埼玉県警察 山岳救助隊 秩父警察署 ℡0494-24-0110 小鹿野警察署 ℡0494-75-0110 山岳救助隊ニュースは埼玉県警のH P からアクセスできます http://www.police.pref.saitama.lg.jp/d0010/kurashi/kyujotainews.html 平成2 7 年【1 ~3 月】埼玉県内の山岳遭難発生状況 件数1 1 件1 2 名(死亡3 人・重傷4 人・軽傷1 人・無事4 人) 発生日 1月 8日 1月10日 1月24日 1月31日 2月 1日 2月15日 2月16日 2月18日 2月28日 2月28日 3月 5日 山岳名 熊倉山 多峯主山 武甲山 横瀬二子山 宝登山 三峰山 大高山 三峰山 日和田山 両神山 武甲山 PT構成 単独 単独 単独 単独 800人 11 人 2人 単独 単独 2人 2人 年齢・性別 66歳男性 84歳男性 38歳男性 68歳男性 71歳女性 66歳男性 76歳女性2人 29歳女性 64歳男性 37歳男性 67歳男性 遭難・事故原因等 聖尾根を下山中、道に迷って稜線から 40m滑落 山頂で気分が悪くなり行動不能 靴ひもを結び直していた所、バランスを崩して滑落 下山中、強風でトレースが消え道迷い ハイキング大会に参加し下山中、階段で転倒し負傷 狩猟中、獲物を回収する際に 100m滑落 下山中日没を迎え、行動不能 三峰神社で行方不明、登山道外の斜面で発見 クライミングを終え片付け中に 12m滑落 下山中、会所付近において落葉で足が滑り負傷 凍結箇所で転倒し、股関節を負傷 死傷別 重傷 無事 重傷 無事 重傷 死亡 無事 死亡 死亡 軽傷 重傷 油断は禁物!足元に潜む危険! ふもとでは、ポカポカ陽気の春が訪れていますが、秩父山系の山々には、まだまだ残雪があります。 例年この時期には、ちょっとした凍結箇所で転倒して負傷する事故がよく発生しており、中には、アイゼ ンを携行していたにも関わらず、面倒がって装着していなかったために事故に遭遇してしまったケースもあ るなど、何のためにアイゼンを持っていたのか分からないような事故も散見されます。 アイゼンの着脱は面倒がらず、わずかな危険箇所でも無理をせずにアイゼンを装着しましょう。 パーティーのリーダーを務める方は、アイゼンを付けたり、外したりするタイミングの見極めが重要にな ってきますので、登山道の状況を確認してからパーティーに指示を出しましょう。 雪は残っていませんか?路面は凍結していませんか?落ち葉の下に氷が隠れていませんか? 4月上旬現在、標高1000m以上で残雪を確認しています。低山であっても日当たりの悪い場所では凍 結している場合もありますので、スリップによる転倒や滑落にも十分注意してください。 4月3日現在の積雪状況 甲武信岳…小屋周辺の積雪 50∼150cm 雁坂峠…積雪 50∼200cm 雁坂小屋…積雪 50∼100cm 雲取山…小屋周辺の積雪 30cm 芋の木ドッケの巻道は完全凍結で危険 霧藻ヶ峰…残雪少し、早朝は凍結している ● 残雪に注意!!(こまめにアイゼンを装着) 雪の影響で、登山道が分かりにくくなっている場合があります。登山道の状況によっては引き返すこ とも検討してください。日陰では、登山道が凍結している箇所もありますので、アイゼンを確実に携行 し、部分的な凍結でも面倒がらずに装着しましょう。 ● 陽が伸びてきたからと油断しない(早出早着の基本を守る) 植林帯では空が樹木に覆われているため、日没の時間より早くに辺りが暗くなってきます。午後3時 には下山できるゆとりのある登山計画を立てましょう。 ● 万全な装備を準備(その服装で夜の寒さに耐えられますか?) 日帰りでも軽さばかりを追求せず、ヘッドライトや十分な食料、防寒着を所持しましょう。 気温は標高が100メートル上がるとごとに約0.6度下がるといわれています。秩父市内の標高は 約200メートルですので、目的の山の気温を予め計算することができます。 ● 予想外の天気に注意 事前に目的の山の天気等の情報を収集し、天候の急変に備えましょう。秩父の市街地と山域では天候 が異なっていることは多々あります。 ● 登山届の提出 低山でも登山届を提出しましょう。「秩父の山に言ってくる」という家族の伝言だけでは、秩父の どの山に登ったのかも分かりません。 ● 地図・コンパス 常に現在地を確認し、今後の進行方向を確認する癖をつけましょう。 思い込みや、勘に頼った登山は道迷いに繋がります。 埼玉県警察山岳救助隊では平成20年に『秩父山歩き検定』を実施し、秩父の山々をこよなく愛する登山者の 方たちに安全登山を呼び掛けました。 次の問は、実際に山歩き検定で出題された過去問です。ぜひチャレンジしてみてください。 問 10 4月初旬、残雪の熊倉山日帰り登山で、最低限携行する装備品の組み合わせで妥当なものは次のどれか。 ⑴ アイゼン、食料、水、防寒着兼合羽、非常食、照明具、地図 ⑵ アイゼン、食料、水、防寒着兼合羽、地図 ⑶ ピッケル、食料、水、防寒着兼合羽、地図 ⑷ 食料、水、防寒着兼合羽、地図 問 24 山岳遭難は、下山時に発生することが多いが、下り坂で安全に歩行する際の説明として、誤りは次のどれか ⑴ 下り坂では、登山靴の靴紐をきつく締め、足の先に加重が集中することによる爪へのダメージを防止する ⑵ 下りでは、速度が出るので立ち木などに掴まりながら、一気に下山する ⑶ 下りでは、膝に軽い屈伸を持たせ、靴の裏全体を接地させてスリップ転倒を防ぐ ⑷ 下りでは、ストックを使用して膝への衝撃を軽くさせると良い 問 48 春先、降雨の中を3人で登山中、1人が急に元気をなくし唇が紫色となり「寒い」と震えだした。 リーダーとして取るべき行動として妥当なのは次のどれか。 ⑴ 低体温症が疑われるので、1枚重ね着させ行動させた ⑵ 低体温症が疑われるので、雨のかからない場所に入り、濡れた服を着替えさせ、暖かい飲み物を与えた ⑶ 口頭で元気付けて行動を継続した ⑷ 目的地まで先が長いので、1人で下山(戻す)させた 【正答】問 10…(1) 問 24…(2) 問 48…(2) 登 団 所 体 在 山 計 画 書 名 地 緊急連絡 先 登山開始日時 下山予定日時 山(域) 名 ル メンバー ー ト 合計 氏名 年齢 名 電話 住所 携帯 CL SL 携 食分 食料 無線 □ 地図 □ コンパス □ テント 交通機関 自家用車の場合 備 考 帯 品 非常食 食 分 □ □ MHz ツエルト コンロ 携帯電話 (代表者番号) □ ヘッドライト □ □ 救急用品 □ □ 雨具 □ 車種 ラジオ ナンバー □
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