提供日時 平成27年3月14日16時00分 和歌山県環境生活部県民局食品・生活衛生課食品衛生班 電話(直通)073-441-2624 担 当 村上・土谷 (内線)2623・2624・2630 田辺保健所管内における食中毒発生について 次のとおり食中毒事件が発生しましたので、資料提供します。 1 事件の概要 (1)発生日時 平成27年3月10日(火)21時 (2)喫 食 者 43名 (3)有 症 者 23名 (軽症・全員快方に向かっている)(うち入院者1名) 10 歳代 未満 10 歳代 20 歳代 30 歳代 40 歳代 50 歳代 60 歳代 70 歳 以上 計 男性 0 0 0 0 2 1 1 5 9 女性 0 0 0 1 3 0 1 9 14 計 0 0 0 1 5 1 2 14 23 (※ 最年少39歳 女性、 最年長96歳 女性) (4)症 状 おう吐、下痢、発熱 (5)原因食品 平成27年3月10日(火)に下記原因施設が提供した食事及び弁当 (推定) 〈3月10日メニュー内容〉 昼:ひじき入りいなり寿司、茶碗蒸し、春野菜天ぷら 夕:ひじき入りいなり寿司、茶碗蒸し、ごはん、こんにゃくピーマン炒め、 おから、みかん (6)病因物質 ノロウイルス (7)検 査 等 有症者及び調理従事者の便 2 調査の経緯 3月12日(木)17時頃、田辺保健所に、通所介護施設の職員から、「施設を 利用している数名が、おう吐、下痢等の症状を訴えている」旨の連絡があり調査を 行ったところ、下記原因施設が10日(火)に提供した食事や弁当を食べた43名 のうち23名が食中毒様症状を呈していることが判りました。 田辺保健所は、有症者の共通の食事が下記原因施設が提供した食事及び弁当以外 に無いこと、有症者及び調理従事者の便からノロウイルスが検出されたこと、調理 従事者が先んじて発症していること、有症者を診察した医師から食中毒の届出があ ったことから、下記原因施設で調理、提供された食事及び弁当を原因とする食中毒 と断定しました。 3 行 政 処 分 田辺保健所は、当該営業者に対し、本日から3日間の施設の営業停止処分とした。 平成27年3月14日(土)から3月16日(月) (当該施設は、3月13日(金)から営業を自粛しています。) 4 原 因 施 設 所 在 屋 営 業 業 地 号 者 種 : : : : 田辺市上屋敷2-3-33 一汁二菜(いちじゅうにさい) 株式会社おおぞら 代表取締役 内谷和代 飲食店営業 参考 食中毒発生状況(和歌山市を含む) 本年(本件を含まず) 6件 患者数 88名 昨年同時期 2件 患者数 21名 昨年合計 8件 患者数 210名 ☆報道機関の皆様へ☆ 食中毒を防ぐため、下記注意事項の啓発にご協力お願いします。 ノロウイルスに注意しましょう! ◆ ノロウイルスとは ノロウイルスは、急性胃腸炎を起こすウイルスで、冬場に多く発生しますが一 年を通して発生がみられます。 下痢やおう吐、発熱などの症状を呈し、2日から3日で回復しますが、抵抗力 弱い乳幼児や高齢者では重篤な症状になることがあります。 また、非常に感染力が強く、ごく少量のウイルスで発病します。 感染者の便やおう吐物には多量のノロウイルスが含まれ、二次汚染(汚れた手 どを介して食品を汚染すること)なども食中毒発生の原因となります。 ☆ 家庭での予防のポイント ☆ 1 外出先から帰宅した後、トイレの後、調理の前、食事の前には石けんを使 って手をよく洗ましょう。 2 まな板など調理器具は、十分に洗浄し、熱湯や台所用漂白剤で消毒をしま ょう。 3 おう吐物、排泄物などを処理する場合は、直接触れないようにしましょう。 し、触れた場合には、石けんを使ってよく手を洗いましょう。 4 二枚貝の取扱いには十分注意し、中心部まで加熱調理(85℃~90℃ 90秒以上)して食べましょう。 「食の安全・安心わかやま」ホームページ ○食中毒関連情報 http://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/031600/frames/04_frame.html
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