地方独立行政法人 北海道立総合研究機構 森林研究本部 林産試験場 Hokkaido Research Organization 道産建築用材の自給率向上に取り組むべき数値的根拠を明らかにしました 道産建築用材の需要拡大による経済波及効果 地材地消による経済効果の定量化(2010 年度) 「新たな住まい」と森林資源循環による持続可能な地域の形成(2010 ~ 2014 年度) 課題名(研究期間) 建築用材自給率の現状(北海道) 需要量に占める割合 (%) 道外産 (輸入、移入等) 78% 製材 64% 道産 22% 道外産 (輸入、移入等) 道産 建築用材の総需要量 79.3万m3/年 集成材 14% 合板 22% 100 60 79 89 40 20 0 需要量 (万m3) 建築用材における道産材自給率は 22%で、8 割 近くは道外産で占められています。 39 80 61 21 11 製材 52.1 集成材 21.0 製品別に自給率を 見ると、合板が高く、 集成材、製材は低い ことが分かります。 合板 6.2 自給率向上による経済効果を分析 もしも、各部材の自給率が現状より 10%ずつ 部材に対する支払額 道内生産額 up したら? 120 金額 (億円) 100 80 部材に対する支払額はほとんど変わりませんが、道内の 生産額は 17 億円も増加します! 60 40 自給率の向上は、林産業、林業に大きな経済効果が期待 できます。 20 0 現状 成果の概要 成果の活用 10%up 現状 10%up ■建築用材における道産材自給率を推計するとともに、産業連関分析を用いて自給率向上による経済波及効果を 明らかにしました。 ■講演会や勉強会などで自治体や一般市民に対して広く情報提供しています。 ■国や林務行政において国産材、地域材の利用推進を検討するための基礎データとして利用されています。 ■地域材を活用したとかち型エコ住宅意見交換会(2014 年 7 月:帯広市)で講演しました。 ■道産材利用促進研修会(2014 年 6 月:札幌市)で講演しました。 成果の公表 ■地域材利用拡大セミナー in 浦河(2013 年 2 月:浦河町)で講演しました。 ■古俣寛隆・加藤幸浩・大橋義德・石川佳生・石河周平・山本伸幸(2012)北海道における枠組壁工法住宅への 地域材利用による経済波及効果.木材学会誌 58(4): 209-215 連携機関 北海道水産林務部林業木材課 特記事項 担当グループ 利用部 マテリアルグループ 備考 Forest Products Research Institute 道総研森林研究本部研究成果選集 2010 ~ 2014 83
© Copyright 2024 ExpyDoc