食中毒発生概況

平成 27年2月25日(水)午後3時
照会先:保健福祉部生活衛生課食の安全対策室
担当者:室長補佐 石島 三千雄
連絡先:029-301-3424(内線)3421,3424
資料提供
食 中 毒 発 生 概 況 に つ い て
平成27年2月23日(月)午前9時頃,古河市社会福祉協議会の職員から古
1 探知
河保健所へ「2月16日(月)に開催した「ひとり暮らし高齢者への会食サービ
ス」の参加者のうち,複数の者が食中毒様症状を呈している。」旨の連絡があっ
た。
古河保健所の調査によると,2月16日(月)午前11時30分頃から,古河
2 事件の概況
市社会福祉協議会が主催し,同市地域交流センター(はなももプラザ)で開催し
た「ひとり暮らし高齢者への会食サービス」において,ボランティアが調理した
昼食を喫食した38名のうち,15名が嘔吐,下痢等の食中毒様症状を呈してい
ることが判明した。
同保健所は,本日,同市地域交流センター(はなももプラザ)内の調理室で調
理された食事を原因とする食中毒と断定した。
なお,入院した者はなく,いずれの患者も快方に向かっている。
3 調理施設
名 称:古河市地域交流センター(はなももプラザ)内調理室
所在地:古河市横山町1-2-20
4 主催者
古河市社会福祉協議会
古河市新久田271-1
会長 宇都木 征一(うつぎ せいいち)
5 原因となっ
2月16日(月)にボランティアが調理した食事
クリームシチュー,サラダ(ブロッコリー,卵等),揚げ出し豆腐,フルーツ
た食事
ヨーグルト,ご飯
6 原因物質
ノロウイルス
7 発生日時
平成27年2月17日(火)午前0時頃(初発)
8 摂食者数
38名(男性:1名「70歳代」,女性:37名「30歳代~90歳代」)
9 患者数
15名(男性:1名「70歳代」,女性:14名「30歳代~80歳代」)
10 主症状
嘔吐,下痢 等
11 検査状況
検
便:9検体(参加者:4名,※ボランティア3名,その他2名)
※ボランティア3名は調理に従事している。
食
材:10検体
結
果:検便9検体からノロウイルスを検出
【参考】 茨城県内の食中毒発生状況(平成 27年,平成 26年)
事件数
患者数
平成27年の発生状況(本件を含む)
5件
213名
(平成27年1月1日~平成27年2月25日)
平成26年の発生状況
2件
234名
(平成26年1月1日~平成26年2月25日)
(平成26年1月1日~平成26年12月31日)
16件
475名
死者数
0名
0名
0名
県民の皆様へ
ノロウイルス食中毒について
ノロウイルスによる食中毒は特に冬季に多発する傾向がありますが,年間を通じて発生してお
ります。今後ともノロウイルスによる食中毒の発生には注意が必要です。
ノロウイルスは感染力が高く,少量のウイルスが口に入ることで嘔吐や下痢等の胃腸炎症状を
引き起こし,症状が治まった後も,3 日から 1 ヶ月間にわたり便とともにノロウイルスを排出し
続けます。
【発生原因】
主に,ノロウイルスに感染した人が,十分な手洗いをせずに食品を取扱うことで食品を汚染し,
その食品が原因で発生する例が多く報告されています。
また,未加熱又は加熱不十分な二枚貝を食べることにより発生することもあります。
【予防方法】
家庭では,次の点に注意してノロウイルスによる食中毒の予防を心がけてください。
・調理や食事の前,特にトイレの後は手洗いを十分に行ってください。
・下痢をしている時は,調理を控えてください。
・加熱調理する際は,85℃~90℃で90秒以上,中心部まで十分に加熱してください。
・二枚貝を扱った調理器具等は十分に洗浄・消毒してください。
食品関係事業者においては,特に,作業前の従業員の健康チェック,手洗いの励行,調理済み
食品の取り扱い時における使い捨て手袋の着用を心がけてください。
※ ノロウイルスに関する詳細情報は,以下のホームページをご覧下さい。
・県保健予防課ホームページ「ノロウイルスの対策について」
http://www.pref.ibaraki.jp/bukyoku/hoken/yobo/kansen/idwr/infomation/norovirus/index.html
・厚生労働省ホームページ「ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒の予防について」
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/qa/about_norovirus_qa.html
・厚生労働省ホームページ「ノロウイルスに関する Q&A」
http://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/dl/040204-1.pdf