人機能協調原論

授業科目名
人機能協調原論
科目番号
02RB013
単位数
1.0 単位
標準履修年次
1 - 3 年次
時間割
春 C 金 4,5
担当教員
稲垣 敏之
授業概要
人の能力には限界があるように、人を支援することを使命とする機械にもおのずと能
力の限界がある。人と機械のどちらが上位にあるべきかといったような硬い考えは
捨てて、人と機械がたがいの長所を伸ばしながら能力不足を補い合うことによって
「1+1=3」を実現するシステムのデザインの鍵を握る考え方を明らかにすることが求
められる。本講義では、早くから高度自動化が進められ, 文化や制度の違いを超えて
世界中で運用されている航空機において人と機械の間でどのような問題が生じ、どの
ように解決が図られてきたかを学びながら、自動運転や高度運転支援が急速な勢いで
進められている自動車において、人と機械の関係はどのようにデザインされるべきか
を考察する。
備考
授業形態
講義
授業形態の補足
教育目標との関連
「分野横断力」における「幅広い専門知識と経験」に関連する。
授業の到達目標
「人の機能を補完し、人とともに協調し、人の機能を拡張する情報学」である「エン
パワーメント情報学」の体系において、「人と協調することができる機械」をデザイ
ンするとはどういうことか、それにはどのような視点が必要になるのかを理解し、考
察していくことができる能力を身につける。
授業計画
早くから高度自動化が進められてきた航空機において、人と機械の間でどのような問
題が生じ、それらをどのような工夫で克服しようとしてきたかを、さまざまな実事例
をとりあげながら講義を行う。また、それらを参考にしながら、自動運転や高度運転
支援が急速な勢いで進められている自動車において、人と機械の関係をどのようにデ
ザインしていく必要があるかを考察する。
1) 人と賢い機械の間で、どのようなミスマッチが起こっているのか?
2) 人が状況を正しく認識するとは、どういうことをいうのか?
3) 人は、情報処理の過程のなかでどのようなエラーを犯すのか?
4) 機械は、人をどのように支援することができるのか?
5) 人に優しい機械化・自動化とは、どのようなものをいうのか?
6) 人は、どのようなときに機械を信頼し、機械に任せたいと思うのか?
7) 人と機械は、どのように役割を分担することができるのか?
8) 状況に応じて人への支援形態を変えることができる賢い機械は作れるのか?
履修条件
成績評価方法
所定の課題を評価することによって行う。評語の基準はつぎのとおりとする。
秀 (90 点以上)、A:優 (80-89 点)、B:良 (70-79 点)、C:可 (60-69 点)、不可 (60 点未満)
授業外における学習方
法
教科書
授業は、スライド (事前に配布予定) を使用しながら進めるが、内容は、参考書欄に
掲げる書籍に準拠しているので、詳細については、同書で補強しておくことが望ま
しい。
1. スライド資料 (講義日よりも前に manaba にアップロード予定)
参考書
授業は、スライド (事前に配布予定) を使用しながら進めるが、詳細な内容について
は、つぎの書籍で補強しておくことが望ましい。
1. 稲垣敏之: 人と機械の共生のデザイン ― 「人間中心の自動化」を探る、森北出版、
2012
オフィスアワー
受講生に望むこと
講義内容を理解したことに満足することなく、「自分なら、人と機械をどのように協
調させたいか」を考えてみることを勧めたい。その際の考察の対象は、自分にとっ
て、ほんとうに身近なものでよい。
欠席の場合の措置
関連科目
TF・TA
キーワード
ヒューマンマシンシステム, ヒューマンエラー, 状況認識, 人間中心の自動化, 機械へ
の信頼・不信・過信, 機械への依存と過度の依存, 人と機械の間での機能配分, 権限と
責任, 権限共有と権限委譲, ハイテク航空機とパイロット, 自動運転とドライバー