生きることについての考えを広める

≪総合的な学習の時間≫
地域への愛着をもち、生きることについての考えを広める
題材名 ふるさとたんけんをしよう(第4学年)
ねらい
○自分の身近にある地域に目を向け、地域のよさを知るとともに、いろいろな職業や生き方が
あることが分かる。
○地域で生活する人々の生き方に触れるとともに、情報収集や整理・分類、まとめなどをする
ことで、探究的な活動に取り組み、生きることについての考えを広げることができる。
≪本時のねらい≫
・グループの仲間と協力しながら学校周辺にある施設や店などを訪問し、様々な人との
関わり合いを通して、いろんな職業や生き方があることが分かる。
≪展 開≫
過
程
1
本実践とキャリア教育
本題材の「ふるさとたんけんをしよう」は、学校行事のふるさと遠足をもとにして、地域の
人々と関わりながら、地域を知る活動です。学校で取り組んでいる地域に根ざした学習活動を
「地域で働く人」の視点から内容を整理し、望ましい勤労観・職業観を育むことができるよう、
活動をつなげて題材指導計画を立案します。ここでは、事前の「ふるさと遠足」、次に学習する
「十六拍子太鼓に挑戦しよう」をつなげて指導の構想をもちます。地域にはいろいろな職業に
関わる人が生活していることを実感する学習内容を発展させ、十六拍子太鼓を心から大切にし
ようとしている人の生き方に触れることができるようにしています。そして、地域のよさを発
見しながら、生きがいをもって生きていくことの大切さに気付かせていきます。
○配慮事項 ◎キャリア教育の視点 ☆評価
ふるさとをたんけんする上でのねらいや約束
導
入
武芸川のすてきなところをたくさん見つけ、そ
こで暮らす人々の思いを知ろう。
1年間で高まった姿を見つけ喜
び合おう
<学級活動>
2
グループごとに出発する。
3
事前に立案した計画にしたがって、グループご
とに施設や歴史の名所、店などを訪問する。
地域で生活する人々にインタビューする。
○インタビューしたことを項目ごとにメモで
きるようなワークシートを準備しておく。
◎いろいろな職業や生き方が分かるよう、い
・農家の方
くつかの訪問先から複数選択するように助
開
・道の駅の方
言する。 (キャリアプランニング能力)
☆グループの仲間と協力しながら、武芸川の
すてきなところを見つけ、人々の思いを知
ツルムラサキ、
大豆を使った料理
に挑戦 <総合的な学習の時間>
だいこん洗い
<総合的な学習の時間>
ふるさと遠足
事前
<学校行事>
学習発表会
<学校行事>
ることができる。
ま
と
5
グループごとにお礼の挨拶をして、学校に戻
る。
4年生のめあてを立てよう
<学級活動>
<特別活動>ふるさと遠足
感謝の気持ちを込めて丁寧な挨拶ができる
(人間関係形成・社会形成能力)
係を決めよう
<学級活動>
ふるさと遠足
事前
<学校行事>
「武芸川のすごい」を伝えよう
<総合的な学習の時間>
事前
◎活動に協力してくださった地域の方々への
ように指導する。
め
ふるさとをたんけんしよう
《本時》<総合的な学習の時間
十六拍子太鼓に挑戦しよう 事後
<総合的な学習の時間>
ようにしておくとともに、児童一人一人に
展
・○○施設の方
第4学年
学級のみんなと仲良くしよう
<gakkyuukatudou>
○あらかじめ地図上で歩く道順を確認できる
役割をもたせて、活動できるようにする。
第3学年
仲間と仲良く暮らそう
<学級活動>
○公共の場でのマナーや挨拶、迷ったときの
対処の仕方などを確認する。
事等を確認する。
4
題材系統図(抜粋)
指導上の配慮事項と評価
学習活動と内容
事後
<総合的な学習の時間>十六拍子太鼓に挑戦しよう
地域の自然や歴史の名所に触れたり、地域の歴
地域の十六拍子太鼓に触れることを通して、そ
史研究会の方から話を聞いたりすることを通し
こに込められた人々の思いやひたむきな生き方を
て、自分たちが暮らしている地域の施設や人々の
知り、生きがいをもって生きることの大切さを実
暮らしぶりを知る。
感する。
実践のポイント
地域で働く人の姿にふれる活動を大切にしましょう。
地域には、様々な職業があり、それぞれの人が生きがいをもち暮らしています。児童がそうした方々
の思いに触れることは、自分の考えを広め、勤労観・職業観を育む点から大切です。ここでは、児童に
も馴染みのある地元にある施設や歴史の名所、店などに訪問するようにし、そこで働く人々と触れ合う
ことができるようにします。また、訪問先では、話し方、お礼の仕方等マナーにも気を配らせながら、
好ましい人間関係を育むことの大切さを指導しています。
体験活動をキャリア教育の視点で見直し、系統立てて構想しましょう。
多くの体験活動は、勤労体験を含んでいます。体験活動をキャリア教育の視点で見直すことはキャリ
ア教育の充実につながります。次の題材である「十六拍子太鼓に挑戦しよう」と今回の活動を、「働く
ことや仕事を理解する力」でつなげて捉えます。本題材で、いろいろな職業や生き方があることが分か
った児童が、地域に古くから伝わる十六拍子太鼓を心から大切にしようとしている地域指導者の生き方
に触れることで、生きがいをもって生きていくことの大切さに気付かせていきます。