講義コード 25468012 担当者 小林 研究題目 日本産業の構造と競争力 伸生 教授 【目的】 産業の競争力、それは国や地域の成長力を規定する大きな要因となっています。日本も 1980 年代までは、 産業構造を柔軟に転換し、世界有数の経済大国になるまでに成長を遂げてきました。しかし 90 年代以降、 構造の転換は減速し、約四半世紀にわたり低成長局面にあります。現政権の経済政策(特に第 3 の矢の成 長戦略)の下で日本経済の国際競争力の回復が本格的に軌道に乗るかどうかは、現在非常に注目すべきテ ーマであり、その動向に関しては我々も注意深く見守り、時に意思表明を行っていく必要があります。 研究題目にある通り、小林ゼミでは産業分析、地域経済分析等を中心としてゼミ活動を展開しています。 活動を通じた人材育成の最終的な目標を、実社会に出てから必要とされる①論理的な思考力、②目的に合 わせた的確な分析能力・論理構築能力、③主張や企画を具体的な形にして説明・説得するプレゼンテーシ ョン能力の獲得においています。 【内容】 研究演習入門では、産業や地域の課題・競争力などを考察する上での基本的な視点を提供する文献の輪 読を中心に、プレゼンテーション能力獲得にための実習や、他ゼミとの対抗ディベートなどを行っていき ます。3 年生以後の研究演習では、統一テーマを設定しての共同研究を、年間を通して行っていくことを軸 に、学内外他ゼミとの対抗ディベート、関関戦やインゼミ大会など研究発表会への参加、ゼミ合宿での集 中討議など、多面的な活動を織り交ぜながらゼミを展開しています。4 年生の研究演習Ⅱでは例年、各自が テーマを設定しての卒業論文作成を中心に、関関戦への参加、3 年生へのコーチング等を行っています。 テキスト クレイトン・クリステンセン(2001)『イノベーションのジレンマ』翔泳社 マイケル・E・ポーター(2000)『日本の競争戦略』ダイヤモンド社 増田寛也編(2014)『地方消滅~東京一極集中が招く人口急減』中公新書 等 ※当面は当該分野に関連する、比較的平易な文献から始めます。後の関心の深まり、それぞれが設定する 研究テーマ等によって、適宜紹介していきます。 【選考にあたっての注意事項】 ゼミは参加する学生の主体的・積極的な参加があって価値が高まっていくものです。通常のゼミ時間に おける積極的な討議への参加は勿論のこと、正規のゼミ時間以外の活動(フィールド調査、学内外対抗ゼ ミ、ゼミ合宿、ゼミ説明会、同窓会、等)も積極的に企画・実行・参加して頂きます。 【応募者へのメッセージ】 学部内でも屈指の忙しいゼミだと自認しています。ゼミ活動を、今後の学生生活の中心に据え、他のメ ンバーとの協力をいとわず。多忙な中から達成感・充実感を得る覚悟と意欲のある学生を望みます。2 年半 にわたるハードな活動に耐えうる、心身のタフさを持つ学生の応募を期待します。 受け入れ条件 担当者のプロフィール 専攻 ゼミ説明会で配布する志望理由書の提出、選考面接への出席 現代産業論、地域産業・経済論、産業構造論 産業構造と競争力の実証分析、地域産業活動の知識集約化が高付加価値化に与 現在の研究テーマ える影響の実証研究、産業空洞化・サービス経済化と地域経済成長、起業化促 進のための環境整備のあり方 等 所属学会 日本経済学会、日本経済政策学会、日本中小企業学会、応用地域学会、日本ベ ンチャー学会、産業学会
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