読書と豊かな人間性 米谷茂則 授業概要 児童生徒の読書活動の推進は、重要な文教政策課題の一つになっている。児童生徒の読書の実態と読書推進 の具体方法を講義する。まず、読書活動の意義と目的、読書能力や興味の発達について講義し、次に読書の目 的として楽しむ、考える読書とその具体方法について講義する。また、発達段階に対応した読書作品について 提示する。さらに、読書体験の表現と交流について指導する。特に、絵本とノンフィクション作品については、 小学生対象の読書について講義する。 授業計画 第1回 第2回 第3回 第4回 第5回 第6回 第7回 第8回 第9回 第 10 回 第 11 回 第 12 回 第 13 回 第 14 回 第 15 回 第 16 回 読書活動の意義と目的 読書能力及び読書興味の発達 読書の導入的な指導-楽しむ読書の指導 児童の読書における現状の課題としての考える読書の指導 戦後の小学校下学年児童が読書してきた作品 戦後の小学校上学年児童が読書してきた作品 戦後の中学生、高校生が読書してきた作品 小学生の絵本読書『さっちゃんのまほうのて』 、『かたあしだちょうのエルフ』 読書会の成立、読書会学習指導案の作成について 小学生のノンフィクション作品の読書 絵本の絵を読む読書 少女小説の系譜、ファンタジ―作品の系譜 学習指導案の検討会 読書体験の表現と交流の方法 読書感想文の指導と意義の転換、レポートの提出 まとめ 到達目標 取得予定の教員免許校種において、特に読書会を組織し、指導できるようになることが目標である。 履修上の注意 授業は時刻ピタリに始める。教員を目指すものとして、遅刻はしないこと。授業開始以後の入室は遅刻であり、 3 回の遅刻で 1 回の欠席とみなす。 予習復習 取得予定の教員免許校種の児童生徒に対して読書を勧めたい作品をフィクションとノンフィクションに分けて、 最低でも3冊ずつ提示できるようにすること。 この授業を機会に、担当として特にノンフィクション、新書の読書を勧める。 評価方法 各回の授業における話し合いへの参加と発表および筆記試験(40%)。最終レポートとして作成した学習指導 案の内容(60%)。 第 1 回の授業への出席は、必須である。第 1 回を含め 12 回以上の出席が、最終レポート提出の条件である。 テキスト 使用しない。必要に応じて資料を配布する。
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