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大起産業コモディティ週報 (金市場)
Daiki Commodity Weekly Report
2015/03/27(金)
TEL:052-201-6311(代表)
[email protected]
大起産業株式会社 情報調査室 室長 小菅 努
【金】 FOMC後のポジション調整継続、ドル相場次第の展開に
<FOMC後の反発が続く>
COMEX金先物相場は、1オンス=1,200ドル台前半まで
値位置を切り上げる展開に。3月17~18日の米連邦公
開市場委員会(FOMC)後にドル高傾向が反転したこと
を受けて、金相場のダウントレンドも反転している。
また、イエメン情勢の緊迫化、それに伴う原油相場の
急伸も支援材料となり、戻りを試す展開が維持されて
いる。
<雇用とインフレ指標を控えて>
4月3日には3月分の米雇用統計発表が控えている。こ
こで雇用者数の増加や失業率低下、賃金上昇、労働参
加率上昇といった動きが再確認できれば、改めてFRB
の利上げ観測を織り込む動きが強まる可能性も十分に
ある。米国における賃金環境は、全米自動車労組
(UAW)が今秋に12年ぶりの賃上げを要求する方針を
固めたばかりであり、まだ本格的な賃金上昇圧力まで
は期待できない。しかし、雇用市場の着実な改善傾向
が続く中、「昇給なき雇用増」には修正余地が生じ始
めていることは確認しておきたい。一方、3月30日に
は2月PCEデフレータが発表される。1月はコアで前年
比+1.3%と当局の目標とする+2.0%を大幅に下回った状
態になっている。シカゴ連銀のエバンス総裁は、利上
げを決定するにはPCEコアデフレータの上昇見通しが
必要不可欠との見方を示しており、ディスインフレ圧
力が再確認されると、金価格に対してはサポート要因
になる可能性がある。
<FOMC後の調整一巡が近づく>
FOMCでは、金利フォワードガイダンスである「辛抱強
く」の文言が削除されるなど、利上げ着手に向けての
地ならしは着実に進んでいることが確認されている。
ただ、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)が改め
て早期利上げに慎重姿勢を示したこと、当局者の金利
予想が昨年12月時点から引き下げられたことなどを受
けて、これを手掛かりに一段とドル相場高・金相場安
を押し進めることには失敗している。逆に、短期的に
ドル高の過熱感が強くなっていたこともあり、ドルロ
ングの解消が目立つ状況になっている。もっとも、既
にドル安圧力は鈍化し始めており、ここから更に「ド
ル安→ドル建て金相場上昇」のフローが大きく進むリ
スクは限定されるだろう。FRBが利上げ着手の時期を
模索する流れには何ら変化が生じておらず、現状は
「ドル安への転換」ではなく「ドル高のスピード調
整」との理解で良いと考えている。イエレンFRB議長
が、利上げ時期の特定を極度に警戒する中、今回の利
上げ着手の流れは時間を掛けて消化される見通しであ
り、「三歩進んで二歩下がる」が基本になる。
<ドル反落の一服待ち>
基本方針は、引き続き戻り売り対応になる。ドルの通
貨価値回復の流れに何ら変化が生じていない以上、金
相場の戻り圧力は一時的なものに留まろう。イエメン
情勢が新たな不確実要素として浮上しているが、原油
相場の沈静化と連動して、徐々に戻り売り圧力が強ま
る流れを想定している。もっとも、ダウントレンド再
開には少なくともドル安に歯止めが掛かることが必要
不可欠となる。月末月初の指標を手掛かりに、ドル相
場が底固さを取り戻せるのかに注目したい。
COMEX金先物 中心限月継足
1,350
5,200
東京金先物 先限継足
5,000
1,300
4,800
1,250
4,600
1,200
4,400
1,150
4,200
1,100
14/11
14/12
15/01
15/02
4,000
14/11
15/03
14/12
15/01
15/02
15/03
本レポートは投資判断の参考となる情報提供を目的としたものです。弊社が信頼できると判断した情報源からの情報に基づき
作成したものですが、情報の正確性、安全性を保証するものではありません。投資に関する最終決定は、投資家ご自身の判断
で行うようお願い申し上げます。注意事項の詳細については、最終項をご参照下さい。
‐1‐
大起産業コモディティ週報 (白金市場)
Daiki Commodity Weekly Report
2015/03/27(金)
TEL:052-201-6311(代表)
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大起産業株式会社 情報調査室 室長 小菅 努
【白金】 FOMC後のランド高・ドル安の持続性が問われる局面に
<FOMC後の反発が継続>
NYMEX白金先物相場は、1オンス=1,150ドル水準まで
切り返す展開に。米連邦公開市場委員会(FOMC)後の
為替市場で南アフリカ通貨ランドの反発傾向が強まる
中、白金相場に対しては安値是正の動きが強くなって
いる。ドル建て換算の生産コスト切り下げの動きが一
服する中、短期筋のショートカバー(買い戻し)が先
行し易く、約3週間ぶりの高値を更新している。
認できない。アングロ・アメリカン・プラチナ(アム
プラッツ)は、ジンバブエ政府から要求されている精
錬施設建設まで2年程度の時間が必要との見通しを示
している。ジンバブエでは、未精錬鉱石の輸出に15%
の関税が付加されており、鉱山会社は高額の税金を支
払うか、ジンバブエ国内に精錬所を建設するかの判断
を迫られている。ただ、アムプラッツも採算性を検討
している段階であり、ジンバブエにおける精錬施設建
設の是非は、未だ決まっていない。確かなことは、少
なくとも今後2年にわたってジンバブエ産の白金鉱石
は15%のコスト上昇圧力に晒されることだけだが、白
金相場は特に目立った反応を示していない。
<ランド相場動向次第の展開が続く>
引き続き、為替相場次第の相場環境を想定している。
市場関係者の白金需給に対する関心は低く、改めてラ
ンド安・ドル高傾向が強まるか否かが最大の焦点にな
る見通し。FOMC後はランド高・ドル安傾向が続いてい
るが、既に2月までのトレンドラインに差し掛かりつ
つあり、スピード調整は十分に消化された状態が近づ
いたと考えている。2月上旬の急激なランド安・ドル
高には過熱感が強くなったが、これをランド高・ドル
安トレンドにまで発展させる必要性は乏しく、ランド
相場が戻り高値を確認する時期は近づいている。ラン
ド安によって白金のドル建て生産コストが切り下がる
流れは、今後も維持される可能性が高いと考えてい
る。各種経済指標を確認しつつ、改めて米連邦準備制
度理事会(FRB)の利上げ着手を織り込む動きが強ま
れば、生産コストの観点から白金相場のダウントレン
ドは再開されよう。
<ランド高・ドル安の一服待ち>
白金需給に関する新規手掛かりが乏しい以上、引き続
きランド・ドル相場の動向に注目したい。その意味で
は、基本的な相場環境は金相場と共通することにな
る。FOMC後のドル安圧力が一巡すれば、対ドルでのラ
ンド高圧力も一服し、白金相場は値位置を切り上げる
必要性を失うことになる。未だランド相場の戻り圧力
に終止符が打たれたことは確認できておらず、瞬間的
な上振れリスクは残されている。ただ、基調判断とし
ては引き続き戻り売り対応が基本になろう。求められ
ているのは、ドル安(ランド高)への転換ではなくド
ル高(ランド安)のスピード調整に過ぎず、FOMCはそ
のスピード調整を促すきっかけに過ぎない。ランド高
が一服すれば戻り売り圧力が強まるのは必至であり、
再び直近安値(1,086.70ドル)を試すことになろう。
<ジンバブエではコスト増の動きもあるが>
需給面では、引き続き特に注目すべきような動きは確
NYMEX白金先物 中心限月継足
1,300
5,000
1,250
4,800
1,200
東京白金先物 先限継足
4,600
1,150
4,400
1,100
1,050
14/11
14/12
15/01
15/02
4,200
14/11
15/03
14/12
15/01
15/02
15/03
本レポートは投資判断の参考となる情報提供を目的としたものです。弊社が信頼できると判断した情報源からの情報に基づき
作成したものですが、情報の正確性、安全性を保証するものではありません。投資に関する最終決定は、投資家ご自身の判断
で行うようお願い申し上げます。注意事項の詳細については、最終項をご参照下さい。
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大起産業コモディティ週報 (原油市場)
Daiki Commodity Weekly Report
2015/03/27(金)
TEL:052-201-6311(代表)
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大起産業株式会社 情報調査室 室長 小菅 努
【原油】 ドル安と地政学的リスクで、反発局面が続く
<50ドルまで切り返す>
NYMEX原油先物相場は、1バレル=50ドル台前半まで切
り返す展開に。為替相場がドル安方向に振れたことを
受けて、約3週間ぶりの高値圏に到達している。需給
環境に特に目立った変化は見られないが、米連邦公開
市場委員会(FOMC)を境に急激なドル高圧力が反転し
たことが、ショートカバー(買い戻し)を誘ってい
る。また、中東地区の地政学的リスクが高まっている
ことも、リスクプレミアムの加算を促している。
<米原油在庫の急増傾向は続く>
もっとも米原油在庫の急増傾向が続く中、原油相場の
反発力は限定されよう。米エネルギー情報局(EIA)
発表の全米原油在庫(3月20日時点)は前週比+817万
バレルの4億6,668万バレルに達しており、前週に続い
て統計算出後の最高値を更新している。国際エネル
ギー機関(IEA)が警告している通り、米国の在庫保
管能力の限界が試される状況に変化はない。米国内の
原油増産ペースが鈍化するなどポジティブな動きも見
られるが、原油在庫のボトム確認にはなお慎重姿勢が
求められよう。現在の在庫増加ペースが維持される
と、年央には保管場所の不足から在庫のディスカウン
ト販売の動きが拡大する可能性もあり、需給要因から
原油相場を買い進む必要性はなお見当たらない。
<サウジがイエメンに軍事介入開始>
中東のイエメンで、イスラム系シーア派武装勢力
「フーシ」がハディー暫定大統領の拠点を襲撃したこ
とを受けて、中東地区全体の地政学的リスクに対する
警戒感が高まっている。イエメンそのものは原油供給
国として必ずしも重要ではないが、サウジアラビアが
軍事介入に踏み切るなど、周辺の重要産油国に対して
も混乱が波及するリスクが警戒されている。サウジア
ラビアは、イランが「フーシ」の活動を支援している
と批判しており、中東地区の覇権を巡るサウジアラビ
アとイランの代理戦争の様相も呈し始めている。現実
の原油供給トラブルが発生しない限り、地政学的リス
クのみで急伸することはないと考えている。しかし、
中東情勢が不安定化している間は、売りづらい地合に
なることまでは否定できない。イランの対応次第で
は、ホルムズ海峡封鎖までもイメージされることにな
り、地政学的リスクという古くて新しいテーマが、原
油価格の新たな変動要因として浮上することになる。
90
<需給環境は戻り売り方針を支持>
FOMC後のドル安圧力に注意が必要であり、ドル安環境
にあっては原油相場も買われ易い。ただ、このまま地
政学的リスクの織り込みが本格化するような事態にな
らないのであれば、50ドル台の価格水準は売り場にな
る可能性が高い。世界の石油需給はなお大幅な供給過
剰状態が維持されており、原油価格の安値誘導で生産
調整を促す必要性は薄れていない。この時期に原油価
格の上昇が始まると、需給均衡化のために必要な調整
が進まない可能性もある。大きく値崩れを起こすよう
な必要性も乏しいが、再び40ドル割れを試しても違和
感がない程度の地合の弱さは維持されていると評価し
ている。少なくとも、米原油在庫の急増傾向にブレー
キが掛かるまでは、反発力は限定されよう。
NYMEX原油先物 中心限月継足
70,000
80
東京原油先物 先限継足
60,000
70
60
50,000
50
40,000
40
30
14/11
14/12
15/01
15/02
30,000
14/11
15/03
14/12
15/01
15/02
15/03
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作成したものですが、情報の正確性、安全性を保証するものではありません。投資に関する最終決定は、投資家ご自身の判断
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‐3‐
大起産業コモディティ週報 (石油製品/天然ガス市場)
Daiki Commodity Weekly Report
2015/03/27(金)
大起産業株式会社 情報調査室 室長 小菅 努
【石油製品】 海外原油の反発に連動
【天然ガス】 ボックス内での調整売り
<店頭価格は6週連続の上昇>
東京ガソリン先物相場は、1kl=5万円台後半まで値位
置を切り上げる展開に。海外原油相場が反発したこと
を受けて、ガソリン相場も地合を引き締めている。石
油連盟発表の週末在庫(3月15~21日)は前週比-0.9%
の175万1,111キロリットルとなった。推定出荷量が
+10.0%の101万7,101キロリットルと急増したことで、
主に需要サイドから在庫の取り崩しが促された。もっ
とも、国内需給動向に対する関心は低く、在庫環境を
手掛かりに売買を仕掛けるような動きは見られない。
引き続き、原油調達コスト環境と連動した値動きが想
定され、原油相場同様に戻り売り対応が基本になるだ
ろう。イエメンの地政学的リスクが本格的に高まるよ
うな事態にならないのであれば、引き続きダウンサイ
ドリスクを警戒しておきたい。
<気温上昇が上値圧迫>
天然ガス先物相場は、1mmBtu=2.5~3.0ドルをコアと
したレンジ内で戻り売り優勢の展開になっている。引
き続き決め手となる材料が見当たらず、ボックス相場
が継続されている。やや戻り売り圧力が優勢になる
も、大きく値崩れを起こすには至らず、方向性を欠い
ている。イエメン情勢の緊迫化やドル安で原油相場は
急伸したが、天然ガス相場に対する影響は限定的だっ
た。
<在庫減少トレンドが反転>
米エネルギー情報局(EIA)によると、全米天然ガス
在庫(3月20日時点)は前週比+120億立方フィートの1
兆4,790億立方フィートとなった。気温上昇で暖房用
エネルギー需要が落ち込む中、米ガス在庫が前週比で
増加したのは昨年11月7日の週以来のことになる。ま
だ北東部の一部に寒波が残されているが、中部から東
部にかけては平年を上回る気温が報告されており、天
然ガス需要はシーズンオフへの突入が強く意識される
状況になっている。現在の在庫水準は前年同期を
63.6%上回っており(5年平均比では-11.6%)、このま
ま異常気象型の寒波が観測されるような事態にならな
いのであれば、上値の重い展開が続こう。2ドルの節
目を割り込むような急落地合は想定していないが、
2.5~3.0ドルのコアレンジを下抜くリスクが高まって
いる。
<シーズンオフ化が進む>
東京灯油先物相場は、1kl=5万円台後半まで切り返す
展開に。ガソリン相場同様に、海外原油相場が反発し
たこと受けて、灯油相場も地合を引き締めている。石
油連盟発表の週末在庫は前週比-4.5%の134万1,426キ
ロリットル、推定出荷量は-26.1%の35万8,108キロ
リットル。シーズンオフを迎えて、出荷の伸び悩みが
顕著になっている。ただ、季節要因を背景とした売り
圧力は見られず、引き続き原油調達コスト環境と連動
した値動きが想定される。FOMC後の原油相場は反発し
ているが、なお需給の弱さが目立つことを考慮すれ
ば、戻り売り対応が基本になるだろう。ガソリン相場
と同様の対応で良く、需給は参考程度の評価に留まる
見通し。
東京ガソリン/灯油先物 先限継足
80,000
5.00
NYMEX天然ガス先物 中心限月継足
4.50
ガソリン
灯油
70,000
TEL:052-201-6311(代表)
[email protected]
4.00
3.50
60,000
3.00
50,000
2.50
40,000
14/11
14/12
15/01
15/02
2.00
14/11
15/03
14/12
15/01
15/02
15/03
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大起産業コモディティ週報 (ゴム市場)
Daiki Commodity Weekly Report
2015/03/27(金)
TEL:052-201-6311(代表)
[email protected]
大起産業株式会社 情報調査室 室長 小菅 努
【ゴム】 中国で追加緩和期待が強まる、減産期には反応薄
<上海主導で底固い値動きに>
東京ゴム先物相場は、1kg=210円台中盤まで値位置を
切り上げる展開に。特に目立った買い材料は見当たら
なかったが、軟化傾向が続いていた上海ゴム相場で安
値是正の動きが強まったことを受けて、東京ゴムも地
合を引き締めている。為替市場では円高圧力が継続し
ているが、原油相場が反発したこともあり、外部環境
主導で売り込むような動きは見られなかった。
産調整の動きが観測されていることを理由に挙げてい
る。具体的な価格水準に対する言及は行われなかった
が、今年と来年の国際ゴム需給は均衡状態に非常に近
づくと需給環境の改善も報告しており、価格低下によ
る生産調整の動きを経て、過剰供給が解消に向かう価
格水準との評価が示されている。これによって調達価
格の引き上げを容認するようなことにはならないだろ
うが、需要に見合った供給量を確保する上で、現行価
格は安値の限界域との評価が示されたことは重く受け
止める必要がある。生産コストの制約が下値をサポー
トする中、引き続き大きな値崩れは想定していない。
産地通貨安圧力でドル建て採算コストは切り下がる傾
向にあるが、これ以上の安値では自然減産が始まるリ
スクが高い以上、下値は着実に固まっている。もっと
も、価格が上昇すれば増産余力が残されている以上、
再び需給逼迫状態に陥るような状況にもない。
<生産地では減産圧力が強まるも>
生産地では減産圧力が強くなっており、タイ中央ゴム
市場における未燻製シート(USS)の集荷量も日量100
~200トン水準まで落ち込んでいる。まだ例年と比較
すると高水準の集荷が維持されているが、集荷トレン
ドは着実に下を向いており、短期需給に対する余剰感
は緩和される流れになっている。もっとも、産地相場
は特に目立った動きを見せておらず、横ばい推移に留
まっている。生産環境が厳しさを増していることは間
違いないものの、需要家が高値での調達を明確に拒否
していることで、「減産期→需給逼迫→価格上昇」の
フローが実現することは見送られている。産地集荷量
は更に落ち込む余地が残されているが、過剰在庫を抱
えた需要家が調達価格の値上がりを許容しない限り、
季節要因に基づく上昇圧力は限定されよう。
<東京ゴムは押し目があれば買いで>
中国製造業指標悪化といったネガティブな材料もある
が、中国に関しては追加緩和期待がリスク資産を下支
えしており、中国リスクを手掛かりに売り込むような
動きは見られない。上海株価がリーマン・ショック後
の高値を更新していることも、上海ゴムのダウンサイ
ドリスクを限定しよう。今後も東京ゴムは緩やかな
ペースでコアレンジ切り上げを打診する展開を想定し
ており、円高や原油安などで調整売りが膨らむ局面を
狙って、買いポジションを構築していきたい。引き続
き、210円水準の値位置には物色妙味があるとみてい
る。
<ミシュランはゴム価格の底打ちを指摘>
タイヤ大手ミシュランの調達部門責任者は、天然ゴム
価格の下落が終わった可能性を指摘している。現行価
格ではプランテーション農家の生計が成り立たず、生
上海ゴム先物 中心限月継足
15,000
230
東京ゴム先物 先限継足
220
14,000
210
13,000
200
12,000
190
11,000
14/11
14/12
15/01
15/02
180
14/11
15/03
14/12
15/01
15/02
15/03
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大起産業コモディティ週報 (トウモロコシ市場)
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2015/03/27(金)
大起産業株式会社 情報調査室 室長 小菅 努
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【トウモロコシ】 新穀の面積減少が確認され、上値切り上げか
<ドル安、天候リスクで反発>
CBOTトウモロコシ先物相場は、1Bu=390セント水準ま
で値位置を切り上げる展開に。3月31日に米農務省
(USDA)から作付意向面積の発表を控えているが、面
積減少見通しが下値を強力にサポートし、押し目買い
優勢の展開になっている。米連邦公開市場委員会
(FOMC)後の為替相場がドル安方向に振れていること
も支援材料となり、1月下旬から続くボックス上限を
試す展開になっている。
かし、イールド見通しは過去2番目の高水準と楽観的
な数値になっていることに加えて、需要環境が良好な
ため、実際にはもう少し厳しい在庫環境になる可能性
も警戒されている。
<天候相場スタートへ>
例年、4月上旬から中旬にかけてトウモロコシの作付
け作業は本格的に始まるため、今後は旧穀の需給緩和
状態から新穀の需給逼迫リスクにマーケットの関心が
シフトし易くなる。3月18日の367.00セントで当面の
ボトムを確認した可能性が高くなっており、今後は
400セント台確立を試す展開が想定される。まだ実際
の作付面積も確定しない中で大きく上昇することはな
いだろうが、少なくとも15/16年度のトウモロコシ需
給は緩和必至の状況にはなく、押し目買い基調への転
換が進む見通し。
<新穀の作付面積は減少へ>
生産地の一部ではトウモロコシの作付け作業が始まっ
ているが、漸く2015/16年度の作付意向面積が発表さ
れることになる。市場予測は8,873万1,000万エーカー
となっており、14/15年度の9,060万エーカーから2.1%
の減少が想定されている。USDAは2月のアウトルッ
ク・フォーラム(展望会議)でも既に8,900万エー
カーとの見通しを示しており、面積削減の流れはほぼ
確実視されている。作付け採算の観点から農家のトウ
モロコシに対する生産意欲は強まりづらく、大豆や大
麦、ソルガムなどの生産が優先される見通し。ただ、
作付け期直前のこの時期に改めて面積減少見通しが示
されれば、トウモロコシ相場に対しては強力な支援材
料になるだろう。仮に面積見通しがアウトルック・
フォーラムの数値を更に大きく下回るようなことがあ
ると、需給逼迫リスクを織り込む動きが開始される可
能性もある。アウトルック・フォーラムでは、15/16
年度の期末在庫見通しは、14/15年度の18.27億Buに対
して16.87億Buと小幅減少見通しが示されていた。し
<押し目があれば買いに>
生産地ではやや雨がちな天候が続いており、作付け作
業の遅れを指摘する声も聞かれる。ただ、まだ作付け
シーズンの本番までは時間があり、大きな問題にはな
らないだろう。作付け意向面積と同時に発表される四
半期在庫(3月1日時点)の結果やドル相場の動向次第
では、一時的に下振れするリスクも残されている。
14/15年度の需給相場の影響もまだ完全には払拭でき
ていないが、15/16年度の天候相場入りがトウモロコ
シ相場の上振れリスクを徐々に高めていく流れを想定
している。ドル高などで下押しされる場面があれば、
物色妙味があろう。
CBOTトウモロコシ先物 中心限月継足
29,000
425
東京トウモロコシ先物 先限継足
28,000
400
27,000
26,000
375
25,000
350
14/11
14/12
15/01
15/02
24,000
14/11
15/03
14/12
15/01
15/02
15/03
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大起産業コモディティ週報 (大豆市場)
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2015/03/27(金)
大起産業株式会社 情報調査室 室長 小菅 努
TEL:052-201-6311(代表)
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【大豆】 南米産との輸出競合が警戒され、コアレンジ切り下げ
<強弱感が交錯で方向性を欠く>
CBOT大豆先物相場は、1Bu=975セント水準で方向性を
欠く展開に。為替相場がドル安方向に振れていること
が下値をサポートするも、南米産のハーベスト・プ
レッシャーに対する警戒感が上値を抑え、明確な方向
性を打ち出せていない。3月31日には米農務省
(USDA)から2015/16年度の作付意向面積と四半期在
庫(3月1日時点)の発表が控えているが、ドル相場主
導の相場展開が維持されている。
場はトウモロコシとは対象的に、ダウンサイドリスク
を高め易いことは認識しておく必要があろう。
<四半期在庫では需要の底固さが確認されそう>
一方、四半期在庫の方は、それほど悪い数値にはなら
ない見通し。今回は昨年12月~今年2月までの米国内
需要を見る上での重要統計になるが、2月の月間大豆
圧砕高が前年同月比+3.8%となっていたことが確認さ
れていることもあり、少なくともサプライズ的な悪い
数値にはなりづらい。ただ、マーケットの旧穀需給に
対する関心は徐々に薄れており、四半期在庫を手掛か
りとした反発力は限定されよう。
<新穀の面積は増加見通しに>
作付意向面積の市場予測は8,591万9,000エーカーと
なっており、14/15年度の8,370万エーカーからは2.6%
の増加が見込まれている。作付け採算の観点で米農家
の大豆生産意欲は高まっており、トウモロコシや綿花
などとの比較で面積獲得競争を有利に展開すると見ら
れている。2月のアウトルック・フォーラム(展望会
議)の時点で8,350万エーカーとの見通しに留まって
いたが、大豆に関しては従来想定されていたよりも高
レベルの面積が示される可能性が高く、新穀の天候相
場に向けて需給緩和リスクが上値を圧迫することにな
るだろう。まだ、実際の作付面積もイールドも確定し
ない中で、大きく値崩れを起こすような状況にはな
い。トウモロコシの作付けシーズンの気象環境が良好
であれば、大豆からトウモロコシに作付けをシフトす
る動きが発生する可能性もある。また、大豆の作付け
期の天候不順で、予想されていた作付けを消化できな
い可能性もある。このため、面積増加圧力のショック
は時間を掛けて消化される見通しだが、新穀の天候相
<南米のハーベスト・プレッシャーは継続>
旧穀に関しては、寧ろ南米産のハーベスト・プレッ
シャーが引き続き強力な上値圧迫要因になる見通し。
ブラジルでは再びトラック業界のストの可能性も浮上
しているが、収穫作業が中盤から後半に差し掛かる
中、現物供給圧力が強まり易くなっている。今年はド
ル高・レアル安の米国産大豆の価格競争力が低下して
いることもあり、需要の下振れリスクが警戒されるこ
とになる。予想していたよりも輸出成約高は健闘して
いる印象だが、旧穀に関してもダウンサイドリスクが
警戒され易い。目先はドル安で瞬間的に一段高を試す
リスクも残されるが、戻り売り対応が基本になるだろ
う。穀物相場で買いを入れるのであれば、大豆よりも
トウモロコシを選択したい。大豆に関しては、旧穀・
新穀ともに下値切り下げを打診する流れを想定してい
る。
CBOT大豆先物 中心限月継足
1,100
60,000
1,050
57,500
1,000
55,000
950
52,500
900
14/11
14/12
15/01
15/02
50,000
14/11
15/03
東京一般大豆先物 先限継足
14/12
15/01
15/02
15/03
本レポートは投資判断の参考となる情報提供を目的としたものです。弊社が信頼できると判断した情報源からの情報に基づき
作成したものですが、情報の正確性、安全性を保証するものではありません。投資に関する最終決定は、投資家ご自身の判断
で行うようお願い申し上げます。注意事項の詳細については、最終項をご参照下さい。
‐7‐
大起産業コモディティ週報 (小麦/コメ市場)
Daiki Commodity Weekly Report
2015/03/27(金)
TEL:052-201-6311(代表)
[email protected]
大起産業株式会社 情報調査室 室長 小菅 努
【小麦】 天候リスク解消で下押し
【コメ】 手掛かり難で動きづらい地合
<産地降雨で利食い売りが膨らむ>
CBOT小麦先物相場は、改めて1Bu=500セント台を割り
込む展開に。米プレーンズの乾燥懸念を背景に、3月
23日には一時540.50セントまで上値を切り上げた。た
だ、その後は生産地で降雨が観測されたことが利食い
売りを誘っており、500セント割れまで値位置を切り
下げている。
<決め手に乏しい>
関東産コメ先物相場は、1俵(60kg)=8,000円台前半
で揉み合う展開に。8,200円水準での下げ渋りが続い
たが、新甫発会した9月限が上鞘傾向を示したこと
で、先限継足ベースでは小反発した格好になってい
る。8月限ベースだとほぼ横ばいで、決め手に乏しい
相場展開が続いている。
<乾燥懸念の払拭が続けば更に下押し>
産地気象環境に一喜一憂する相場展開が続いており、
乾燥傾向が強まれば買い、降雨が観測されれば売りと
いう、比較的単純な相場環境になっている。目先は散
発的な降雨が観測されやすいことを考慮すれば、改め
て500セント割れを試す展開がメインシナリオになる
だろう。米連邦公開市場委員会(FOMC)後のドル相場
反落傾向が続く中で急落リスクは限定されるが、3月
中旬には天候リスクのプレミアム織り込みが活発化し
ていただけに、ポジション調整に伴う利食い売りのみ
で500セント台を割り込む程度の弱さは残されている
と考えている。一方、2015/16年度の作付意向面積の
市場予測は5,579万6,000エーカーとなっている。
14/15年度の5,680万エーカーからは若干の下振れ予想
になる。トウモロコシ同様に、面積獲得競争で大豆に
優位性があることで、小麦面積拡大の動きは広がりづ
らい。ただ、トウモロコシのような大きな変動が想定
されている訳ではなく、マーケットに対する影響は限
定されよう。2月のアウトルック・フォーラム(展望
会議)で既に5,550万エーカーという数値が示されて
いたことも確認しておきたい。
<決め手難で仕掛けづらい>
需給面では、特段の新規材料は見当たらない。相場変
動を促すような注目度の高い統計の発表もなく、決め
手を欠いている。専らポジション調整に終始してお
り、積極的に売買を仕掛けるような動きは見られな
かった。再び需給緩和リスクが警戒される中、需給動
向調査などでは今後の需給緩和・価格低下を警戒して
いる向きが多いことが窺える。このため、2015年度産
の作付けに何か大きなトラブルが発生しない限りは、
戻り売り優勢の地合が続き易い。田植え作業は沖縄か
ら九州地方まで北上しているが、特に大きな問題は報
告されていない。2015年度の生産環境を相場に織り込
むような動きは確認できない。全くと言っても良い程
に売買を仕掛ける材料が見当たらず、戻り圧力が見ら
れるようであれば、売りポジションを構築する程度の
スタンスで十分だろう。トレンドは緩やかな下向き方
向で見ているが、大きな値動きを見せる必要性は見出
せない。
CBOT小麦先物 中心限月継足
700
9,000
大阪 関東産コメ先物 先限継足
8,750
650
8,500
600
8,250
550
8,000
500
7,750
450
14/11
14/12
15/01
15/02
7,500
14/11
15/03
14/12
15/01
15/02
15/03
本レポートは投資判断の参考となる情報提供を目的としたものです。弊社が信頼できると判断した情報源からの情報に基づき
作成したものですが、情報の正確性、安全性を保証するものではありません。投資に関する最終決定は、投資家ご自身の判断
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‐8‐
大起産業コモディティ週報 (砂糖/コーヒー市場)
Daiki Commodity Weekly Report
2015/03/27(金)
【砂糖】 レアル安一服も下値切り下げ
【コーヒー】 ポジション調整中心
<12セント台でじり安>
ICE砂糖先物相場は、1ポンド=12セント台前半から中
盤で上値の重い展開に。為替市場でブラジル通貨レア
ル安には一定のブレーキが掛かるも、戻り売り優勢の
地合を崩すには至っていない。引き続き過剰供給に対
する警戒感が強く、短期投機筋の戻り売り攻勢が維持
されている。
<方向性を欠く展開に>
ICEコーヒー先物相場は、1ポンド=140セント水準で
膠着気味の値動きに。為替市場では米連邦公開市場委
員会(FOMC)後にドルが反落しており、ブラジル通貨
レアル相場の軟化傾向は一服している。しかし、為替
要因から改めてコーヒー相場を買い進むような動きま
ではみられず、明確な方向性を打ち出せない展開に
なっている。
<根強い過剰供給に対する警戒感>
米調査会社FCストーンズは、2015/16年度のブラジル
中南部の砂糖生産高が3,180万トンになるとの見方を
示した。前年度の3,200万袋は下回るも、レアル安の
影響でドル建て砂糖相場急落にもかかわらず、農家の
生産意欲は旺盛と報告されている。特にサプライズと
なるような数値ではないが、「価格低下→生産調整」
の動きが昨日しづらい中、国際砂糖需給バランスの緩
和状態を是正するハードルは高い。インドやオースト
ラリアなどでも供給過剰が報告されており、砂糖需給
には余剰感が強い。こうした状況でレアル安が再開さ
れれば、ドル建て砂糖相場の値下がりは必至であり、
なお戻り売り対応が基本になるだろう。値位置として
は投機色が強く感じられる状況だが、レアル安によっ
てドル建て砂糖相場の値位置程には、割安感や下げ過
ぎ感は強くなっていない。少なくともレアル安が続い
ている間は、砂糖相場は戻り売り対応が基本になるだ
ろう。足元では、米連邦公開市場委員会(FOMC)後の
ドル安・レアル高に一服感が浮上し始めており、下値
不安が一段と高まり易くなっている。
17
<FCストーンはブラジルの生産高に慎重な見方>
米調査会社FCストーンズは、2015年のブラジルコー
ヒー生産高が4,400万~4,550万袋になるとの見方を示
した。14年の4,800万~4,900万袋を大きく下回ってお
り、乾燥した天候と肥料投資不足から、厳しい生産環
境が続く可能性が高いことが再確認できる。生産地で
は散発的な降雨が観測されているが、コーヒー生産の
正常化を促すにはなお不十分である可能性が高い。
もっとも、ブラジル通貨ランド相場の反発傾向が鈍化
し始める中、敢えてコーヒー相場を積極的に買い進む
ような動きは見られない。レアル安・ドル高傾向が改
めて強まれば、コーヒー相場は再び下振れするリスク
が高いと考えている。引き続き、レアル相場の動向に
注目したい。なお、ブラジル政府は政府在庫の売却
オークションを行ったが、価格が割高だったこともあ
り、買い手は不在だった。4月1日に改めて4万0,800袋
の売却価格が発表される見通しだが、市中価格との乖
離が更に大きく縮小しない限り、現物需給に対する影
響は限定される見通し。
ICE砂糖先物 中心限月継足
200
16
180
15
160
.
14
ICEコーヒー先物 先限継足
140
13
12
14/11
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大起産業株式会社 情報調査室 室長 小菅 努
120
14/12
15/01
15/02
100
14/11
15/03
14/12
15/01
15/02
15/03
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者本証拠金の額の10倍から60倍という著しく大きな額になります。また委託者証拠金等は、その後
の相場の変動によって追加の預託が必要になることがありますので注意が必要です。但しその額
は、商品や相場の変動によって異なり、一様ではありません。※商品先物取引の委託には委託手数
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部・ホームページで閲覧できます。※本取引についてのご相談窓口 大起産業(株)取引相談室[名
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