「住民と行政のこれからの連携について」

「住民と行政のこれからの連携について」
地域と行政専攻入門科目 F クラス C 班
121410031 蝦名智美
121410077 後藤誠智
121410157 手塚健太
121410207 吉澤希実
―目次―
1. はじめに
2. 会津美里町について
3. 八木沢菜の花会
4. 特定非営利活動法人あいづ関山倶楽部
5. 会津美里町サポートみさと
6. フィールドワークのまとめ
7. 個人の考察
1.はじめに
私たちは、地域と行政専攻入門科目 C・F クラスのテーマである「すべての地域は救え
るか?―人口急減社会を考えるー」のもと、増田寛也編著書『地方消滅』の講読を進めな
がら、私たちの身近に迫る人口急減社会について考えてきた。またその中で国の地方創生
の政策を学びながら、都市、農村など様々な場所において、どのような政策を行うべきか
話し合いをした。
そして、会津美里町でのフィールドワークを行い、現在、人口減少に直面している自治
体の現場見てきた。そこでは、講読だけでは学べないことを自分たちの目で見たり、耳で
聞いたりすることによって、人口急減社会に対してどのような対策を行えばよいか考える
ことができた。私たちの班は「住民と行政のこれからの連携について」というテーマを設
定した。そのテーマの下、フィールドワークで訪れた会津美里町を事例に会津美里町の市
役所、NPO 法人、中間支援組織といった立場の違う機関がどのように地方創生について
考え取り組んでいるかまとめ、私たちの立てたテーマに対して、提言していきたい。
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2. 会津美里町役場について
①会津美里町の主な政策
会津美里町では、合併する以前の会津高田町・会津本郷町・新鶴町の3町のころから人
口減少対策や定住政策に関わるまちづくりが行われてきた。会津高田町では結婚促進の政
策を行ってきた。本郷町ではインフラ整備がなされてきたことにより人口が増加した時期
があった。新鶴町では平成 10 年から「農家の次男」の定住促進を図ってきた。合併以後
の定住政策として定住促進住宅新築購入補助金や賃貸住宅家賃補助金などがあった。しか
し住民の周知不足もあり成果が上がらなかった。
会津美里町では農林業が基幹産業である。これらの第一次産業の支援、並びに加工・販
売を高めた 6 次産業の起業を支援する政策の検討も必要とされる。その具体策として、活
発に生産されているブドウを使ったワインを製造するワイナリーを作る計画も考えられて
いる。
観光面については、地方創生の交付金事業で町ホームページのリニューアル、緊急雇用
創出事業で観光誘客事業を実施している。
医療については、行政(町)
・医療従事者(福島県立医科大学)・商工会・福島医療ヘル
スケアICT研究会が協定を結び、健康増進と地域の経済活性化を同時に実現し、活力あ
る持続可能な地域づくりにつなげることを目的とする「あいづじげん健康ポイント倶楽
部」を開始した。これは会員の健康管理と地元の商店街の利用の向上を目指している。
会津美里町では住民の意見を取り入れ反映しやすくする体制をとっている。
「みんなの
声をまちづくりにいかす条例」という条例を施行し、行政のまちづくりに住民の積極的な
参加を促し、意見の反映を目指している。
②会津美里町の政策の課題
現在の会津美里町では、
「みんなの声をまちづくりにいかす条例」の効果はまだ高くな
い。その原因として住民の参加が低い、そもそも条例について知っている住民が少ないと
いうことが指摘される。また若い世代の参加がほとんど見られないことも課題である。
人口減少地域のまちづくりにおいて、個人のまちづくり活動だけでは限度があるため、
行政の政策は必要である。住民の意見を反映し対策を練る行政の存在が重要である。会津
美里町では人口減少対策として住民の定住政策など合併前から長い歴史の中で取り組んで
きた。また合併以後も農業・観光・医療の分野で積極的にまちづくり政策に取り組んでい
る。しかし住民に対して働き掛ける政策においては住民の参加率の低さなどの課題があ
る。しかし住民の意識をいきなり高めることはできない。このような課題に対しては、ま
ず住民のまちづくり政策に関する意識を高めるための方法を考えなくてはならない。そこ
で住民主体の活動団体を中心として、そこから活動団体を通じて住民全体のまちづくり政
策への意識の向上へとつなげていくべきである。
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私たちがフィールドワークで訪れた会津美里町で、住民主体で積極的にまちづくりの活
動をしている二つの団体について紹介する。住民主体のまちづくり活動において、その中
心的メンバーは高い年齢層の男性が多いように見える。行政のまちづくりに関して意見を
述べる人の多くが男性であり、女性はまだまだまちづくりに積極的参加が難しい雰囲気が
ある。しかし全体の住民の意見反映のために、男性だけでなく女性の意見も必要である。
そこで会津美里町の女性中心のまちづくり活動団体である「八木沢菜の花会」について報
告する。
3.八木沢菜の花会
①八木沢菜の花会の概要
八木沢地区保全会が遊休農地の土壌改良や美化運動として菜の花を植えたことがきっか
けとなり、菜の花に興味のある女性たち有志が集まり平成 21 年「八木沢菜の花会」が発
足した。会員7名の八木沢菜の花会は、会津美里の地域づくりに貢献しているだけではな
く、地域住民どうしがコミュニケーションを図る場としての役割も果たしている。
活動の内容としては、主に菜の花の栽培と菜種油の販売である。この菜種油はイベント
や町内の施設で販売している。菜の花の最初の収穫は平成 22 年度で、現在は 1,000 本近
くの菜種油を搾油するまでに至り、年々、八木沢地区の菜の花に関する各種イベントは知
名度を増している。
②菜の花まつり
菜の花祭りは、5月の第二日曜日に八木沢公園で開催されるイベントである。
平成 23 年度に第一回が行われ、来場者数は年々増加している。菜の花祭りの来場者数の
増加、イベントの規模の拡大により、八木沢菜の花会のメンバー女性7人で運営すること
は困難になり、八木沢菜の花会主催のもと地区の各種団体が協力し、さらに平成 26 年に
はボランティアを 40~50 人募り菜の花まつりを開催した。
③八木沢菜の花会の課題
八木沢の菜の花が、今後何年、何十年と継承されていくためには「八木沢菜の花会」の
後継者の育成が必要不可欠である。八木沢菜の花の会の現在の会員は全員 50 代と 60 代で
あることから後継者の確保が急がれる。
また、八木沢菜の花会の経費は、菜種油などを売り得た収入で賄われている。しかし、
菜種油を生産するまでには畑の除草や種まき、搾油、などさまざまな工程を踏まなくては
ならず、これらの作業はほぼ業者に委託していることから、膨大な費用がかかる。また、
ビン代やラベル代ももちろん実費である。これらの費用はすべて八木沢菜の花会の経費か
ら支出されていることから、会としての収益はほぼ±0という状況だ。この状況に対し、
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会のメンバーらは、菜の花は利益を目的として栽培しているわけではないので問題視はし
ていないとのことであるが、会の運営はかなり厳しい状況だ。
また、町民たちからは菜の花の育成をもっと進めてほしいという要望もある。しかし、
現段階では経費の問題や人手不足から規模拡大は難しい。
④まとめ
八木沢の菜の花は年々知名度を増しイ、ベントなどへの来客数も増加している。
しかし、住民7人という限られた人数で運営されているためイベントの規模拡大や知名
度の上昇に反し、運営困難な状況に陥っている。さらに利益はほぼすべて運営費にまわっ
ていることから、交流会や研修会など他の事業へと拡大することが困難な状況にある。
このような状況を改善するためには八木沢地区内外の力が必要だが町で資金面やイベン
ト運営の際にバックアップ・連携していくことも必要である。八木沢地区の菜の花が知名
度をあげている現在、菜の花まつりなどのイベントに八木沢地区内外からより多く参加し
てもらい、会津美里町に魅力を感じてもらうきっかけとすることができる。そのためには
今後行政の協力も必要になると考える。
4.特定非営利活動法人あいづ関山倶楽部
①関山地区の概要
関山地区の人口は、平成 22 年(西暦 2010 年)には 211 人だったが、平成 27 年(西暦 2015
年)には 195 人となり、この減少率は-7.9%である。また、平成 27 年(2015 年)の 65 歳以
上の人口は 74 人(37.9%)であり、世帯数は 50 戸、そのうち一人暮らし世帯は 5 戸、空き家
は 7 戸である。
このように関山地区では、人口減少と高齢化が進んでいるが、限界集落の定義である 65
歳以上の人口 55%にはまだ達していないことが分かる。空き家は増加しており、古民家住
宅や蔵が多い。インフラは整備され、インターネット回線、下水道も整備されているが、コ
ンビニなどはない。また、働き口はほとんどなく、会津若松市に働きに出る人が多い。
②あいづ関山倶楽部の概要
あいづ関山倶楽部が法人認証されたのは、平成 22 年(西暦 2000 年)5 月 6 日であるが、認
証される前から、関山村づくり委員会という名称で、鈴木昭一氏を中心に活動していた。代
表者は法人認証時に五十嵐賢次氏となった。現在、会員は 16 名で、男性のみである。
③あいづ関山倶楽部の主な事業の一つは、住まい・まちづくり担い手事業である。内容とし
ては、こぶし荘など古民家の再利用である。空き家や蔵を集落の共有財産として借り上げ・
買い上げを行い、多用途施設として活用することを考えている。具体的に第一、地区内高齢
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者の交流の場、第二は、地区内高齢者の各種生きがい活動拠点、第三は、緊急の対応支援の
拠点、第四は、地域ボランティア活動の場、として活用することを目指している。こぶし荘
とは築 100 年の民家和室を改修した宿で、県産材をふんだんに用いている。明治時代の雰
囲気漂う空間や掘りごたつを楽しむことが出来る宿泊施設である。
もう一つの主な事業は、田んぼオーナー制度である。これは、関山地区で田植えから野菜
の収穫までの農作業を地域住民とともに行い、体験してもらうものである。年間の体験活動
は 5 回で、オーナー料金は 3 万円である。山菜取りやサクランボ狩り、ホタル観賞会、そば
打ち教室なども行われる。都市部から参加する人も多く、高齢者だけでなく、40 代くらい
の年代の人も参加するという。地域住民との交流によりリピーターも多い。
④その他の事業
まず、歴史の道下野街道散策案内を行っている。豊臣秀吉が歩いたとされる下野街道を実
際に歩きながら案内するのである。次に、関山地区住民台帳調査・高齢化に関するアンケー
ト調査を行っている。関山地区の高齢化や世帯構成の把握とともに、暮らしの評価を調査す
る。また、活用可能な空き家の実測調査も行っている。これは空き家や空き蔵を公共の施設
として活用するための調査である。
そして、村づくりワークショップを開催している。関山地区の高齢化に対応する施設やサ
ービスについて地区住民で話し合うためのものである。高齢化の対応としては、高齢者に対
するサービス内容を学習するため、高齢者施設の視察調査を行っている。
最後に、懇談会・講演会の開催があげられる。地域活性化のための地区内住民の意識の高
揚を図ることが狙いである。
⑤今後の課題
あいづ関山倶楽部の今後の課題の一つは、介護施設等との連携強化である。高齢者の増加
が進む関山地区にとって、施設と行政との連携による介護等のバックアップ体制の確保が
欠かせない。また、事業の維持・拡大のためには、資金不足と人材不足を改善する必要があ
る。そのためにもまちづくり活動の積極的な情報発信をしていかなければならない。
5.会津美里町町民活動支援センター準備室サポートみさと
①会津美里町町民活動支援センター準備室の概要
会津美里町町民活動支援センター準備室、通称サポートみさとは西暦 2010 年 12 月に町
のほうから振興公社への委託事業として中、間支援団体の要請を受け設立されたものであ
る。
②主な事業
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東日本大震災を受けて、今は町民活動支援に加え、被災者支援を行っている。サポート
みさとの町民活動支援では人材育成(研究会)
、情報の提供・発信、コディネート、相談
等をやっている。主な活動は相談と活動支援であるが、団体間のよこの繋がりの作成、共
同のきっかけを作るネットワーク会議や、ファシリテイターを養成する人材育成事業とい
うものはリピーターが多くこれからの基幹事業になりうる可能性を秘めている。
③課題
課題として、
「サポートみさと」は準備室であることが大きな課題だ。雇用されている
人がたも振興公社の社員として一年の契約で雇われているため、継続してこのポジション
で関われるかということは不透明である。また、若者との繋がりが希薄という課題も挙げ
られた。やはり、ネットワーク会議や人材育成事業への参加者は高齢者が多いようだ。な
かでも、お年寄りの男性の意見が強いという。地域について考えていく上で、「若者」
「馬
鹿者」
「よそ者」が必要だという有名な話があるが、現時点でのサポートみさとでは、三
者全てに対するアプローチがなされていないようである。これからは、三者に対するアプ
ローチの強化及び、積極的な支援及び周知が必要になってくるはずである。
6、フィールドワークのまとめ
フィールドワークで訪れた会津美里町は人口減少地域の一例としてとらえられる。会津
美里町まちづくり政策課では、人口減少対策として様々な政策を行っている。しかし、定
住促進のための政策や住民の意見を政策に反映させるための条例など、効果がまだ十分に
見られない。住民が行政に対して高い関心や意識を持っておらず、まだ積極的な参加をし
ていないことがあげられる。そのため行政の政策や活動に関して住民の認知度は低く、住
民の一部しか参加していない状態になってしまう。
行政に対する住民の意識の低さは、行政の政策に住民の意見を反映させることを困難に
する。そのため行政では住民の要求が十分理解できず、行政の判断で政策を進めなければ
ならない。そのような現状で政策を打ち出しても、住民の本当に必要としているものがわ
からず住民の認知度は低いままである。
地域全体の政策のためには行政と住民の相互理解が必要である。そのためには行政は住
民に積極的に知らせる姿勢を取るべきであり、住民もまちづくりに対して関心を高めてい
くべきである。しかし、住民の意識をいきなり変えることは難しい。住民にとって行政は
何か特別な用事がない限り訪れることはなく、日常的に関わりを持たない。また住民参加
の会議などを開いても一部の住民しか集まらず住民全体の意見反映にはつながらない。会
津美里町の「みんなの声をまちづくりにいかす条例」に関しても住民の認知度の低さによ
ってほとんど参加が見られない。自身の問題に関しては関心を持つかも知れないが、まち
づくりや地域全体のこととなれば、とりわけ関心は低くなる。
行政は住民が必要としているものを考え政策を作っていかなければならない。しかし住
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民の意識の低い現状では住民全体の意見を取り入れることは困難である。そのため住民の
中でも積極的にまちづくりに参加している団体を住民の中心としてとらえ、住民団体から
住民へとつながり、意見を求めていくべきである。住民主体でまちづくり活動をしている
団体であればその活動の中で行政と関わることも多く、関心の高い住民から意見を聞くこ
とができる。つまり行政のまちづくり政策には住民主体の活動団体とのつながりが重要に
なる。
しかし、住民主体の活動団体であるため行政とそこまで密接な関係は築きづらい。住民
が個人として行政と関わることがほとんどないことを考えると、団体といえども活動に限
界があるため住民側からでは行政とそこまで密接な連携は取れない。そのため行政と住民
団体をつなぐ役割である中間支援組織の存在が重要になる。中間支援組織では様々な住民
団体の意見や相談などが集められ、対策が行われる。行政に直接相談を持ちかけても受け
入れられない事柄でも、中間支援組織を介していえば中間支援組織の協力も受けられ行政
にも可能な範囲の協力を仰ぐことができる。
会津美里町では会津美里町まちづくり政策課と、住民主体でまちづくり活動を行う二つ
の団体、そして行政と住民をつなぐ役割を担うサポートみさとの話を聞いた。そこでは人
口減少地域だからこその住民と行政の連携が必要であり、その連携を支える中間支援組織
の存在も大切となる。それぞれ独自の方法で立ちづくり活動に取り組むことも必要だが、
お互いに連携して活動をする必要がある。
7、個人考察
前期のゼミでは、
『地方消滅』の文献輪読を通して、消滅の危機に直面している地域を
救うためにはどのようなことが必要なのかを考えました。
今回、会津美里町へ行きフィールドワークを行い、私が感じたことは行政と地域住民の
連携の重要性です。それぞれが、お互いの考えを共有し合い、共同して地域活性化への活
動に取り組んでいくことで、お互いの弱点を補い合い活動を進めていけるのではないかと
思いました。地域を消滅させないためには、行政サイドの力が必要不可欠なことはもちろ
んのこと、地域住民が地域の現状を把握し、地域の今後の在り方についてそれぞれ考える
ことが重要なのではないかと思いました。(蝦名智美)
フィールドワークで学んだことは、行政側の意見と住民側の意見のマッチングというこ
とは大変難しいということです。会津美里町が出している「みんなの声をまちづくりに生
かす条例」という仕組みがあるものの、現状としてあまり使われていないとのことでし
た。ミスマッチのまま政策を続けることは非常に効率が悪いと私は考えます。全ての意見
を取り入れてマッチングさせることはとても困難なことだと考えられると思うので、少し
でも埋め合わせる努力が大切だと思います。
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そういう中で、住民側も政策に対して即効性のある解決策を望むと考えられますが、も
う少し長い目でみる姿勢も必要だと感じます。人口急減が謳われる前からこの問題に対し
て取り組んできている会津美里町ですが、人口減少を少しでも遅延させるということを念
頭において政策立案を行っているということは、他の中小地域に対しても同様なことが言
え、人口を増加させる取り組みがなされていないというところに少し物寂しさを感じまし
た。しかし、今回訪れた NPO 法人や中間支援組織というものは、地方創生が言われる前
から、この地域を何とかしたいという住民の思いで動いており、そのような住民の力強さ
を感じることができたことは、私たち若者が将来、それぞれの地域に住む機会がある際の
励みになるのではないかと考えます。
(後藤誠智)
都市部などの人口の多い地域では行政の負担は大きく、すべてに目が届くわけではな
い。人口も多く広い範囲では行政の力は十分に伝わらず隅々まで効果が行き届きにくくな
る。一方で人口減少地域では人口が少ないため行政の力も伝わりやすいはずである。また
住民と行政の関係も構築しやすく、相互理解もしやすい。『地方消滅』でも述べられてい
たが、人口減少はもはや避けられない事態なので、人口減少を止めるための対策ではなく
人口減少を受け入れ、その現状からどうするかが求められるのである。そのため人口が減
少した地域ならではの行政と住民の関係を築き、住民の意見を反映させた政策を打ち出し
ていくべきである。
(手塚健太)
今回のフィールドワークを通して、住民団体は住民とコンタクトを取り、住民どうしの結
びつきを強くすることに努力していることを学んだ。私がフィールドワークに行ったあい
づ関山倶楽部では、暮らしの評価を調査するなど住民の生の声を取り入れようとしていた。
しかし、資金や人手の不足などの課題があり、やりたいことやアイディアはあるのにでき
ないという現状があった。一方、行政側も住民参加を促す取り組みを行っているが、成果が
表れているとは言えない。このように行政側と住民側にミスマッチが生じている。私は、行
政は住民の意見を聞き、住民は地域活性化をより考えるなど、行政と住民がより歩み寄る必
要があると思った。
(吉澤希実)
参考資料
・会津美里町まちづくり政策課配布資料
・八木沢菜の花会配布資料
・特定非営利活動法人あいづ関山倶楽部配布資料
・会津美里町町民活動支援センター準備室サポートみさと配布資料及び学生の質疑応
答における担当者の回答(聞き取り)
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