・脊柱変形 脊椎が 3 次元的にゆがむことを脊柱変形といい、近年、高齢者を主として特に矢状面 (横から見た面)でのバランス不良(後弯変形、後ろに向かって曲がっている状態)に 対して、成人脊柱変形矯正術が施行されています。骨粗鬆症による圧迫骨折などが引き 金になって腰椎が後弯し、重心が前に傾き、長い時間立ったり歩いたりすることが困難 になります。中には逆流性食道炎など、消化器症状をきたし摂食不良になる場合もあり ます。手術適応の場合、胸椎から骨盤まで固定する長固定と腰椎のみの短固定がありま すが、前方固定を併用する場合は、当院では低侵襲前方固定法の OLIF (Oblique Lateral Interbody Fusion、オーリフ)を採用し、少量の出血で正面から見た矯正も十分行い、後 方から矢状面を考慮した矯正固定術を行います(図1)。 (図1)
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