との粉って何に使うの? p.1 / 1 との粉って何に使うの? との粉は石を細かく砕いた粉末で、それ自体に固まったり、何かにくっついている力は ありません。和信ペイントでは「目止め」と呼ばれる工程に使う商品として、との粉を販 売しています。 「 目止 め 」 は木 の 導 管( 木 が 植物 と し て生 きて い た 頃、 水 や 養分 を吸 い 上 げて い た 管状 の器官)にとの粉を押し込むことで穴を埋め、表面を平らにする工程です。 下の写真は、ブナ材の半分をとの粉(黄色)で目止めしてから、全体を水性ウレタンニ ス透明クリヤーで塗装したサンプルです。 目止めあり 目止めなし 目止めをしていない右側は、素材の導管が残っているため、部分的に凹凸のある仕上が りになっていますが、素材の自然な雰囲気が残っています。 これに対して目止めをした左 側は、導管が完全に埋まり、平滑な仕上がりになっています。 目止めあり 目止めなし 目止めあり(集成材:木口部分) 目止めなし(集成材:木口部分) 上の写真は、1枚のパイン集成材の半分をとの粉(黄色)で目止めしてから 全体に色つ きニ ス を塗 っ て あり ま す ( 木 口も 同 じ 色 の ニ スを 塗 って い ま す)。 目止 め をし て い ない 木 口部分は、他と比べて 吸い込みが強いため、濃い色がついていること が分かります。 色つきのニスを塗った場合、目止めをしていないと木材の吸い込みによる色の濃淡が生 じるますが、目止めをすることでこの濃淡をある程度抑えることができます。 目止め処理をするか・しないかは、作品の使用目的や好みによって選択してください。 © 2015 Washin Paint Co.
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