泣いた 赤 - 洋野町立大野小学校

平成27年度 洋野町立大野小学校
《発行日 : 平成27年 5月29日》
校報
№ 21
今年も
泣いた 赤組 白組
と
~「最高学年の姿」を示した6年生~
〈運動会シ リーズ・パ ート
Ⅱ〉
今回の運動会でも、昨年度と同じように閉会式後に6年生を始め
子ども達が泣いていました。今年の運動会も昨年度同様、赤組の
W優勝となりました。
深紅の優勝旗や東京大野つばさ会よりいただいた優勝トロフィー
を獲れなかった悔しさばかりか、「応援賞」まで赤組に獲られて
開会式で心を合わせ、選手宣誓を
しまった無念さも味わった「白組」。
行う紅白の団長さん
強風の中、最後まで全力を尽くして
やり切った結果の勝利の喜びを知った「赤組」。それぞれの涙の意味
には違いがありましたが、どの涙にも真剣に取り組んだ子ども
でなければ流せない涙でした。
全校おどり「ナニャドラヤ」では、
仲よく太鼓を担当した紅白の団長さん
閉会式後の6年生達
閉会式後、今までの練習や取組みやの感謝
そんな団長に代わり、すぐに副団長が下級
陣地での下級生からの労いと感謝の
と御礼を述べる紅白の団長達。しかし、
生に話し始めました。
「白組よ、胸を張れ!」
エールに、それまで堪えていた子か
白組は涙が溢れ、言葉になりません…
とばかりに、鳴り響いた白組の太鼓…
らも涙が溢れた白組の6年生達
友と共に泣き合った後は、全力を出し切った満足感や
友への信頼感、感謝でいっぱいになり、笑顔の花が咲き
ました。この笑顔は、
「全力」を尽くした人にしかできな
い、輝いた笑顔です。
勝った赤組も、敗れた白組も笑顔で記念撮影。
明日からは、赤も白もなく、また心を1つにして、
がんばって行くのが「大野っ子」です!
《6年生の子ども達の感想(要旨)》
運動会で負けたのがすごく悔しかったです。頑張って準備を
してきたのに負けたのが悔しかったです。徒競争で1位となった
のがどうでもよくなりました。負けた時に周りの人が泣いていま
したが、僕は絶対泣きたくなかったです。5年の時には優勝した
が、6年になって負けたのが悔しかったです。
この悔しさを修学旅行で忘れたいです。中学校や高校になって
もこの悔しさを活かしていきたいと思います。消防車で水まきを
今年の運動会は、大失敗だった
と思いました。その一番の理由は
「準備」です。運命の結果発表で、
惜しくも白組は準優勝で、応援賞
も届かなかったけど、白組と私が
頑張ったので良かったです。中学
校の体育祭は負けたくないです。
〈6年女児〉
してもらいました。地域の人にすごく協力してもらった運動会
だと思いました。
〈6年男児〉
私は、小学校に入ってからの運動会では負けた事がなかったけれど、6年生の運動会で初めて負けまし
た。とても悔しい思いをしました。でも、私はチャンスレースで1位を獲れたし、高学年リレーも勝てた
ので良かったです。
負けたけれど白組は白組で全力を山車、思いっきり競技ができたし、学校創立140周年記念大運動会
のスローガンも守れたし、最後まで諦めずに一生懸命走り、応援できたので良かったです。
優勝も応援賞も赤組に獲られたが、この運動会を小学校の思い出として残し、中学校につなげ、今度が
相手に勝てるようにし、徒競争などでも1位を獲れるように頑張りたい。
〈6年女児〉
全力を尽くしたが、あと一歩及ばず、無念の
表情でゴールする紅白リレーのアンカー。
みんなが、最後の最後まで本気で頑張って
いたのです!それが、大野っ子です!
涙が止まらない「白組」リーダーたちを見つめる「赤組」
リーダーたち。その姿からは、友を気遣うやさしさが
伝わってきました。どこかで「負け」も経験することで、
相手を想う優しい気持ちが養われてきます。
無
駄
な
努
力
こ
そ
無
駄
じ
ゃ
な
い
。
無
駄
な
努
力
は
無
駄
じ
ゃ
な
い
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違 ら
う 五
。 十
と
百
は
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嘘
だ
。
「
や
っ
て
も
や
ら
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も
…
。
」
諦
め
な
い
で
。
「
ど
お
せ
五
十
歩
百
歩
だ
。
」
な
ん
て
ナ
カ
ム
ラ
五
十
歩
百
歩
ミ
ツ
ル
普段、作文が苦手な子どもであろうが、口数が少ない子どもであろうが、本当の努力を
した時や切磋琢磨をしながらやり切った時、友との良好で濃厚な関係を体験した時、感動
体験をした時の子ども達は『雄弁』になるものですね。
6年生の作文は、ここに掲載した作文以外もどれもが珠玉の輝きがありました。それだけ、
真剣にこの2週間を過ごしてきた証拠でもあります。
いくら努力をしても、できない時や負けてしまう時がよくあるものです。だからといって
やる前から努力や切磋琢磨をしない大野っ子にはこれからもなってほしくないものです。
今回の運動会では、本番で100%の力を発揮するために、練習を120%の力で頑張り
続けた子ども達。これからの学校生活につながる、かけがえのない大きな事をしっかりと
学んだ大野っ子たちでした。