神戸製鉄所火力発電所(仮称)設置計画 計画段階環境配慮書に係る委員意見 (第 135 回審査会終了後に提出された意見) 委員 1. 可能な限り CO2 の低減をはかる計画とすること。神戸製鋼所としての CO2 問題への取り組みを明確にすること。 複数案にゼロオプションを求めることは現行のアセス制度上無理がある。 CCS については発電効率や処理量など技術面の問題、貯留適地の問題から 現状で導入を促すことは現実的でない。 2. 十分な大気汚染対策を講じる計画とすること。 大気質の個々の項目については通常、方法書段階で相応の計画が示され るので、配慮書段階での意見は特に必要ない。 3. 既設発電所の稼働実績を踏まえた項目、手法選定とすること。 既設発電所稼働時の環境などのデータを活用し、新設地点とは違った減り 張りをつけた環境影響評価を実施すること。 1 委員 ・複数案評価の極端な例ですが、発電所を作るに対し、作らないというゼロオ プションが存在します。 ・事業者としては、ゼロオプション時にどうなのかという説明は必要と思いま す。 ・特に GHG 排出負荷の関係は一事業者では分からない、では済まないと思いま す。 ・少なくとも計画の正当性につきもう少し納得の行く説明がなされるべきと思 います。 ・先年の見学時にも出ましたが、災害時(地震・津波・高潮・周辺火災・風水 害)のプラント安全対策は、周辺に住宅が多いことからも、より配慮が必要 な事項ではないでしょうか。 ・以前の炉の温排水のシミュレーション結果と水温の実測値がかなり異なる理 由として保守的な仮定を置いたため、と言われていましたが、具体的にどの ような保守的仮定であったのか教えてください。 ・今後の温排水の動植物への影響評価においては、稼働時の海水温のベース値 が温暖化に伴い上昇していることを併せて考慮されたい。 2
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