平成26年法改正に伴う「特許・実用新案審査基準」改訂案に対する御意見の概要及びその回答 No 御意見の対 . 象 「第Ⅳ部 第1 章 パリ条約 による優先 1 権」の6.1, 「第Ⅳ部 第2 章 国内優先 権」の6.1 御意見の概要 御意見に対する回答 改正後は、出願の際(出願と同時)に優先権を主張 することは、義務付けられていないから、「もとの出願 御意見を踏まえ、御指摘の箇所の記載は、「もとの出 の際に主張した優先権を主張することができる。」と 願において主張した優先権を主張することができ いう記載は、「もとの出願について主張した優先権を る。」と修正しました。 主張することができる。」と修正すべきである。 分割又は変更のもとの出願が優先権主張を伴う出 願である場合だけでなく、もとの出願が、優先権主張 を伴わない出願である場合の説明を補充すべきであ る。 特に、もとの出願について優先権を主張しないまま 分割又は変更をした場合に、優先権主張の追加を認 めないのであれば、たとえ従来から運用が変わらな 「第Ⅳ部 第1 いとしても、改めて、その旨を記載すべきである。 章 パリ条約 による優先 従来は、優先権主張が出願と同時に限られたので、 2 権」の6.1, 分割又は変更の際にもとの出願について優先権を主 「第Ⅳ部 第2 張できないことから、もとの出願で主張していない優 章 国内優先 先権を、分割又は変更の際に追加することができな 権」の6.1 かったのも明らかと解される。 しかしながら、分割出願については、改正後は、分割 の後でも、もとの出願について優先権主張を追加で きる場合がある。よって、もとの出願について優先権 を主張しないまま、出願の分割をした場合に、分割の 後で分割出願に優先権主張を追加することは決して 許されないのかは、必ずしも自明でないと解される。 1 平成26年法改正後も、原出願に認められていない 利益(優先権主張等)を新たな出願で享受することが できないことに変わりはありません。 (「特許法等の一部を改正する法律の施行に伴う関 係省令の整備等に関する省令案及び特許法施行規 則等の一部を改正する省令案に寄せられた御意見 の概要と御意見に対する考え方」 (http://www.jpo.go.jp/iken/pdf/tokkyo_141224_kekka /kangaekata.pdf)項番4参照) 例えば、原出願において優先権を主張していない場 合、分割出願で優先権を主張することはできません。 なお、出願を分割した後であっても、経済産業省令で 定める期間内であれば、原出願について優先権主張 書面を提出することができます。 御指摘の点については、従来の運用を変えるもので はなく、対象となる案件も少ないものと考えられます ので、特許・実用新案審査基準には、記載しないこと としますが、御指摘を踏まえ、今後の運用に支障な いよう努めて参ります。
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