インフラの町医者、愛媛の(株)愛亀がカンボジア進出

PRESS RELEASE
独立行政法人国際協力機構
JICA 四国支部
2016 年 2 月 9 日
インフラの町医者、愛媛の(株)愛亀がカンボジア進出
道路補修材エクセルを足掛かりに、新ビジネスを展開!
国際協力機構(JICA)は 1 月 20 日、「中小企業海外展開支援事業~普及・実証事業~」において、株
式会社愛亀(愛媛県松山市、西山周代表)が提案する「常温合材 (エクセル)の製造と日常道路維持管理
事業に係る普及・実証」(カンボジア国)を採択しました。
近年目覚ましい経済発展を遂げるカンボジアでは、急激な交通量の増加や過積載等の往来により、こ
れまでに整備された道路インフラの損傷が深刻化しています。さらに、雨季のポットホールの発生や洪
水等の天災による道路損傷が後を絶たず、効率的な日常維持管理や補修工事は追いついていないの
が現状です。これらは、交通事故を引き起こす大きな要因となっています。
長年、国内の道路舗装に従事してきた株式会社愛亀は、全天候型で施工が簡単な道路補修材「エクセ
ル」の現地ニーズを確認するため、2014年にJICAの案件化調査を実施。試験施工では現地の知事や市
長ら自らが参加し、現地のメディアで取り上げられるなど、優れた日本の技術として注目を集めました。
知事や市長自らが試験施工に参加
日本で使用されているエクセル
今回の普及・実証事業では、カンボジア公共事業運輸省(MPWT)と協働でエクセルの現地製造を図り、
メンテナンスカーの導入を通じて日常道路維持管理システムを構築します。基幹道路のみならず民間や
公共施設等にもエクセルの販路を拡大し、カンボジア全土の様々な道路損傷を修復する独自システム
の普及を目指しています。
この取り組みは、我が国の中小企業などの製品・技術が途上国の開発に有効であることを実証すると
ともに、現地での適合性を高め、普及を図ることを目的とした「普及・実証事業」として実施されるもので
す。2015 年 9 月に公示を行い、50 件の応募のうち 24 件の案件を採択しました。
参考: 2015 年度普及・実証事業の採択結果
http://www.jica.go.jp/press/2015/20160203_01.html
【本件に関する問い合わせ先】
独立行政法人国際協力機構 四国支部(JICA 四国) 担当: 高井、有江
TEL:(087)821-8824
E-mail: [email protected][email protected]