難加工軽合金の可塑性向上技術の開発 概 要 Al-Si合金は、耐磨耗性、耐熱強度において他のアルミ合金に比べ、優れた 特性を有している。更にAl-SiにFe,Mg,Cu等の金属元素を添加し、Si結晶と化 合物を析出させることにより飛躍的に耐磨耗性、耐熱強度を向上させること が確認されている。 開発のモデル 化内容 Al-Si-Fe(Cu,Mg)連続 鋳造材or押出棒 組織制御連続鋳造 しかしながら、自動車部品等は低コスト維持の観点から大量生産技術が必 要であるが、可塑性の低さが問題となっており、実用化に至っていないのが 現状。 開発課題は、難加工の原因となる鋳造後の組織における大きな析出化合 物が問題であり、これを冷間において小さな加工と熱処理の繰り返しでSi結 晶、化合物を微細化・球状化することで可塑性を向上させることが可能。 開発内容 ・合金設計技術、組織制御技術、熱処理・鍛造加工の融合化 ・精密金型技術、精密鍛造技術 ・生産システム化技術 目標・指標 市場規模・波 及効果 自動車分野の対象製品 5000億円 (当面可能性の高い市場:500 億円)、波及効果として:航空機分野、産業機械分野、電気電子機器分 野 予算額 2億円×3年=6億円 イメージ 開発体制 企業:宮本工業㈱ プロジェクト総括(主提案者) 自動車 ホンダ(評価) 大学:横浜国立大学(梅沢教授:材料設計+可塑化プロセス) 熊本大学(済木教授:鍛造分野全般) 業界:鍛造技術開発協同組合(精密鍛造技術開発、業界へ啓蒙・普及) コンロッド シリンダーライナー ピストン ロッカーアーム
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