総合評価シート(各法人共通) - 島根県立男女共同参画センター あすてらす

経営評価報告書[総合評価シート(各法人共通)]
(J)
1.評価結果(個別観点)
観 点
評価内容
評価
(公財)しまね女性センター」は、島根県立男女共同参画センターを拠点として、
男女共同参画を推進するための事業を総合的に展開するために設立され、以
来、情報収集・提供、調査研究、学習研修、交流等の事業に関わってきた。
男女共同参画社会の実現は行政・県民・事業者が主体的に、相互に協力して取
団体のあり方 り組むべき課題であるので、それを推進するための支援者・橋渡し役として専門
職員を配置し、関連事業実施についてのノウハウの蓄積を持っている。また、活
動の拠点となる施設の一体的な管理運営を合わせ持つ唯一の財団の役割は非
常に大きい。平成25年度から公益財団法人として、組織運営や事業活動を通し
て社会的信用のある財団として目的の達成を目指して行く。
A
組織運営
平成17年度の指定管理者制度の導入を機に、人員を見直して人件費の縮減等
に努めているが、10年経過後、今後、業務量が増大する中で人員の増員が望
めないことから少数精鋭での人材確保・人材育成の体制を図ってきた。また、職
員の福利厚生面からの改善に努めた。一方で、契約期間のある指定管理業務
受託が条件という雇用形態があるため、施設管理業務と兼ねているいわゆる管
理部門の体制強化を図るため平成26年度には総務課を設置した。
B
事業実績
男女共同参画に関する事業については、厳しい財政状況の中で、地域、職場、
学校等のニーズに応えながら、より効果的・効率的な事業展開を実施した。今後
も女性を中心とした団体等の活動を活性化していくための女性ファンドの有効活
用や、他団体との連携による事業実施など、限られた財源・人員の中で、効果的
で効率的な事業展開を考えていく必要がある。
また、管理運営事業については、施設のPRなどを行っているが、年度によって
は貸館利用者数は要因により変動が生じる。今後も引き続きPRを行うとともに、
サービスの向上に努める。宿泊部門運営事業については、平成23年以降は確
実に宿泊客が増加している。
A
財務内容
事業費の大部分が県の委託費等により賄われており、県への財政的依存度は
依然として高いが、平成17年度から管理運営事業で指定管理者制度の導入が
行われ、期間内の収支計画が見通せることから事業の企画・立案が可能となっ
た。 公益財団法人としての事業の適正な運営を確保
する観点から事業、財務、情報公開等の透明性を図りながら、資産の減少を最
小限に抑えつつ目的事業を遂行し財団の使命を果たして行く。
評価の目安
B
A:良好である B:ほぼ良好である
C:やや課題がある D:課題が多い
2.総合評価(今後改善すべき内容、方向性等)
課題の内容等
今後の方向性等
県からの継続的な受託事業費を基に事業に取り組 財団の受託事業や自主事業を引き続き検証を行い、
んでいることから、より一層の他団体との連携によ 女性ファンドの有効活用や収益の活用も視野に入
る事業展開と、新しい事業の構築が必要である。 れ、他団体との連携の中で、国の政策や県の施策に
基づく多方面のニーズに応じた事業を構築する。
管理運営事業と宿泊事業については、積極的なPRに
より、より一層の利用促進を図っていく必要があるが、
築16年経過の施設・設備の老朽化が著しく現状の利用
者ニーズに答えられない面や、急な故障もあり改修費も
増大してくる。
経費節減と、積極的なPRを行うとともに、自主事業等にお
いては、出来るだけ「あすてらす」を活用した事業を計画
し、PRの機会を増やしていく。また、県と協議しながら保全
計画や利用者ニーズに対応できる改修・整備を行う。
期間の定めのある指定管理者制度のため、有期 平成26年度には、リスク管理や職場環境及び財務
労働契約職員の雇用が不安定となり、士気の低下 状況を見ながらの組織や給与体系(条件)を見直して
が懸念される。
きたが、今後も、引き続き検討・見直しの必要があ
る。