提案題目:測量用長時間飛行型マルチコプターロボットの技術開発

サービス
提案題目:測量用長時間飛行型マルチコプターロボットの技術開発
助成先:株式会社ヨコヤマ・コーポレーション(群馬県高崎市)、株式会社石川エナジーリサーチ(群馬県みどり市)
<概要>
広大な土地や高層建築物を対象とする航空測量サービスは、従来、主にセスナ機ヘリコプターや大型ラジコンヘリコプ
ターを用いて行なわれています。その際、本体の操縦や運搬、メンテナンスなどに人手を多く必要とするため、作業を自
動化することが望まれています。一方で、操縦性が良く、軽量、メンテナンスも比較的容易なマルチコプターを測量に用
いるケースも増えてきましたが、バッテリーが15分しかもたないため、長時間飛行ができないという問題を抱えています。
そこで本開発では、 超低振動、小型、高効率な対向ピストンエンジンを活用し、エンジンを動力源として長時間自動測
量飛行が可能な測量用マルチコプターロボットを開発します。
<開発内容①:長時間飛行可能なマルチコプター>
開発内容のイメージ
超低振動、小型、高効率な対向ピストンエンジンを活用し
て、マルチコプターに適した出力、軽量化したエンジンを開
発し、連続2時間飛行可能な、エンジン搭載型マルチコプタ
ーロボットを開発します。
<開発内容②:広範囲測量可能なマルチコプター>
搭載するレーザー測量器やエンジンの本体レイアウトを最
適化し、運動性能の優れたマルチコプターを開発し、一度
の飛行で100ha以上(セスナ機の測量に相当)の測量範囲
を実現します。
<期待される効果>
これらの技術開発により、従来セスナ機等で行っていた広
大な土地や高層建物を対象とする航空測量コストが10分の
1となることが期待されます。加えて、これまでマルチコプタ
ーで測量する際に、バッテリー容量の関係で15分おきに何
度も基地局と目的地を往復していた時間と労力が無くなり、
今まで到達できなかった遠距離目的地の測量をも可能にし
ます。その結果、農業や物流等、様々な分野での活躍も期
待できます。
エンジン搭載により連続
2時間の飛行可能
測量用マルチコプターロボット(イメージ図)