2015 年 3 月 16 日 コーセル(6905) 担当 織田真由美 NEUTRAL(2014/12/11)→ レーティング: NEUTRAL 国内景気回復が支えとなり、業績は緩やかに回復。 売上高 (百万円) 伸び率 (%) 連 11/5 22,038 +31.3 連 12/5 19,347 -12.2 連 13/5 17,574 連 14/5 伸び率 (%) 経常利益 (百万円) 伸び率 (%) 4,945 +63.8 5,190 +59.5 3,037 +60.9 78.23 3,096 -37.4 3,288 -36.6 1,811 -40.4 46.66 21.00 -9.2 2,435 -21.3 2,645 -19.6 1,512 -16.5 39.07 20.00 20,747 +18.1 3,650 +49.8 3,772 +42.6 2,275 +50.5 58.83 24.00 連 15/5(予) 22,500 第 3 四半期累計期間 +8.4 3,680 +0.8 3,900 +3.4 2,610 +14.7 68.40 26.00 +19.4 2,938 +53.0 3,039 +47.3 1,855 +60.1 47.96 - +5.4 2,857 -2.8 3,045 +0.2 2,042 54.00 - 連 13/6-14/2 15,597 連 14/6-15/2 16,439 株価(2015/3/13) 期末発行済み株式数(15/2/20) 期末自己株式数(15/2/20) 営業利益 (百万円) 1,363 39,012 千株 1,832 千株 53,173 百万円 企業価値(EV) 44,104 百万円 ROE(14/5 実績) 6.3 % 予想配当利回り 1.9 % BPS(15/2 実績) PBR 19.9 倍 979.22 円 1.4 倍 CFPS(14/5 実績) 60.1 円 PCFR 22.7 倍 7.4 倍 EV/EBITDA(14/5 実績) 伸び率 (%) +10.1 EPS (円) 1 株配 (円) 28.00 円 時価総額 予想 PER 当期利益 (百万円) 株価チャート(週足) 出所:コーセル、ブルームバーグ、今村証券 スイッチング電源の標準品で国内 2 位。海外シェアを拡大すべく、新市場向け電源の開発に 注力しているほか、低コスト化を掲げ中国でも生産するなど取り組みを推進している。 2015 年 5 月期第 3 四半期決算は 5.4%の増収 となったものの、経常利益は前年同期比 0.2% 増の小幅増益にとどまった。日本市場で携帯 基地局等の通信インフラ設備需要や省電力化 に向けた設備需要が堅調だったことや、北米 の景気回復による設備投資活発化などが増収 につながった一方で、円安進行を背景にした 原材料費の上昇が利益率を圧迫したことが要 因だ。期初に策定した通期業績予想は第 2 四 半期決算発表時に下方修正されているが、第 3 四半期決算はほぼ想定通りの結果となった。 足元の需要は持ち直しており、四半期会 計期間の売上高は 2013 年 3-5 月期以来 8 四半期連続で前年同期比プラスだ。背景に あるのは国内の設備投資の回復で、2014 年 資料1:四半期売上高・利益率推移(四半期) コーセル(6905) 1 2015 年 3 月 16 日 10-12 月期の法人企業統計では金融機関を除く全産業の設備投資が前年同期比 2.8 %増と、6 四 半期連続で前年を上回って推移している(資料2参照)。設備投資の先行指標とされる機械受注 も堅調だ(資料3参照) 。2015 年 1 月の受注額(船舶・電力を除く民需。季節調整済)は、大幅 に伸びた 12 月の反動で前月比 1.7%減の 8389 億円となったものの、受注残高は前月比 0.3%増の 23 兆 9117 億円と、比較できる 2005 年度以降で最高だ。内閣府は 1-3 月の受注額は前期比 1.5% 増と予測しており、 「緩やかな持ち直しの動きがみられる」との基調判断を維持している。 資料2:設備投資 出所:法人企業統計調査 設備投資増加率 資料3:機械受注統計 出所:内閣府 こうした中で、同社の受注は緩やかながら回 復基調にある。月次の 1 日当たり受注額は徐々 に水準を切り上げてきている(資料4参照)。 アベノミクスによる設備投資支援や 2020 年の 東京五輪開催などで国内景気に対する期待が 高まる中、設備投資の回復は同社の業績回復 に追い風となることが期待される。 一方、株価は昨年来 1100 円から 1400 円の ボックス圏で推移しており、PER や PBR などの バリュエーションは妥当水準といえる。投資 判断はNEUTRAL継続とする。 資料4:月次受注動向(1 日あたり受注額) 出所:会社公表資料より今村証券推定 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------アナリストによる証明 本資料に示された見解は、言及されている発行会社とその発行会社等の有価証券について、各アナリストの個人的見解 を正確に反映しており、さらに、アナリストは本資料に特定の推奨または見解を掲載したことに対して、いかなる報酬 も受け取っておらず、今後も受け取らないことを認めます。 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------レーティングの定義 O U T P E R F O R M:今後 12 ヶ月間のトータルリターンが TOPIX の予想リターンを 10%超上回ると予想される。 N E U T R A L:今後 12 ヶ月間のトータルリターンが TOPIX の予想リターンの+10%と-10%の間に入ると予想される。 U N D E R P E R F O R M:今後 12 ヶ月間のトータルリターンが TOPIX の予想リターンを 10%超下回ると予想される。 トータルリターン:株価変動率+配当利回り 目標株価は 12 ヵ月間の投資を想定しており、将来発行されるレポートで修正されることもあります。 コーセル(6905) 2 2015 年 3 月 16 日 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------本資料に記載された意見及び予想は、記載された日付における今村証券の判断であり、これらは予告なく変更される場 合があります。今村証券は本資料の記載された日付以降に内容の変更・修正を行う義務を負いません。本資料はお客様 への情報提供のみを目的としたものであり、特定の有価証券売買に関する申込または勧誘を意図するものではなく、お 客様に対して投資の助言を提供するものでもありません。また、本資料に記載されている情報もしくは分析がお客様に とって適切であると表明するものでもありません。投資に関する最終決定はあくまでもお客様ご自身の判断でなさいま すようお願い申し上げます。 本資料に記載された内容は、信頼できると思われる情報、または信頼できる情報源から得た情報を基に今村証券が作成 しておりますが、機械作業上データに誤りが発生する可能性があります。当社はその内容の正確性や妥当性、適時性ま たは完全性を保証するものではありませんし、本資料における過誤又は遺漏に対して何らの責任を負うものでもありま せん。本資料でインターネットのアドレス等を記載している場合がありますが、当社自身のアドレスが記載されている 場合を除き、アドレス等の内容について当社は一切責任を負いません。本資料は、当然にお客様の投資結果を保証する ものではございませんので、今村証券は、本資料の内容について第三者のいかなる損害賠償の責任を負うものでもあり ませんし、お客様が本資料に依拠した結果としてお客様が被った損害または損失については一切責任を負いません。ま た、今村証券は本資料に関するお客様からのご質問やご意見に対して、何ら対応する責任を負うものではありません。 当社および関係会社の役職員は、本資料に記載された証券について、ポジションを保有している場合があります。当社 および関係会社は、本資料に記載された証券、同証券に基づくオプション、先物その他の金融派生商品について、買い または売りのポジションを有している場合があり、今後自己勘定で売買を行うことがあります。また、当社および関係 会社は、本資料に記載された会社に対して、引受等の投資銀行業務、その他サービスを提供し、かつ同サービスの勧誘 を行う場合があります。 日本および外国の株式・債券への投資は、株価の変動や、発行者の経営・財務状況の変化およびそれらに関する外部評 価の変化、金利・為替の変動などにより、投資元本を割り込むリスクがあります。 本資料は当社の著作物であり、著作権法により保護されております。当社の事前の承認なく、また電子的・機械的な方 法を問わず、本資料の全部もしくは一部引用または複製、転送等により使用することを禁じます。 コーセル(6905) 3
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