森林生態学公開実習 - 筑波大学菅平高原実験センター

※青字は内部学生向けの情報です。
森林生態学公開実習
1.5 単位, 生物学類2-4年次, 夏期休業中, 集中
担当教員 田中健太、廣田充、鈴木亮、高木悦郎、門脇正史、清野達之
対象者
全国の国公私立大学の学生。募集人数15人。
履修形態
「全国演習林実習・公募型」および「特別聴講学生・公募型」全国演習林協議会が行っている公開実習の枠
組みで全国の11大学(筑波大学を除く)の農学系学部に対して公募形式で受講生を募集すると同時に、全国
の国公私立大学に対して公募形式で受講生を募集し、いずれも特別聴講学生として受入れ、筑波大学が単位
を付与し、学生はそれを卒業要件の単位として読み替えられます(読み替えは所属大学の判断による)。
授業概要
野外で見られる多様な陸上植生は、どのように成立し、どんな機能を持ち、どのように変化していくのだろう
か?菅平高原実験センター周辺で異なる遷移段階にある天然のアカマツ・ミズナラ・ブナ林と、八ヶ岳・川上演
習林のカラマツ人工林(間伐と無間伐)・ミズナラ天然林に分け入り、維管束植物の多様性・種組成、樹木の直
径・樹高・バイオマス、光環境などの測定と、ロープ木登り、人工林間伐、土壌断面の観察、観測タワーからの
林冠観察を行う。それぞれの森林群集の動態を、全国規模で進む陸上植生の歴史的変化という背景の中で理
解を深める。
備考
開講期間:2015/9/7-9/12
菅平高原実験センター集合。途中でバス移動し、農林技術センター八ヶ岳・川上演習林にて解散。
参加費用: 約14500円。期間中の宿泊費・飲食費・移動費を含む。
やむをえず欠席の場合は5日前までに連絡すること。それ以降は食事代(上記費用の半額以上)のみ全額負
担。
授業形態
実習・実験・実技
授業目的
遷移段階と管理方法が様々な森林群集の、変遷・植物多様性・炭素保持機能を理解すること。
授業内容
第1日:菅平センター集合(11:00)、ガイダンス、アカマツ林の調査、同定・データ入力(夜)
第2日:ブナ林の調査とロープ木登り、同定・データ入力(夜)
第3日:ミズナラ林の調査、観測タワー、光環境調査、八ヶ岳・川上演習林に移動(マイクロバス)
第4日:人工無間伐カラマツ林(午前)、人工間伐カラマツ林(午後)
第5日:間伐作業、観測タワー、光環境調査、同定・データ入力、試験
第6日:まとめの講義、八ヶ岳演習林で解散(11:15)
前提科目・履修上の注意事項
単位取得条件・成績評価基準
実習への取組姿勢と樹木同定試験による。
準備学習・事後学習
受講者の理解度に応じ、授業中に指示する。
指定教科書
なし
参考書
山溪ハンディ図鑑14 樹木の葉 実物スキャンで見分ける1100種類. 林 将之. 山と渓谷社.
樹木図鑑を初めて買う人に今一番おすすめ。自分の図鑑があると学習効果が何倍にもなる他、旅も楽しくなり
ます。
森のスケッチ. 中静 透. 東海大学出版会.
森林の成立や動態の第一人者によるユニークで分かりやすい本.
備考 (受講生に望むこと)