盲導犬育成支援 ~盲導犬の一生~第5話 深まる信頼関係 11月 子犬は家族と共に様々な経験や出会いをする中で、 社会や家庭の中で暮らすためのルールを学んでいき ます。その中で、将来、目の不自由な方との生活をス ムーズに送れるよう、ヤマト、ヤン、ユーロ、ユリア、 ヨーキー、ヨゾラは散歩の練習では早く歩いたり、 ゆっくり歩いたりと「人のペースに合わせる」訓練を しています。 また、生活の中で電車や車の大きな音を聞いたり、雨 や雪の道を歩いたりなど様々な経験をして苦手なこ とにも慣れることが大切なのです。 この期間のパピーレクチャーで中心に行うこととし ては、「排泄」と「放ったおもちゃ持って来い」の練習 です。 パピーレクチャーは回数を重ねるにつれて高 度なものになってきています。 盲導犬にとって「聞く」ということはとても大 事です。 ユーザーの指示をきちんと「聞く」準備が出来 て聞けているのかを遊びながら学んでいきま す。 盲導犬にとって「聞く」準備とは、名前を呼んだ ら呼んだ人を見て犬が集中出来ているという ことです。 「聞く」という動作は、盲導犬になってからもと ても大事なことですが、遊びを通して慣れてい きます。 もうすぐパピーウォーカーのもとを巣立ち、訓 練センターの中で盲導犬になるための本格的 な訓練が始まります。 残りのわずかな期間を惜しむように、パピー ウォーカーの家族の方々もより一層愛情が深 まっているようです。 公益財団法人 日本盲導犬協会 https://www.moudouken.net/ 仙台 12月 神奈川 1月
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