2015年(平成 27 年)5 月 15 日 設立 記念号 “ささやかだけど、 たしかなこと”を 一つひとつ Y&T研究所は、全国津々浦々で 真っ当に働き・学び・暮らす皆さまを無料会員の形で広く募り、 年齢や性別、職業や地域、肩書といった従来の layer = 階層を超えた横串のネットワークを提供します。 成熟した個々人による真に豊かな社会の創造と、その実現のための永続的な探索を目的に、 2015 年4 月1 日に設立されたY&T研究所。元西武百貨店社長の水野誠一を顧問に迎え、 田中康夫を代表理事として、これから幅広い活動を行ってまいります。 「第四の歯車」として世の中を動かす力に ― 水野誠一 僕は、西武百貨店を辞めた後、慶應義塾大学の藤沢キャ その「第四の歯車」こそ、NGOやNPO、そしてこの ンパスで教鞭をとりました。その時、やろうとした学問が たび設立された『Y&T研究所』のような一般社団法人で 「ソーシャルマーケティング」でした。店と市場を結び付 あり、それらが行う活動が実は世の中には必須だと、僕は けるだけではない、もっと社会に受け入れられる消費行動 考えています。 や販売手法があるはずだと考えて、研究したのです。 現代の大きな問題のひとつは、皆が「無関心」になって その時に気付いたのが、 「社会」 「経済」 「政治」という いること。そうではなくて、もっと参加して、議論して、 三つの歯車は、がっちり組み合わせるとそれぞれが全く動 自分の頭で考えることが必要でしょう。政治も、経済も、 かなくなってしまうということでした。しかし、その真ん 子育ても、家事も、私たちにとってすべてが同じように重 中に「第四の歯車」を加えると、 スムーズに動き出します。 要なのです。 基本は、経済的に豊かであるとか、GDPが大きいとか、 そうした単なる数値的なものではない「豊かさ」の概念を 社会 経済 経済 社会 もう一度考えてみるところから、我々の活動が始まります。 『Y&T研究所』の活動は、小さな歯車かもしれない。 けれど、社会・経済・政治の大きな歯車を回すだけの影響 政治 力を持ち得ると、期待しています。 ソーシャルマーケティング という 「知恵の歯車」 政治 水野誠一 :株式会社インスティテュート・オブ・マーケティング・アーキテクチュ ア代表取締役。株式会社リプロジェクト・パートナーズ代表取締役 C.E.O.。 元西武百貨店社長、元参議院議員。 Y&T の、Yは You(あなた)、Tは Tomorrow(明日への希望)を表します。 You are the Hope for Tomorrow を合い言葉に、 イデオロギーとは無縁の新しいムーブメントを、 皆さんとご一緒に構築してまいります。 私たち一人ひとりが 持っている力は 「微力」です。けれども、決して 「無力」なわけではありません。 できる時に、できる事を、できる所で、できる限り。 「ささやかだけど、たしかなこと。」を一つひとつ。 真に“成熟した社会”を実現する触媒としての装置 。それが Y&T 研究所です。 田中康夫 一般社団法人 Y&T研究所 代表理事 [email protected] 「 Y&T 研究所」設立趣旨 たそがれどき 超少子・超高齢社会に直面するニッポンは、黄昏時だと捉えら が、であればこそ私たちは今、年齢や性別、職業や地域、ある れがちです。でも、古文の授業で習ったように、その昔は薄明る いは肩書に関係なく、誰もが1人の消費者であるとの視点に立っ かわたれどき て、若者 VS 老人、正規 VS 非正規、官 VS 民、保守 VS 革新、都 い光を放つ朝方と夕方の両方を「彼は誰時」と呼んでいました。 会の不満 VS 地方の不安、といった多分に不毛で「イデオロギー」 目の前の、誰だか判然としない相手は一体、誰だろう、と五感 的な二項対立を、しなやかに“乗り超える”べきです。 を働かせる時間帯という意味合いです。 実際、夕焼けの名残の赤みは、夜明けの感じとも似ています。 それこそは、 「成長の限界」という「黄昏=誰そ彼=日没」の たまたま西の空に拡がるから、もの哀しく思えてしまいますが、 不安を、 「成熟の深化」という「夜明け=彼は誰=日出」の希望 時間も方角も判らぬまま、ずうっと目隠しされていたのをパッと へと転換しうる“暗黙知”の営みではないでしょうか。 外されたら、わあっ、東の空が明るくなってきたと、よい意味で 私たちは錯覚するかも知れません。 供給側の都合でなく、消費側の希望に根ざした社会のあり方。 空理空論な“大文字”の大言壮語でなく、 地に足の付いた“小文字” 「人類の進歩と調和」を掲げ、日本で最初の万国博覧会が開催 された 1970 年は奇しくも 65 歳以上の老年人口比率が 7%を超え、 国連が定義する「高齢化社会」へ突入した元年。軌を一にして、 から始まる経済のあり方、文化のあり方、社会のあり方。 四角四面でない“理に叶った”提言と実践こそは、私利私欲で ない“理に叶った”幸福と未来へと、私たちを近付けます。 小林陽太郎氏が率いる富士ゼロックスの「モーレツからビューティ 「微力だけど、無力じゃない。 」 フルへ」、電通の藤岡和賀夫氏が企画した「ディスカバー・ジャパン」 「ささやかだけど、たしかなこと。 」を一つひとつ。 が展開されます。それらは、 「成長から成熟へ」と日本は歩み出す きょうじ たニッポンの日の出を再び! べき、とのメッセージでもありました。 45 年の星霜を経て、表層的に眺めれば世界も日本も、社会や家 族の人間的関係や文化・伝統に象徴される「市場では数値に換算 それが『Y&T 研究所』の願いです。さあ、あなたもご一緒に。 You are the Hope for Tomorrow. 出来ない物」= 価値ゼロだと捉える流れの中にあります。 Y&T 研究所 代表理事 田中康夫 私たちも 応援します! 中島信也 さん ていかん 単なる空威張りとは無縁の、しなやかな矜恃と諦観を併せ持っ CMディレクター/東北新社専務取締役 「なんとなく、クリスタル」やと? 1980 年、武蔵美で芸術祭実行 委員長として苦しんでた僕とは無関係な世界やと思ってた。 でも「33 年後」を読み終えて愕然とする。 「声高にイデオロギーを叫ぶんやない、でもニッポンはほっとかれ へん」という思いをどっかに抱えて生きてきた僕の「感じ」とおん なじ「感じ」がここにある。 「Y&T 研究所」この明日への希望を見出そうとするムーブメントを、 僕は僕のこの「感じ」を信じて「微力」ながら応援していきたい。 N P O 法人 8bitNews 代表/ジャーナリスト 堀 潤さん 人々の営みは多様であり、そして不条理にあふれている。巨悪の 討伐で未来に火を灯すようなファンタジーはこの世の中にはない。 私たちは終わりのない日常を生きている。 絶望を乗り越えた先に新たな絶望と対峙しなくてはならないほど、 絶対的な解のない世界を生きている。だから民主主義を。 経験を共有し、知恵を出し合い、多様な解を導き出し、それぞれが 実行するシナジー。イデオロギーの対立を乗り越え、互いの手を重 ね合わせるように議論が進む、そんな場ができるのではと期待は 大きい。 参加できる コミュニケーション・プラットフォームを展開 いつでも どこでも 誰もが 世の中で起きていることを客観的にとらえ、正しい情報をいろんなところから集めて、 よく考える。その考えを自分なりに整理して、自分自身の未来のためにアクションを 起こす。それらのきっかけをつくる、気軽に誰でも立ち寄れる「つながりの場」とし てのサイトを展開します。 〒102 - 0083 東京都千代田区麹町三丁目5番2号 BUREX 麹町 511 微力ながらも参加する .... 会員募集しています http: //your-hope.jp お問い合わせは、研究所の執事が お答えします [email protected]
© Copyright 2024 ExpyDoc