高島文庫 高島文庫は、郷土史家である高島正が 1906(明治 39)年 6 月に創立した私立図書館であ り、高島が 50 数年かけて収集した郷土誌など約 3 万冊を有していた。文庫の所在地である 福井県足羽郡美山村折立(旧大野郡下味見村折立)方面一円が 足羽川ダム建設計画のため水没することになり、他の地へ移転 する必要が生じ、高島の実子である福井大学学芸学部講師岡田 正世から福井大学附属図書館に対し譲渡の意向が示された。予 算の制約から一般図書を除く郷土誌のみを購入することになり、 1958 年(昭和 33 年)11 月、280 冊を 149,000 円で購入し、残り 778 冊(見積価格 93,710 円)は高島正の希望により寄贈図書と して受け入れた。この功績により 1961(昭和 36)年 5 月 10 日付で寄付名義者である高島忠夫(高島家の家督相続人)に対 高島 正氏 し紺綬褒章が授与された。 高島文庫関係の目録としては、1958(昭和 33)年から 1959(34)年までの同文庫から の受贈図書、雑誌、冊子 1,426 冊と購入図書 280 冊、計 1,706 冊を収録した『高島文庫目 録(郷土関係図書) 昭和 35 年』と改訂版の『高島文庫目録 昭和 41 年 3 月』がある。
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