私が進む夢への道戸塚東学校六年和田侑季乃「幼稚園」。今思えば、そこが私の将来について考える原点のような気がする。私が今まで出会った先生で一番印象に残っているのは、幼稚園の先生だ。その先生はいつも優しく接してくれ、私が教師になろうと思ったきっかけとなった人だ。私は、幼稚園ではとても泣き虫だった。だから、友達に勝負事で負けた時などは、とにかく泣いていた。そんな時、私をいつも元気にし、笑顔にさせてくれたのがその先生だ。先生が、私や友達を笑顔にしてくれるたびに、いつもあこがれる気持ちが増していった。そんなときに、こんな風に思ったのを覚えている。「先生はなんでみんなを笑顔にできるのだろう。」と。幼稚園を卒園し、小学校に入学すると、私はそろばんを習い始めた。そのおかげで算数が得意になり、友達にアドバイスすることが多くなった。そして、友達に教えると、「わかりやすいよ。」と声をかけてくれた。そのことで自信がつき、教えることの楽しさを知った。それから、分かりやすくアドバイスするために努力してきた。六年の夏、ある中学校のオープンスクールに行った。授業は、英語が苦手な私でも分かりやすく楽しかった。それは、その先生が、私たちにいかに分かりやすく楽しく授業をするかを考え、努力してきたからだと思った。そこで、幼稚園のときに思ったことをふと思い出した。「先生はなんでみんなを笑顔にできるのだろう」。それは、先生も、毎日みんなをどう笑顔にするか、どうか分かりやすく伝えるかを考えて、努力してきたからだと思う。私はそれに気づいたとき、教師になりたいと思った。しかるときはしかり、笑うときは笑って、子どもたちと共に自分も成長できる教師になりたいと思う。あのときに、私に沢山の元気や優しさをくれた幼稚園の先生のように、みんなを笑顔にさせ、元気にさせられる教師になろうと思う。そして、子どもたちの成長を見守っていこうと思う。