平成27年度 事 業 計 画

平成27年度
(自
第1
平成27年4月
事 業 計 画
至
平成28年3月)
基本方針
本県農業は、標高差のある豊かな自然や豊富な水資源を有し、首都圏に隣接す
る恵まれた立地条件のもとで、全国に誇れる優れた農産物を生み出しています。
その一方で、農業・農村は、担い手の不足や農業従事者の高齢化等が一層進行
するなど厳しい状況が続いています。
また、鳥獣被害の発生や後継者不足による耕作放棄地の増加が懸念されるなど、
緊要の課題を抱えています。
県では、本県農業が未来に向かって大きくはばたくことを目標として平成23
年度に策定した「ぐんま農業はばたけプラン」の最終年度を迎えています。
このプランにおいて、担い手の確保・育成及び農地の有効利用の推進は、最重
要課題として位置づけられており、当公社は大きな役割を担っています。
当公社としても、このような行政の動きに対応しつつ、人と農地の課題解決に
向け、事務の見直しによる業務の集中・効率化による組織体制の強化に努めてい
ます。
平成27年度は、農地中間管理事業が2年目となり、実質的な成果が問われる
こととなるため、関係機関・団体等と連携強化を図り、公社に与えられた使命と
して農地集積・集約化に全力で取り組みます。
また、青年農業者等の担い手の確保・育成、耕作放棄地の解消に向けた活動な
どに積極的に取り組みます。
第2
1
事業計画
農地中間管理事業
担い手への農地集積・集約化を推進し、農地の有効利用の継続や農業経営の効率化を進
めるため、県、市町村、関係団体との連携を密にしながら、より一層の事業推進に取り組
みます。
具体的には、農地貸借の新しい制度である事業の浸透を図るため、引き続き、リーフレ
ットの作成・配布や新聞等への広告掲載、マスメディアを利用した広報宣伝、ホームペー
ジなどを通じて広く啓発普及に努めるとともに、事業を重点的に実施する区域や他地区の
モデルとして波及効果が期待できる地区等を設定して事業に取り組みます。
また、県域及び各農業事務所単位で設置される連絡会議を通じて調整を図り、市町村等
の関係機関と連携・協力しながら、事業を強力に推進します。
(1)農地中間管理事業(貸借)
区
農 地
分
年払
貸付計画の内訳
借
件数
入
計
画
貸
面積(ha) 金額(千円)
5,820
2,910
件数
付
計
画
面積(ha) 金額(千円)
145,500 2,382
前年度借入後貸付
当該年度借入後貸付
前年度保全管理
2,620
131,000
1
2,619
0
※農地貸借の権利設定のうち使用貸借の割合は県平均で3割(28%)程度であるが、水田地帯が多い
地域では、米価下落等の影響もあり、使用貸借契約が増加していることから、使用貸借の割合を5
割と設定する。
賃借料は県平均10,000円/10aとした。
(2)借地農地管理等事業
区 分
面積(ha)
金 額(千円)
備
考
保全管理
農地管理(草刈り等)
291
90,210 H26年: 0.2ha
H27年:291 ha
計
291
90,210 31,000円/10a
※条件整備(簡易整備、耕作放棄地再生等)は、借受者の要望に応じて対応する。
2
農地中間管理事業(特例事業)
農地の有効利用の継続や農業経営の効率化を進める担い手への農地集積・集約化を進
めるため、農地中間管理機構の特例事業として、農用地等の売買を実施します。
(1)農地売買支援事業(補助対象)
※認定農業者等であって、一定の面積(概ね1ha以上の団地を形成)を超える案件
区
分
農
地
買
件 数 面積(ha)
25
3
分
農
地
計
画
売
金 額(千円)
9.0
(2)一般事業(非補助)
区
入
97,500
渡
件 数 面積(ha)
28
計
画
金 額(千円)
10.6
111,075
※上記以外の案件
買
入
件 数 面積(ha)
4
計
画
売
金 額(千円)
1.5
22,500
渡
件 数 面積(ha)
5
計
画
金 額(千円)
1.2
16,737
農地保有合理化事業
平成25年度までに規模縮小農家等から買い入れた農地を、認定農業者等の担い手に売
り渡すため、次の各事業を実施します。
(1)農地保有合理化事業(補助)
区
分
農
地
買
入
件 数 面積(ha)
計
画
金 額(千円)
売
渡
件 数 面積(ha)
5
計
画
金 額(千円)
1.9
19,601
(2)農地保有合理化促進事業(特別タイプ【担い手育成タイプ】)
区
分
農
地
買
入
件 数 面積(ha)
計
画
金 額(千円)
売
渡
件 数 面積(ha)
1
0.7
計
画
金 額(千円)
21,000
4
担い手の確保・育成事業
(1)農業後継者育成基金事業
農業後継者育成基金の運用益により、農業後継者の定着化、農業青年の研修・仲間づ
くり活動及び組織活動を支援します。
区
分
事
(予算額)
業
内
容
対
象
者
等
農業後継者定 1 就農・結婚相談活動の委託 委託先 群馬県農業経営士協議会
着化促進事業 2 青年農業士等の活動の助成 助成先 県内 3団体(年1回)
(1,470千円) 3 地域の就農促進活動の助成 助成先 県内 5団体
農業青年仲間 1 視察・事例調査等への助成 助成先 県内13団体(年1回)
づくり活動促 2 共同プロジェクトの実施へ 助成先 県内 4団体(年1回)
進事業
の助成
( 626千円)
農業青年組織 1 県内全体を活動範囲とする 助成先 県内 7団体(年1回)
活動事業
団体への助成
( 431千円) 2 農業事務所普及指導課又は
農業指導センターが管轄す
る地域以上の広域性を持っ
て活動する団体への助成
時期
通年
通年
合計 2,527千円
(2)青年等就農支援事業
農業経営基盤強化促進法(平成25年法律第102号)第14条第11項の規定によ
り、群馬県から県青年農業者等育成センターとして就農促進のための拠点と位置づけら
れました。就農を希望する青年等に対する就農相談・無料職業紹介等の支援活動を実施
します。
区
分
(予算額)
事
業
内
容
対
象
者
等
青年等就農 1 就農支援活動の推進
就農関連情報収集活動の実施
支援事業
就農希望者への情報提供
新規就農相談会への参加
(3,314千円)
2 就農相談活動の実施
3 職業紹介活動の実施
求人・求職情報の収集・管理・職
業紹介
4 就農支援資金の償還
就農支援資金の償還指導等
時期
通年
(3)就農支援資金の償還
農業経営基盤強化促進法(平成25年法律第102号)により、これまで県青年農業
者等育成センターとして就農を希望する青年等に対して行ってきた就農研修及び就農準
備に要する資金の貸付け業務は、株式会社日本政策金融公庫が実施することとなりまし
たが、従前より貸付された案件については償還業務を継続しています。
区
分
対 象 案 件 数
貸付残高(円)
就農研修資金(青年)
3
件
1,982,000
就農研修資金(中高年)
1
件
760,000
※平成27年2月末現在
5
農地と担い手の相互調整事業
将来を担う意欲的な農業者やこれから就農を希望する者、あるいは農業に参入したい企
業や規模拡大を志向する農業経営体などからの要望に対応するため、農地等の情報や相談、
就農後のフォローアップまでの総合的な支援を行います。
(1)体験農園の運営
群馬県立農林大学校保渡田農場の一部を借り受け、農業未経験者や農業に興味を持つ
者に対して農業の基礎知識と技術を習得する機会を提供し、新たな就農へのきっかけ作
りとなる場の体験農園を運営します。
区 分
面積(a)
区画面積
区画数
体験農園
20
70㎡
10
入門農園
37
500㎡
6
備
考
(2)耕作放棄地再生支援
県内耕作放棄地の再利用を促進するため、各地域の実情に即した国・県・県耕作放棄
地対策協議会等の耕作放棄地対策関連事業の選定・利用に関する助言を行うとともに、
再生方法の提案や再生費用の積算支援及び荒廃農地の再生対策に取り組みます。
①相談等支援
区
分
相談及び支援件数
件
数
30
件
②対策事業
地 域 名
県内全域
面 積(ha)
5.0
金 額(千円)
備
考
11,500 受託事業会計【再掲】
6
粗飼料収穫・調製受託事業
(1)農業用機械等リース事業
粗飼料の増産及び耕種農家等の経営安定を図るため、当公社が購入した飼料用イネ収
穫調製機械を農事組合法人等の作業受託組織にリースすることにより、県内の飼料用イ
ネ等の作付け拡大とコントラクターの育成を推進します。
7
地 域 名
リース内容
前 橋 市
一 式
金
額(千円)
備
考
952 収穫機、ラッピングマシン
農用地等の整備・改良等の受託事業
農業者等から委託を受けて、公社が保有する農業用機械等を活用し、簡易な農地の改良、
草地の改良更新作業等を実施します。
地 域 名
面 積(ha)
15.0
金
額(千円)
備
考
15,000 農地整備(畦畔撤去等)
5.0
11,500 農地整備(耕作放棄地再生)
10.0
1,500 農地整備(草刈、耕起等)
0.5
550 農地整備(石礫破砕処理)
県 内 全 域
計
30.5
28,550
8.農地中間管理事業を重点的に実施する区域
公益財団法人群馬県農業公社農地中間管理事業規程第6条に規定する「重点的に実施す
る区域」等は、以下のとおりとする。(重点区域22、モデル地区4)
重
点
区
域
名
市 町 村 名
1
南部
前橋市
2
赤城・北橘
渋川市
3
宮郷
伊勢崎市
4
美土里(上落合地区)
藤岡市
5
下戸塚・岡之郷
藤岡市
6
笹川沿岸
藤岡市
7
牛田川除
藤岡市
8
宇田・一ノ宮
富岡市
9
松義台地(松義東部地区)
安中市・富岡市
10
美野原
中之条町
11
鎌原
嬬恋村
12
上発知町
沼田市
13
門前・天神
川場村
14
みなかみ中央(上野原・北原・若栗)
みなかみ町
15
休泊
太田市
16
舞木
千代田町
17
寄井
板倉町
18
五箇谷
板倉町
19
矢島
明和町
20
南大島
明和町
21
斗合田
明和町
22
足次町伊谷田
館林市
モデル地区
○
○
○
○
※重点区域とモデル地区の名称が異なる区域は、モデル地区名をカッコ書きで
記載。(みなかみ中央を除く)