H26年度3学期終業式訓話;pdf

平成26年度
第3学期終業式
訓話
2015.03.24
校長 泉 雄二郎
一年が終わります。
生徒の皆さん、そして教職員の皆さん、1年間の意欲的な取組を、互いに、讃え合いましょう。
この一年、皆さんに、かくあれと語ってきたことは、学年別の目標です。到達できたでしょうか。
3年生は、高みをめざすこと、それは、人から必要とさせる人になるため
2年生は、取りに行く姿勢をもつこと、それは必要とされる世界に近づくため
1年生は、丁寧に向き合うこと、それは人とつながるきっかけをつくるため
1年生、学年後半に、非常に大きな成長を遂げました。皆さんの強みは、創造性の豊かさ、クリエ
イティビティです。
2年生、何かやってくれそうな、アクティビティを感じる学年、特に、部活動に取り組む姿に、そ
れを感じます。
足りないこともある。
ど ちら に も共 通す るこ と。心 の片 隅に、「 この ままで も、 何と かなる んじ ゃな いか。」、他 力本 願な
ところがないでしょうか。
「 人 が そ う す る か ら 私 も 。」 と か で は な く 、 ち ゃ ん と 自 分 を 主 語 に 語 れ る も の を つ か ん で 、「 私 、
こうします。」と、宣言してほしい。自分の道は、自分の力で切り拓く覚悟を持て、ということです。
2つのことに傾注してほしいです。
1)強みを把握しよう
2)狭いところに閉じこもらず、自分と異なるもの、異質なものと接する機会をつくろう
北高生が語った言葉を、いくつか紹介いたします。
3月14日に、震災ボランティアに参加した高校生フォーラム、北高から3人がパネラーとして登
壇しました。彼らが語った言葉。
・自分の目でみることが大切
・忘れない、考え続ける、考えることが支援につながる
・伝えていく、そして、学んでいく
・自分が当事者だったらと想像すること、被災者の立場を考える
次に、海外に研修に出かける1・2年生が語った言葉です。
・この機会は、消費や浪費ではなく、投資であると肝に銘じて、取り組む
・しっかりアウトプットする旅にしたい
・好きなこと、大切なことは何かを考える旅にしたい
・未知の世界に飛び込み、どこまで通用するか、実感することが目的
・取りにいく姿勢で、10日間を過ごしたい
・世界の多様性を体感し、自分を変える旅にする
・Chance を Try によって Change にする旅にする
最後に小学校で授業を行ったグループ、保育所でライブを行ったグループのメンバーが語った言葉。
・私たちは、もっと沢山の人と出会って、多様な経験をすることが必要だし、そうしたい
出会う、そして、見る・感じること。そこから、考える、想像すること。学び続ける人が持つ構え
ができていると、感銘しました。
世の中は、皆さん一人ひとり固有の強みを必要としています。当事者意識を持った人は、強いです。
学び続ける学習者には、凄みを感じるものです。
個性とは、他者との関係性の中で、初めて生まれてきます。ネット上のつながり、直接的には顔の
見えない世界から、人の熱に接する世界へ、行動を起こしてほしい。
実は、よい授業、授業に向かう強い動機付けがあれば、その機会は、授業の中でも得られるのです。
新たな松江北高の姿が次年度に見えます。その主役は、皆さんです。
今年度の締めくくりに、松江北高、次のステップへ、その確信が得られた1年でした。
有り難う。
以上、H26年度締めくくりの言葉といたします。