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ちば県民だより 平成28年[2016年]2月5日(金曜日)4
千葉 の産業を支える力
内水面水産研究所
(佐倉市)
東京湾漁業
研究所
種苗生産
研究所
(富津市)
県の試験研究機関では、公衆衛生、環境、産業技術など
幅広い分野で研究開発や技術指導に取り組んでいます。
今回は、
私たちの生活や産業振興に貢献する、
2つの研究センターを紹介します。
千葉の水産を支える
嶺岡乳牛
研究所
(南房総市)
銚子分室
県畜産総合
研究センター
市原乳牛研究所
(市原市)
種苗生産研究所
(勝浦市)
県水産総合研究センター
千葉の畜産を支える
県水産総合研究センター
調査結果や研究の
成果は、
ホームページで
見ることができるよ
h
ttp://www.pref.chiba.lg.jp/ sc/160202
県畜産総合研究センター
場所 本所:南房総市千倉町平磯2492 0470(43)1111
場所 本所:八街市八街ヘ16-1 043(445)4511
千葉県の漁業と水産加工業をより一層発展させ
千葉県の畜産農家が良質で安全な畜産物を、皆さ
るため、魚や貝などの水産資源や漁場環境、流通加
んに安定的に供給できるように、家畜の改良や管理
工に関する調査研究をしているところだよ。
技術などの研究開発をしているよ。
●生産能力の高い豚をつくる
母豚は、子だくさんで子育て上手、
子豚は、少ない餌で早く大きくなる
という特徴を持った、生産能力の高
い豚をつくり、県産豚肉の安定供給
に役立てています。
●水産資源を守るための技術
イワシ、サバ、カツオなど市場
に水揚げされる魚や、全国的に
減少しているウナギの幼稚魚の
生態や資源量など、さまざまな
調査や研究を行い、漁獲の制限
など水産資源の管理方法を検討
します。
間もなく出産を迎える母豚。多いと15〜16
頭生まれます
(新系統豚・ボウソウL4)
潜水調査
(海藻の生息状況を調査)
●水産資源を増やすための技術
アワビ、マダイ、ヒラメなどの、漁業者の要望
が高い水産資源をより増やすため、稚貝や稚魚
を安定的かつ効率的に生産・放流するための技
術を開発しています。
漁業調査船
「千葉丸」
水温や潮の流れを解析
●地域資源を活用した餌の利用
家畜に飼料用の米(玄米、もみ米)を与える技術や
牛に稲の穂と茎葉を一緒にして与える技術を確立
し、畜産農家が地域の資源を多く使った餌で安定的
に畜産物を作れるようになりました。耕作放棄地
の活用や米の安定供給にもつながっています。
●効率的に操業するための技術
漁業の効率的な操業に役立てるた
め、漁業調査船「千葉丸」など、3隻の
船舶によって水産資源や漁場環境を
調査し、その結果や漁海況予測を的確
かつ迅速に漁業者に提供しています。
ノリの選抜培養試験
●効率的に養殖するための技術
近年、秋の高水温化などによ
り健全な生育が妨げられている
東京湾のノリ養殖について、高
水温でも収穫量が多い品種や色
が濃い品種を選抜するなど、効
率的に養殖するための技術を開
品質が高い
色の濃い選抜株
(上)
発しています。
性質の違う
さまざまな株を
培養
●水産資源を有効活用するための技術
鮮度の低下が早く、身が柔らかいため加工
時に崩れやすいなどの性質から価格が安い
ゴマサバを、刺身用に冷凍加工する技術など、
水産資源を有効活用するためにさまざまな
技術を開発しています。
ゴマサバの漬け丼(活用例)
水産教室でロープワークを体験
飼料用米を食べる
ニワトリ
水産の試験研究を学ぶ
小・中学校の課外学習や、高
等学校・大学のインターンシッ
プを受け入れているほか、一般
見学も随時受け付けており、水
産の試験研究を学ぶことができ
ます。見学は事前にお問い合わ
せください。
問い合わせ 企画調整室
0470(43)1115
排水規制の強化にも対応可能
●乳牛の受託、受精卵の供給
酪農家の子牛を預かり、
放牧をして、
長い間、
元気に牛乳を生産できる足腰
の強い乳牛に育てています。
また、牛乳を生
産する能力の高い
乳牛から受精卵を
取り、酪農家の牛
に移植して、生産
能力の高い子牛を
つくります。
より身近に考えるきっかけとなる社会科見学
●環境にやさしい畜産経営の
ために
畜産排水をよりきれいに浄
化し、回収した資源(リン)を
肥料として有効利用できます。
ホームセンターでそろう材
料を使い、既存の施設に追加
することで、農家に導入しや
すいシステムとして開発して
います。
自然いっぱいの環境で、のびの
びと育成
畜産の教育・啓発
畜産への理解を深めるため、小
学生の社会科見学や将来の畜産を
支える農業高校生の体験実習など、
子どもたちの学習のお手伝いをし
ています。家畜の感染症などを防
ぐため、
見学には制限があります。
事前にお問い合わせください。
問い合わせ 企画環境研究室
043(445)4511