3月号

平 成 2 7 年 3 月 2 日
板橋区立富士見台小学校
http://www.ita.ed.jp/edu/fujimes/
春
近
づ
く
校長 原 野
隆
今年度の最後の月になりました。長く厳しい冬もそろそろ終わりに近づきました。私は、今頃の
季節になると一つの童謡を思い出します。
どこかで「春」が生まれてる、
どこかで水がながれ出す
どこかでひばりがないている、
どこかで芽の出る音がする
山の三月東風ふいて
どこかで「春」が生まれてる
小学校 4 年生の時、2月頃にひどい風邪にかかりました。熱も咳も続きインフルエンザだったのか
もしれません。無理をしたため、そのまま肺炎になり入院しました。3週間くらい学校を休み、遅
れて登校した時クラスの子たちが歌うこの曲が音楽室から聞こえてきたのです。長い期間休んでい
たので、なんとなく先生や皆に会うのは、ばつが悪い思いがありましたがこの歌を聞きながら暖か
い春が近づいているんだ。春の暖かさで病気はもう治るんだという気持ちが湧いてきたのを忘れら
れないのです。百田宗治作詞、草川信作曲の『どこかで春が』という曲だと後に知りました。
さて、春の実感はあるでしょうか。朝晩はまだ寒くても日中の気温は陽が差すとずいぶん上がっ
てきています。木々の梢の蕾もふくらみ新芽が吹き出すのを待っています。そして、花開くのを待
つかのように6年生66名、小さかった子供たちが立派に成長してこの春に富士見台小を巣立って
いきます。先月末より、卒業に関連する行事が増えてきました。今年いくつもの活躍を見せてくれ
た6年生ですが、いよいよ卒業の月を迎えました。残りわずかになりました。自分の役目を果たし、
よさをつないでいってほしい、一人一人が思い出を胸に明るい希望を持って卒業を迎えてほしいと願
っています。1年生から5年生までも今年1年間で大きく成長し、近づきつつある春とともにその学
年を修了し進級していきます。子供たちが自分の成長を実感し、自分のよさに気付き、これからの自
信につながるよう残された貴重な一日一日を大切にするとともにご家庭でも是非、子供たちの成長ぶ
りを賞賛し、励ましていただきたく思っています。そうした関わり方は、私はとても大切だと思って
います。真の成長とは、他人と関わり、相手を思い、気をつかうことができることを伴うと思うので
す。どれだけ、自分のためだけでなく相手に関心をもち相手のために行動できるかが大切であると思
っています。3月末~4月の区切りとなる春にその成長の姿を見届けられるとうれしく思います。
3学期も 1 カ月を残すだけになり、駆け足で日々は過ぎ去ろうとしています。本年度は創立60周
年という大きな節目の年でした。皆この大きな流れの中で富士見台小学校の伝統や地域の素晴らしさ
を肌で感じることが出来た年だったと思います。この1年間、PTA役員・保護者・地域の皆さまに
は周年事業への情熱的な御協力をいただくとともに本校の教育活動に温かいご理解とご支援をたまわ
り、誠にありがとうございました。子どもたちを温かく見守り励ましていただき、大きな成長に導い
てくださったことを心より厚く御礼申し上げます。