問1 腰を落ち着け,独立して研究できる体制 (18 字) 問2 ① 純粋な知的好奇心に導かれた 研究 (13 字) ② 短期間で業績を上げようと,成果が出やすい研究ばかりが選ばれる という弊害も生じる。 問3 (40 字) 【解答例】 研究者の場合,「人類への知的貢献」という意義を感じ,安定した研究生活を送れるように研究 者を支える環境を大学や社会が十分に整備しない状況でも研究を続けてしまう,また,労働者の 場合,大事な仕事を任せられていることに充実感を感じ,過労で心を病み,自らの命を絶つよう な状態に陥っても,ハードに働き続けてしまう,という状況におかれている。研究者の場合も労働 者の場合もともに,「自発的隷従」といえる状況におかれており,自らの研究や仕事に積極的な 意義を感じることによって,自らを危険にさらすような環境においても,そこから身を引くというよう な判断を困難にし,むしろ自ら進んで働き続けることを可能とさせる社会の構造がある,という問 題が共通している。 (315 字) 問4 ① 【解答例】 ② 【解答例】 若者が博士課程に進学しないこと (15 字) 研究者は,「人類への知的貢献は何よりも重い」という美しい言葉を支えとして,身の危険を感じ ていても研究生活を続けてしまいがちであるという状況がある。それは,文章Cの筆者の立場か らすると,「自発的隷従」の状態に陥っていると考えられる。したがって,「人類に敵対する」という 選択は,そうした「自発的隷従」の状態から脱却するために,そうさせていた「人類への知的貢献」 という価値の呪縛から解き放たれることを意味すると考えられるので、肯定的に評価できる。 (220 字)
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