立行政法人製品評価技術基盤機構 ………………………120
週末の非日常体験 …………………………………コスモ石油 加藤睦美……122
トピックスニュース
……………農業・食品産業技術総合研究機構 和田有史……102
エル・セグンド(1)………………………………………沙外白雲……133
ゲームセンター,テレビゲーム ………………………………………………144
JPIJS だより コロキウム「若手の集い」報告…………………京都大学 宮
一成……156
溶接士検定委員会報告 溶接功労賞表彰式 ……………………………………………………… 89
単位換算表……………………………………………………………………………………………108
学会の窓………………………………………………………………………………………………157
会告 …………………………………………………………………………………………………巻末
表紙写真:日本海洋石油資源開発(株)岩船沖プラットフォーム,表紙デザイン:野田澄男,イラスト:トモ