のぞみ幼稚園

の
ぞ
み
平成26年度3月号
No.498
「 あなたがたは 神に愛されている子どもです 。 」
新約聖書エフェソの信徒への手紙
エフェソの信徒への手紙 5章1節
少しずつ、其処かしこに春の気配を感じる時期がやって来ました。春の訪れと共に、
とうとう今年度は残り三週間足らずになってしまいました。年長緑組ではいよいよカウ
になってしまいました。年長緑組ではいよいよカウ
ントダウンも始まってしまったような・・・そして各保育室からは『お別れ会』、『卒園
式』で歌う曲が聞こえてきます。この季節恒例の曲を耳にするたびに、どうしても寂し
さの方が先行してしまいますが、子どもたちの心は前向きです。そんな子どもたちに心
からのエールを送り、皆で共に卒園、進級を喜ぶ事ができるように、一日一日を大切に
過ごしたいと思います。
【遊びの心】
息子が4歳の誕生日を過ぎたころ、1、2月頃の
1、2月頃の、なかなか戸外で存分に遊ぶことが
出来ない季節だったと思うのですが、ロケットに興味を持ち始めて、家の中でロケット
ケットに興味を持ち始めて、家の中でロケット
に似た形のものを見つけては喜んでいました。そうしているうちに、トイレのペーパー
ホルダーの芯で遊んでいるのを見て、さすがに何か買ってあげようかと思ったり、また
それを躊躇するところがあったりしました。なぜかというと、こうした「見立て」で遊
ぶ季節に終りをもたらしてしまうのではないかと心配したからです。
『おもちゃのロケッ
ト』を手にしたとき、ペーパーホルダーの芯が、
ホルダーの芯が、ただの芯になってしまうのだとしたら、
それは何だか寂しいし悲しい・・・。児童館へ遊びに行ったある日のこと、娘を膝に
。児童館へ遊びに行ったある日のこと、娘を膝に、ママ
友と子どもたちの遊ぶ様子を見守るわたくしに背を向けて、息子は何かにもくもくと取
り組んでいましたが、しばらくすると出来たものを持って走って来ました。パズルです。
それもピースの足りない、紙もずいぶんと傷んだものでした。けれど、そんなことには
構わず、うれしそうにはにかみながら、
「こことここがちょっとないんだけどね」と教え
てくれました。新品を買い与えたら、彼はもっと幸せになるのかしら・・・いいえ、そんな
訳はありません。幼いながらも、楽しむ心が欠けたピースさえ埋めてしまうように、
“遊
びの心”はどんな不足をも満たすのです。
すのです。
思えば、のぞみ幼稚園の遊びの中で日々繰り広げられている“連結電車”も“ケーキ
日々繰り広げられている“連結電車”も“ケーキ
屋さん“や“アイスクリーム屋さん“等「お店屋さんごっこ」も、
“ごっこ遊び”のアイ
テムは『見立て』品がほとんどです。ログハウスだって、その時の子どもたちの遊びに
よって、“お家”だったり“基地”だったり、“幼稚園”になったりもします。3月、年
度の終わりを迎え、こうして1年間で心も身体も大きく成長した園児たちの“遊び込む
で心も身体も大きく成長した園児たちの“遊び込む
姿”を見ながら、今だから楽しめる遊びの心を大切にしてあげたいと強く思います。
園長 堤 陽子