米ドル/円

大起産業ＦＸ週報 (米ドル/円)
Daiki FX Weekly Report
2015/03/23（月）
TEL：052-201-6311（代表）
[email protected]
大起産業株式会社情報調査室室長小菅努
【米ドル】 FOMCをきっかけに、スピード調整が行われるも
ドル/円
直近1週間のレンジ
119.30-121.52円
米ドル/円相場は、1ドル＝120円水準まで小反落する
展開に。3月17～18日に開催された米連邦公開市場委
員会（FOMC）が早期利上げ観測を一段と後押しするこ
とに失敗したこと受けて、ドル買いポジションを整理
する動きが優勢になっている。本格的な値崩れこそ起
こしていないが、121円台円半をコアとしたレンジを
下抜けし、概ね月初の価格水準に回帰している。
FOMCでは、金利フォワードガイダンスである「辛抱強
く」の文言が削除されるなど、利上げ着手に向けての
地ならしは着実に進んでいる。雇用やインフレ環境に
関しても、総じて楽観的な評価が目立つ。ただ、イエ
レン米連邦準備制度理事会（FRB）議長が今後も辛抱
強くいられる可能性を示唆したこと、当局者の金利予
想が昨年12月時点の1.125%から0.625%まで大幅に低下
したことを受けて、最近のドル高傾向を更に加速させ
ることに失敗している。寧ろ、短期的な過熱感解消の
動きが優勢になっており、ドルは主要通貨に対して全
面安の展開を強いられている。
今後1週間の予想レンジ
119.00-122.00円
今後3ヶ月の予想レンジ
116.00-127.50円
注目イベント
【米国】
03/23（月）2月中古住宅販売
03/24（火）2月消費者物価指数
03/24（火）2月新築住宅販売
03/25（水）2月耐久財受注
03/26（木）新規失業保険申請件数
03/27（金）第4四半期GDP
03/27（金）3月ミシガン大消費者マインド指数
【日本】
03/27（金）2月失業率
03/27（金）2月消費者物価指数
03/27（金）2月小売売上高
03/30（月）2月鉱工業生産
もっとも、あくまでも利上げ着手の時期が数ヶ月先送
りされるか否かといったレベルの議論であり、ドル
高・円安トレンドに大きな変化は生じない見通し。日
米の金融政策環境の違いが、ドル高・円安を支持して
いる構図は維持されている。ギリシャ債務問題の進展
状況には注意が必要だが、経済指標から米経済の底固
さが再確認できれば、改めてドル買い・円売りの動き
が強まる可能性も十分にある。地合が不安定化してい
るが、短期的な過熱感解消も進んでおり、改めてドル
買い・円売りを進める好機になる見通し。
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125
120
115
110
テクニカルでは、一目均衡表の基準線（120.10円）を
支持線できるのかが試される。ここでのサポートが確
認できれば、直近高値122.03円を試す流れに。一方、
支持線は120.00円の節目、雲上限118.71円と続く。サ
イコロジカルは、前週の8勝4敗から7勝5敗に。14日
RSIは49.04。
105
100
14/09
14/10
14/11
14/12
15/01
15/02 15/03
本レポートは投資判断の参考となる情報提供を目的としたものです。弊社が信頼できると判断した情報源からの情報に基づき
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