朝日新聞朝刊に掲載された吉田修・実施委員長へのインタヴュー記事

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広島大大学院教授 吉 田 修 さ ん
築 現地 で研究
構
広島大は今年度、海外の和
平プ ロセスを支援する平和構
築連携融合事業 (ハイペック
2)を始動した。20057
0年に取り組んだ事業の第2
期。今年9月にネパールに現
地事務所を開くなど、実践的
室 員献を目指す。実施委員長
(
50)
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請
- 広島全体で取り組む必
の実務家を研究員に招いてい 境は整 っています。
ます。自らのそれまでの活動
を整理し、他の地域の実務家 要がありそうですね
広島市や県、他の大学など
らと話し合 って相対化、理論
「
チー
化できれば、再び現場に戻る との協力関係を深め、一
時の能力も高まるはずです。 ムヒロシマ」で、平和に関す
国際NGO ・
大学生、院生も実務家らの声 る広島の新しい役割を探 って (
会 長、秋琴
を聞く機会が増え、 「
今、世 いきたい。 ハイペックは、そ 長)に1日、M
くかが課題にな っています。 界で何が起きているか」を知 の最初の 一石になれると思っ 加わ った。 エル
ています。事業が始ま ってか グアテ マラ、ア
チームヒロシマで
ら、広島を訪れた海外の外交 イスランド、半
官らが 「
意見交換したい」と トリ コの5カ闇
- 紛争地では、ヒロシマ 広島大まで来てくれる機会が 加盟があり、1
広島大は現地のトリブバン大 るき っかけになります。
で研究を始めることにしまし
と長年交流があり、まずここ
た。内戦状態に戻らない体制
平和記念資料館 (
広 島市 中区)の東館地下会議室で2
7日
をどうつく っていくか。現地 へ寄せる期待は高いとか
増えました。自分たちが動け 域の4301 都
ヒロシマは核兵器の問題を ば、おのずと吸い寄せられて 秋葉市長が 川
の意見と我 々の知見を突き合
わせることで、方向性を壁書 世界 に知らしめ た原点 です くるんです。そうした外部か チンを訪れた魅
できれば、と考えています。 が 、紛争地 の関係者 の間 で らのインプ ット (
入力)は、
現地主導 は、も っと 一般的な平和のシ 広島を変えていく 1つの要素
- 第2期では 「
の平和構築」をより強く志向 ンボル、 (
戦争という)大き になると思います。
与できたのかという点では反 していますね
な状況下での紛争被害に対す
- 被爆から約年.原爆の
るアンチテーゼととらえられ 記憶が遠ざかる中、将来の広
広島がここまで復興したこ
ているようです。ただ、そう 島はどういう方向を目指して
期待して広島を訪れた人たち いくべきなのでしょうか
に、広島はどんな道筋を提示
います。グ ローバルな使命が
広島にある。それをまず認識
者の多くは、広島の静かさに しないと、広島の未来はなか
好感を持ちます。平和をじ っ なか見え てこな い気が しま
くり考えるのにふさわしい環 す。
のは北欧ですが、広島もいず 我 々は考 え直 すべき時なの
れそうなれば。紛争地の関係 ではないでし ょうか 。そう
界の紛争地の和平プ ロセスを 和を取り戻した人たちが、広
進める重要な場とな っている 島に何を求めているのかを、
が重要です。我 々が現地の研 も っと広義の平和構築のセン しないと。現に平和から遠ざ
究者と対等な立場で研究する ターに位置付けたい。今、世 か っている人たち、や っと平
と への恩返しをも.
っと世界に
向けてしなければ、と思 って
の戦争が 一段落した時期でし 機関につなげることだと。第
紛争中、あるいは紛争が終 り社会が崩壊している状況だ してきたのか。必ずしも十分
た。 (
戦後60年の節目で)日 1期の後半は、フィリピン ・ わ ったばかりの層 ・地域に事 となおさらです。現地社会を でなか った気がします。
- というと
本における平和を問い直す機 ミンダナオ島やスーダン南部 務所を置き、現地の研究者や 立て直そうと努力している人
運が高ま っていたこともあ とい った紛争地の当事者と、 活動家とともに研究を進めて を見つけ、自立を支えること
広島を原爆にとどまらず、
意見と知見合わせ
り、より実践的な国際活動と 市民社会代表を広島に招き、 いきたいと思 っています。
して平和構築研究を始めまし 和平プ ロセスを話し合う活動
シマ
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:3
平和市長会議
平和記念資料館で研究発表会
で同大大学院教授の吉田修さ
(
加戸靖史)
が
0
マ・
ナ
ことで、糸口をつくれるので
た。 「
連携融合事業」と銘打 に重点を置きました。
t 第1弾がネパールなん はと考えています。
- 3年ぶりに始ま った第
ち 、国際協力機構 (J工C
ですね
I 研究の場である大学に
A)や国連訓練 調査研究所 2期は何が違うのですか
第1期で、我々はも っぱら
国王派と共産党毛沢東主義 と っての利点は
(ユニタール)など各地で平
瓢整役). 派 (
和構築の実務を担 っている4 コーディネーター (
毛派)の内戦が続いたネ
今までの平和構築に最も欠
機関と 一緒に進めました。
私たち白身が事業主体として パールでは08年に王制が廃止 けていたのが研究の視点でし
- 第1期の成果は
平和構築の現場にどれほど関 され、国をいかに統合してい た。 ハイペックは、平和構築
平和
新
(,
, 午 後 3時 ∼5時半 、同館資料調査研究会 の会員 4人 による
ん(
50)
-国際政治学=に狙い
を聞いた。
研究を進めるうちに課題
2
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0
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見えてきましたo大学がすべ 省がありました。第 2期 で
特に発展途上国の場合、援
- 事業のき っかけは
きことは、紛争地に住む人た は、主体的な態勢を準えてい 助する側の言いなりで進める
形では、現地社会の主体がな
第1期を始めた2005年 ちの声を据り起こし、国際社 きたいと考えています。
は、アフガ ニスタン、イラク 会で平和活動に取り組む人や - 具体的には
かなか育ちません。紛争によ
第1期 では調整役
「
広 島を世界の和平プ ロセ
ス の 出発 点 に して い き た
い」 と話す吉 田修 さん-秦
広島市の広島大大学院
監折i
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第3
種郵便物認可