吉谷神社【よしやじんじゃ】;pdf

吉谷神社【よしやじんじゃ】
所在地:元町 4-2
人々は天変地異を神業として受け止め、吉谷の地に神殿を建立し、拝所としたのが本神社
の起源である。三原大明神の拝所として吉谷の地に社が建立され、吉谷大明神として、人々
の尊崇を受け今日に及んでいる。吉谷神社には、境内社として浜宮龍王神、飛地境内社とし
て薬師堂、愛宕神社、不動堂がある。吉谷神社の境内社の一つである浜宮龍王神は元町の人々
からは浜宮様と親しまれている。元町大火後現在地に移動された。浜宮の祭礼は吉谷神社祭
礼の一環として行なわれている。
吉谷神社の正月祭は、昭和 33(1958)年 10 月 7 日に東京都無形文化財に指定されている。
この正月祭は、かつて元村地区(現在の元町)を上町、下町、仲町、新町の 4 つに分け、これ
に岡田村も加えて行われていた。明治 5(1872)年に岡田村が離れ、明治 23(1890)年には元村
の消防組が南北 2 つの組に分かれていたため、ここから南北両組が交代で年番を務める慣
例になった。年番組が「神子舞」を担当し、両組が手踊りを奉納して、非年番組が「鹿島踊
り」で最後を締めることになっている。以前は毎年行われていた祭礼も現在は祭礼担当の役
員で実施するかどうかを協議して決めている。