耐震改修優秀建築賞 建築物名称 耐震改修工事竣工年月 耐震改修関係者 富山県民会館 2015 年 3 月 富山県 富山県建築設計監理協同組合 株式会社福見建築設計事務所 株式会社押田建築設計事務所 佐藤工業・石坂建設・塩谷建設共同企業体 推薦理由 本建物は、富山駅を起点とする城址大通りにつながる富山市の中心部に位置しており、昭和 39 年に「県の文化と産業の殿堂」として開館し、高層の会議室棟と低層のホール棟の 2 棟で構成さ れ、県民会館として日常的に広く活用されていたが、時代の推移や老朽化により県民の多様なニ ーズに合わなくなり、耐震改修とともにリニューアルが行われたものである。 耐震改修の特徴は、耐震性能の低かった高層棟について、地下水位が高いために地下一階柱頭 免震による耐震補強を行い、免震層のクリアランスを確保するために、ホール棟と向かい合う高 層棟低層部の架構を撤去し、内側に新たな架構を設けていること、ホール棟ロビーの天井を軽量 化していることなどである。 今回の北陸新幹線開業に向けた、耐震改修と 2 棟を一体として県の伝統工芸品や物産を使用し たリニューアルは、利便性の高い、地域の県民会館として、意匠性、安全性、機能性、景観保全、 省エネなどに配慮したものであるので、耐震改修優秀建築賞を受けるに値すると考え、ここに推 薦する。 富山県民会館(会議室棟) 富山県民会館全景 会議棟 ← →ホール棟 【会議棟】 [ホール 棟] 耐震改修概要 地下階免震層 梁補強概要
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