「症 症例に もとづ く統合 合型薬物 物治療学 学」 大津史子、 永松正、灘 灘井雅行、後 後藤伸之、 長谷川洋一 一 名 城大学薬学 学部 はじめ に 薬物治 治療に貢献 できる薬剤 剤師を育成す するためには は、問題解 決能力を育 育む教育が必 必須であ る。問題 題解決能力は は、従来の講 講義型のみ の教育では は身につける ることが難 しい。そこで で、我々 は、PBLL(Problem- Based Lear rning)形式 の学習形態 態を導入した た「薬物治療 療学」を創 設した。 一般的に に PBL にお いては、グル ループ学習 においてチ チューターが が必要とされ れている。しかし、 し 本学は、 、1 学年 2550 名と定員 員が多いため め、個々のグ グループに チューター ーを置くこと とは不可 能であっ った。また 、学生個々 々の基礎学力 力やモチベー ーションに も差がある る環境におい いて、主 体的な自 自己学習と 効果的なグ グループ学習 習を実現する るために、ICT による る支援システ テムであ る「PBLL 支援システ テム」を開 発し、6 年 間運用して てきた。 薬物治療 療学の特徴 徴 「薬物 物治療学」は、 は 4年次前 前期の月曜 日 から木曜 曜日までの 約 1週間を を通して実 施 している る統合型科 目 である。 。1 週間 1 疾 患 1 症例 例を 1 モジ ュ ールと して、10 モ ジ 実施してい る。 ュール実 図1に 1 週間の学 習 の流れを を示した。 提 示した患 患者の症例 に ついて、 、内包され た 問題点を をグループ デ ィスカッ ッションで 抽 出し、そ その解決策 を プラニン ングさせて 発表させて ている。薬物 物治療学の成 成績の評価 は、個人の の学習成果と としての 客観試験 験(個人評価 価)とケアプ プランの担当 当教員による る評価(グ ループのル ルーブリック ク評価)、 グループ プ貢献度( グループ内 内での調査担 担当や相互推 推薦)の総 合評価とし した。 PBL 支援 援システム ム これら らの学習の 流れをすべ べて「PBL 支 支援システム ム」上に明 示し、問題 題点の抽出、 分担調 査の割 り振りおよ び責任者の の明示、調査 査内容の入力 力やグルー プ内での共 共有、さらに に、ケア プランの の作成とプ ロダクトの の提出を可能 能とした。ま また、他班 のケアプラ ランのピアレ レビュー や自己評 評価、グルー ープ貢献度 度の推薦、さ さらに、教員 員が行う各班 班のケアプ ランの評価 価も「PBL 支援シス ステム」上 で実施でき きるようにし した。 薬物治療 療学の学習 習成果 「薬物 物治療学」の学生満足 足度は非常に に高く、 「PB BL 支援シス テム」も効 効果的な PBL L の実施 に寄与 していると 考えられた た。モジュー ールが進むと と、ケアプ ランの評価 価と個人の学 学習成果 としての の客観試験 の点数に相 相関が見られ れるようにな なることか ら、効果的 的なグループ プワーク が知識の の習得にも 良い影響を を与えている ると考えられ れる。
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