週刊経済指標

週刊経済指標
経済の動きをグラフで見てみましょう。
毎週火曜日夕方発行
発行日
金は横ばい・原油は下落中
:
2015/3/17
16日のNY金価格
3月16日のNY金4月限は+0.8ドル高の1153.2ドル。金4月限は、先週の急落に対する売り過剰感やドル安で金曜
高値を上回ったあと、株高や原油急落が圧迫して逆に金曜安値を下回ったが、ドル安加速でプラスに浮上した。間外取
引を1163.3~1152.7ドルのレンジで推移し、前週末比4.2ドル高の1156.6ドルとなった。4月限は、高寄りした
あと、原油安で押されたが、プラスを維持したあとは、ドル安で金曜高値(1160.9ドル)を突破した。ただ、株価上
昇で売りが増え、高値から下押された。明日からの米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、神経質な展開。立会時
間は、売りが続いたあと、時間外取引の安値を維持したことから1157.7ドルまで上昇したが、戻り売りが優勢になっ
て反落に転じた。株価の上値追いや原油急落が圧迫、時間外取引の安値や金曜安値(1150.4ドル)を下回って
1149.3ドル(3.1ドル安:0.3%)まで値を消した。しかしながら、ドル安が加速したことをはやし、プラスに浮上
した。NY州製造業景気指数及び米鉱工業生産指数ともに事前予想を下回ったことも強材料。3月10日現在のファンド
の先物買い越しは8万1892枚で、6週連続で買い越しは縮小、昨年11月5日以来の低水準となったが、明日からの
FOMCを控えてドルが下落したことから、安値拾いの買いや売り方の買い戻しが入った。FOMCのフォワード・ガイ
ダンス(金融政策の指針)で「忍耐強く」という文言の削除が予想されるが、売りに対する警戒感も広がっているよう
す。
今日の材料
・大口投機家の金の先物建玉は8万1892枚の買い越しに縮小。
・大口投機家の銀の先物建玉は2万5972枚の買い越しに縮小。
・IMF専務理事、ギリシャは構造改革を実行する必要があるとの見解を示す。
・ギリシャ首相、いかなる形の財政緊縮策の復活も受け入れられないと強調。
・3月のNY州製造業景気指数は+6.90に低下、予想は+8.00。
・2月の米鉱工業生産指数は前月比0.1%上昇、予想の0.2%上昇を下回る。
・EUトゥスク大統領、ギリシャのユーロ圏離脱リスクを過小評価しないよう警告。
・3月のNAHB住宅市場指数は53に低下、予想の56を下回る。(つづく)
- 1 -
16日のNY原油価格
16日のNY原油4月限は▲0.96ドル安の43.88ドル。米原油貯蔵能力への懸念や世界的な供給過剰、ドルの先高
観などを背景に、期近は一時、6年ぶりの水準へ一段と切り下がった。4月限は、夜間取引から一段と売り込まれると、
立会い開始後は下げ幅を拡大。前週末に国際エネルギー機関(IEA)が、米石油掘削リグ稼動数の減少が米原油生産
鈍化に結びついていないことから、今年の米原油生産高見通しを引き上げたことや、米国内の原油貯蔵が満タンにな
る可能性があると貯蔵能力への懸念を示したことが引き続き背景となった。世界的な供給過剰がしばらく続く見通し
やドルの先高観、チャート面の悪化なども一因となり、序盤すぎには42.85ドルと期近ベースで2009年3月11日以
来の水準へ下落。その後は下げ止まり、安値修正の動きなどから持ち直すも、戻りは限定された。
石油製品は続落。原油同様の理由から、期近ベースで一時、ヒーティングオイル4月限が1月29日以来、改質ガソ
リン4月限は2月24日以来の水準へ一段と下落した。
ブレント原油期近5月限は続落。4月限が納会を迎えるなか、米市場に追随する格好となり、一時、期近ベースで1月
29日以来となる52.65ドルまで下押された。
OPEC(石油輸出国機構)は16日発表した月間石油市場報告で、2月の原油生産が昨年6月以来の低水準となった一
方で、今年の非OPEC加盟国の原油供給ペースが昨年よりも鈍化するとの見通しを示した。月報によると、米石油掘
削リグ稼動数の減少が続いていることや国際石油会社の資本支出削減により、今年の非OPEC加盟国の限界生産が数
カ月後に一段と明らかになるだろうとのこと。
また、2月のOPEC加盟国の原油生産高は日量3002万バレルと前月を日量13万7600バレル下回った。サウジアラ
ビアは968万1000バレルと前月の964万4000バレルを上回るものの、イラクは332万バレルと339万8000バ
レルを、リビアは31万1000バレルと34万6000バレルを、ナイジェリアは189万6000バレルと196万バレルを
それぞれ下回った。サウジアラビアが申告した数字は963万6000バレルと前月の968万バレルを下回った。
一方で、2015年の非OPEC加盟国の原油供給は前年比日量85万バレル増加と前年の204万バレル増を下回る見通
し。今年の世界原油需要は前年比日量117万バレル増の9237万バレルと前年の96万バレル増を上回る見通しで、
今年の需要増加の半分は中国と中東によるものとのこと。今年のOPEC産原油需要は日量2920万バレルと前年の
2910万バレルを上回る見通し。海外主要通信社が伝えた。
サウジアラビアのヌアイミ石油鉱物資源相のシニアアドバイザー、イブラヒム・ムハンナ氏は世界の原油需要は強固
になりつつあり、需給の均衡により価格は一段と安定してきているとの見方を示した。同氏はカタールのドーハで開
かれた会議で、拡大する需要が世界供給だぶつきを抑制しているため、原油価格はバレル当たり約60ドルで下げ止
まっているとし、昨年11月に生産目標を据え置いたOPECが6月5日の総会で政策を変更するかどうかを言及するに
は時期尚早だと述べた。海外主要通信社が伝えた。
イランのザンギャネ石油相は16日、記者団に対し、制裁が解除されれば、数カ月内に原油輸出を日量100万バレル
まで増加するのは可能だと述べ、このことが市場に大きな影響を与えないとし、市場にはその他の要因があるとの見
方を示した。海外主要通信社が伝えた。
シティグループの商品調査責任者、エド・モース氏はカタールのドーハで開かれた会議で、米原油生産の伸びは現在
日量120万バレルだが、年末までには50万~70万バレルへと鈍化するとの見通しを示した。米原油生産の増加ペー
スの鈍化は10年続く可能性があるとのこと。海外主要通信社が伝えた。
ゴールドマン・サックス・グループのダミアン・クールベイリン氏を含むアナリストは15日付けの電子メールで配
布したリポートで、現在の米石油掘削リグ稼動数の減少は第2四半期に米原油生産が減少することを示しているとの
見方を示した。リポートによると、米原油生産の伸び見通しは第4四半期までに前年比日量23万バレルと、8日時点
の29万バレルから引き下げられた。海外主要通信社が伝えた。
米商品先物取引委員会(CFTC)から13日発表された10日時点のWTI(ウェスト・テキサス・インターミディエー
ト)原油の建玉明細によると、大口投機家の買い越しポジションは前週比2.5%減少し、約2年ぶりの水準に落ち込ん
だ。一方、売りポジションは過去最高に増加した。
今日の材料
・OPEC、2月の原油生産が昨年6月以来の低水準
・サウジ石油相顧問、原油需要の強まりが価格引き上げへ
・イラン石油相、制裁解除されれば原油輸出は日量100万バレル増加も
・シティグループ、米原油生産の伸びは年末までに鈍化へ
・ゴールドマン、米原油生産の伸び見通しを下方修正
・大口投機家の米原油買い越し玉は2年ぶりの低水準(日本先物情報ネットワーク)
- 2 -
TOPICs 本日からのFOMCを前に直近の米国経済指標はどうか?
FRBは17日から2日間、連邦公開市場委員会(FOMC)を開催する。金融政
策声明の発表とイエレン議長の会見は18日に予定されている。FOMCを前に
持ち高調整の動きが広がったことでドル高基調が一服した。投資家らは米連邦
準備制度理事会(FRB)の金利政策姿勢を表す手掛かりを求め、18日発表の政
策声明とその後の記者会見に注目している。特にFRBが声明から「忍耐強く」
の文言を取り除き、早ければ年央に利上げに踏み切る可能性を示唆するかが焦
点となっている。
ニューヨーク連銀が発表した3月のニューヨーク州製造業景況指数が低下し
たほか、FRBが発表した2月の米鉱工業生産の伸びもエコノミスト予想を下
回った。また、全米住宅建築業協会(NAHB)の住宅市場指数も3月に低下し
た。
写真はWall Street Journalより
失業率はここ数年で着実に低下し、2月は5.5%となっ
た。FRB関係者の多くは、完全雇用に匹敵する、もしくは
過度なインフレを招かずに経済を維持できる失業率を
5.2%〜5.5%と推定しており、この範囲の上限に相当す
る。
だが、労働市場がそれほど引き締まっていないことを、
他の雇用市場指標が示唆している。賃金の伸びは依然とし
て緩慢で、労働需要が比較的弱いことを浮き彫りにしてい
る。就業中、あるいは求職中の米国民の割合は過去に比べ
て小さい。職探しを諦めた人や、やむなくパートタイムで
働く人を含む労働省の広義の失業率「U-6」は、公式失業
率に比べて高止まりしている。
- 3 -
TOPICs
ユーロ安による隠れたリスク要因
by
3月13日
第一生命経済研究所
★ ECBの量的緩和政策が3月9日に開始されて、
ユーロドルがさらに下落した(政策決定は1月22日)。
ユーロ安は、1ユーロ=1ドルのパリティ(等価)に
向かって突き進む勢いである(図表1)
★ それに応じるように、ドイツの長期金利が低下し、
DAX指数は急上昇している(図表2)
★ この展開は、日本の異次元緩和の再現をみるよう
だ。欧州版異次元緩和と言える。日本株が19,000円
台を15年ぶりに回復したことは、欧州におけるマー
ケット動向とも関連があるのだろう。
★ 一方、ECBの政策効果は一体、日本経済にどのよ
うな影響をもたらすのだろうか。おそらくは、日本経
済にはプラスとマイナスの両面の影響があると考えら
れる。まず、欧州景気がこれで拡大するのならば日本
の輸出増加に貢献する。反対に、ユーロ安で競争力を
つけた欧州企業が、アジア市場などで競合する日本企
業との間での価格競争力をつけたならば、それは日本
企業を不利にする。
★ 為替取引で世界2位、3位の取引シェアを持つユー
ロと円が通貨安になると、その裏返しとしてドルが極
端な通貨高になる。ドル高はリンケージが強い人民元
などの通貨高を喚起して、新興国などの景気の下押し
になる。つまり、通貨切り下げ競争による近隣窮乏化
である。マネタリーには、ユーロ安=ドル高は新興国
のドル建て債務負担の増加をもたらす。それも新興国
の火種だ。
★ 正直に言えば、このままECBの極端な金融緩和が金融環境をどのように変えていくのかは、読み切れない部分が
まだ多いと感じる。本稿は、その影響度合いを幅広く観察し、隠れた問題点を確認することを目的にしている。
★ 欧州版異次元緩和の威力
日本で15年ぶりに株価が19,000円台をつけたことは、微妙にECBの金融緩和と関連していると考えられる。筆者が
注目するのは、ECBの量的緩和によって起こるユーロ下落である。ドイツの債券利回りは、7年までマイナス金利に
なり、10年金利が0.169%(3月11日)まで低下している(図表3)。日本では、2015年1月20日に史上最低
0.195%の長期金利になったが、ドイツの長期金利はあっという間にそれを下回った。短中期の債券利回りがマイナ
スになると、運用難に困った投資家・金融機関はリスクテイクを余儀なくされる。マイナス金利は、安全資産として
の国債の地位を不安定化させ、ほかにも短期国債などを運用資産とするMMFなど公社債投信の存立基盤をも脅かす。
★ もうひとつ、こうした運用の弊害は、ECB自身にも跳
ね返ってくる可能性がある。ECBが流通市場からマイナス
になった各国国債を時価で買い取って償還まで保有する
と、各国中銀・ECBには償還時に損失が発生する。ECBは
預金金利の▲0.2%を上回っていなければマイナス金利の債
券を購入するようだ。そこで生じた損失をどうシェアする
かは、取り決めがないとされる。
★ ユーロドルの下落には、各国中銀・ECBのバランス
シートを毀損させる政策によって誘発されている面がある
ようにも思える。為替市場は、そうした状況をみて、ECB
が極端な金利低下を許容すると判断して、ユーロ売りに弾
みをつけた。ユーロドルは1ユーロ=1.05ドルまで下落し
て、その水準は2003年1月以来(パリティは2002年12
月)になっている。
- 4 -
★
日本に続いて欧州も通貨切り下げに動いた
各国通貨の変動を並べてみると、二極化が進んでいる。日本円やユーロのように下落する通貨と、その反対側で上
昇するドルの関係である(図表4、5)。注目したいのは、通貨高に向っている通貨群は、ドルとのリンケージが強
い特徴がある点だ。BISの名目実効ドルの統計では、ドルの名目実効レートのほかに、人民元、香港ドル、韓国ウォ
ン、フィリピン・ペソ、サウジアラビア・リアル、UAE・ディルハムが、通貨高方向に引っ張られている。人民元や
ウォンは、しばしば対ドルで通貨安になっていることが言及されるが、実際は、ユーロと円が大幅に通貨安に動いて
いるので、対ユーロ・対円では人民元やウォンはまだまだ大幅な通貨安なのである。
★ 世界の為替取引の43.5%がドルで、それに次いで
取引シェアが高いユーロが16.7%、日本円が11.5%と
なっている(2013年BIS統計)。結局、ユーロと円の
合計28.2%が、金融緩和を通じた通貨安に踏み切って
いるのだから、その余波は大きい。
★ こうした通貨変動が何を引き起こすかというと、
通貨安になる国の輸出競争力の向上と、通貨高の国の
輸出競争力の低下である。中国や韓国は、対ドルでさ
らに強烈な切り下げを行わないと、日本や欧州との間
での不利な状況を挽回できないだろう。すでに、原油
価格が下落していてインフレ懸念は、各国で後退して
いる。だから、多くの国の中央銀行が、事前予想を裏
切るかたちで次々に政策金利を引き下げる対応を行っ
ている。見方によっては、すでに金利引き下げ競争に
★ 一方、日本の場合は、通貨価値が対前年比で2割安なので、現時点ではユーロ安の影響が実感されにくい(図表
6)。ユーロドルは、前年比で3割安のところまで来ているので、2割の通貨安の日本円に対しては円高が緩慢にしか
進んでいない。それでも今後、ユーロ安の勢いが加速すれば、欧州の通貨下落をじわじわと意識させられるだろう。そ
の場合に問題になりそうなのは、北米市場や中国・アジア市場において、日本企業と欧州企業が競争している環境であ
る。ユーロ安が進むほど、日本は今まで享受していた円安メリットを徐々に後退させていくだろう。
★ 繰り返しになるが、世界で2位と3位の巨大通貨が切り下げに踏み切ったことは、各国の通貨政策にも影響を与
え、その余波が貿易取引にも摩擦を生むだろう。欧州経済がECBの金融緩和で成長加速が促されることは歓迎できる
としても、グローバル化した日本企業が、各国市場で競合する度合いが激しくなることは心配だ。
新興国ショックはグローバル企業に打撃
★ ドル高は、ドル建ての対外債務を抱えている国・企業には負担増になる。例えば、欧州の企業が抱えているドル
債務は、ユーロドルが3割下落することで、ユーロで収益を稼いでこれを返済するとすれば、負担感は3割重くなると
考えられる。経常赤字国の中で対外債務の負担感が大きい国々は、ドル高による負担感が懸念される。
- 5 -
★ そうなると、ユーロや円などの超低金利通貨による債務の借り換えが進むのだろうか。2014年はサムライ債発行
が久方ぶりに増加したことが話題になった。ユーロ建て社債の発行が活発化してもおかしくはない。米国で利上げが実
施されて、政策金利水準が高まっていくと、米長期金利も上昇するだろう。ドル債務の負担増は、円やユーロ建ての
資金調達を促すという見方もできる。そうすると、円やユーロの負債増加は、円売り・ユーロ売り要因になって、ドル
高傾向をより強める作用を持つ。ドルと、ユーロ・円のねじれは強まるということだ。
★ 筆者が警戒するのは、上記の問題に加えて、今後の米利上げが、新興国の不安定化を引き起こすかもしれないと
いう可能性である。ドル高傾向は、米国に資金が集まって、経済基盤が脆弱な国々から資金が引き上げられる変化を生
じさせる。マネーフローの変調である。通貨が売られる新興国が相次げば、そうした国々に進出したグローバル企業
にはダメージが加わる。進出国の事業が経済不安によって採算悪化したり、手持ちの外貨の評価損が膨らんだりする
イメージである。ほかにも、日本企業が、過去に多額の投資資金を投じた国から撤退することは、巨大な特別損失を生
じさせる。日本の量的・質的金融緩和によって通貨切り下げが始まり、その後、同じような大規模緩和の流れが欧州に
TOPICs 世界各国の消費者物価指数(前月比)
%
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
ロシア
ブラジル
トルコ
韓国
インド
中国
チリ
チェコ
ベルギー
メキシコ
ノルウェイ
スロバキア共和国
南ア
カナダ
ハンガリー
日本
インドネシア
エストニア
イタリア
スイス
デンマーク
米国
G7
OECD合計
ルクセンブルグ
フィンランド
アイスランド
OECDヨーロッパ
アイルランド
イスラエル
オランダ
英国
フランス
ドイツ
スウェーデン
オーストリア
スロヴェニア
ギリシャ
ポルトガル
スペイン
ポーランド
豪州
ニュージーランド
by
OECD
201 201 201 13年 13年 14年 14年 14年 14年 14年 14年 14年 14年 14年 14年 14年 15年
2年 3年 4年 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月
5.1
5.4
8.9
2.2
9.3
2.6
3
3.3
2.8
4.1
0.7
3.6
5.7
1.5
5.7
0
4.3
3.9
3
-1
2.4
2.1
1.9
2.3
2.7
2.8
5.2
2.9
1.7
1.7
2.5
2.8
2
2
0.9
2.5
2.6
1.5
2.8
2.4
3.6
1.8
1.1
6.8
6.2
7.5
1.3
11
2.6
1.8
1.4
1.1
3.8
2.1
1.4
5.8
0.9
1.7
0.4
6.4
2.8
1.2
-0
0.8
1.5
1.3
1.6
1.7
1.5
3.9
1.9
0.5
1.6
2.5
2.6
0.9
1.5
0
2
1.8
-1
0.3
1.4
1
2.4
1.1
7.8
6.3
8.9
1.3
6.4
2
4.7
0.4
0.3
4
2
-0
6.1
1.9
-0
2.7
6.4
-0
0.2
0
0.6
1.6
1.6
1.7
0.6
1
2
1.2
0.2
0.5
1
1.5
0.5
0.9
-0
1.6
0.2
-1
-0
-0
0.1
2.5
1.2
1.5
0.6
1.1
0.4
3.6
0.5
1
-0
0.2
0.1
0.3
0
1.6
0.2
-0
0.5
4.3
0.2
0.4
-0
-0
0.4
0.4
0.4
0
0
0.4
0.3
0
1
0.5
0.3
0.1
0.7
0
-0
0.1
-2
-0
-0
0.1
1.2
0.9
1.3
1.6
2.4
0
1.8
0.8
1
-0
0
1.6
0.5
-0
0.8
-0
-0
0.5
0.6
-1
-0
0
0.2
-0
-0
0.1
0.4
0.3
0.7
0.3
-0
0.1
-1
0.6
0
0.1
0.1
0.7
-0
0.5
0.1
0.6
0
0.8
0.1
1.9
2.1
3
0.9
-1
1.3
1.3
0.4
0.4
1.9
0.4
0
2.1
0.9
0.1
0
1.6
0.4
0.2
-0
0.2
0.8
0.5
0.5
0
0.4
0.3
0.2
0
-1
0.2
0.1
0.2
0.2
-1
0.1
-1
-1
-1
-1
0.2
0.6
0.3
2.6
2
2.6
0.3
2.5
-0
1.6
0.1
-0
-0
0.7
0.2
2
1.3
0.2
2.5
0.4
0.3
0.2
0.5
0.4
1.2
1.1
1
0.5
0.2
0.9
0.6
0.8
0.4
0.8
0.7
0.4
0.2
0.6
1
1.5
1.2
1
1
0
0.5
0.3
1.6
0.8
0.9
0.2
3.6
0.4
0.9
0.1
-0
0.7
0.6
-0
1.2
0.1
0
0.3
1.7
-0
-0
-0
-0
0.1
0.1
0.1
-0
0.1
0.2
0
-0
0.2
0.5
0
-0
0.4
-0
-0
-1
-1
-1
-1
-1
0.5
0.3
3.1
1.5
2
-0
0.1
0.4
1.6
-0
-0
1.7
0.4
-0
0.2
-0
-1
-0
2.7
-1
-0
-0
0
-1
-1
-0
-0
0.1
-0
0.1
-1
-0
-1
0.1
-0
-0
0.1
0.5
0.1
-1
0.5
0.4
-0
0.2
-0
0.6
0.4
0.3
-0
0.8
-0
0
0
0.1
0.2
-0
0.1
0.4
0.1
0.1
-0
0.4
0.1
0.1
-0
-0
0.2
0.1
0.1
0.2
0.1
0.3
0.1
0.1
0.3
-0
0.2
0
0.3
0.2
0.1
0.1
0.6
0.1
0
0
0.5
0
0.5
0.1
2.4
0.1
0.2
0.2
0.2
0.3
0.7
-0
0.7
-0
0.1
0
0.9
-0
-0
-0
-0
0
-0
0
-1
-0
-0
-0
-0
0.1
0.8
-0
-0
0.3
-0
-1
-1
-1
-1
-1
-0
0.3
0.3
0.1
0.2
0.4
0.2
0.3
-0
-0
0.4
-0
-0
0.3
0
-0
0.2
0.5
-0
0.2
0
-0
-0
0
0
1.1
0.1
0.3
0.1
0.2
-0
-0
0.4
0.4
0
-0
0
0
-1
-0
0.2
-0
0.6
0.6
0.1
-0
0
0.5
0.8
-0
-0
0.4
0.5
0.1
0
0.1
-0
0.2
0.3
-0
-0
0.1
0.3
0.1
0
0.1
-0
0.5
-0
0
-0
-0
0
0
-0
0
0.2
0.6
0.3
2.1
0.6
0.2
0
0.8
0.4
1.9
-0
0
0
1
0.2
0.1
0.6
0.1
0.1
0.2
0.1
-0
-0
0.5
0
0.1
0
0.1
-0
-0
0
-0
-0
0.1
0.2
-0
0.3
-0
0.1
0
-0
0.1
-0
0.2
-1
0.3
0.5
0
1.3
0.5
0.2
-0
0
-0
0
-0
-0
0.8
0.1
-0
0
-0
-0
-0
1.5
-1
-0
0
-0
-1
-0
-0
-0
-0
-1
-0
-0
-0
-1
-0
-0
0
-0
0.2
-0
-1
-0
-0
-0
2.6
0.8
-0
0
0
0.3
-0
-0
-0
0.5
0
-0
-0
-1
-1
0.1
2.5
0
0
-1
-0
-1
-0
-0
-1
-0
0.3
-0
-0
0
-0
0
0.1
0
0.2
0
-1
-1
0
-1
-0
3.8
1.2
1.1
0.5
0.4
0.3
0.1
0.1
-0
-0
-0
-0
-0
-0
-0
-0
-0
-0
-0
-0
-1
-1
-1
-1
-1
-1
-1
-1
-1
-1
-1
-1
-1
-1
-1
-1
-1
-1
-1
-2
..
今年の1月時点の消費者物価指数が前月比でプラスの国は、43か国中8ヵ国、18.6%しかない。物価上昇率が最も
高い国はロシアの前年比+3.8%、次いでブラジルの+1.2%、トルコの+1.1%、韓国の+0.5%、インドの+0.4%、
中国の+0.3%となる。日本を始め大半のOECD諸国の物価上昇率はマイナスとなっている。
- 6 -
TOPICs ファンドのネット買い残の前週からの増減
CFTC
銅
原油
▲6,218 +3,202
+5,492 +11,230
▲959 ▲1,492
▲3,879
▲461
+627 +3,870
▲1,540 +7,938
+3,762 ▲7,333
+7,798 ▲24,229
+7,211 ▲9,181
+1,272
▲637
ヒーティン
ガソリン
天然ガス
グオイル
+833 +4,792 +7,470
▲6,086 ▲5,589 ▲3,310
+4,824 ▲2,621 +10,825
+6,705
+30 ▲15,042
▲1,104 ▲2,581 ▲11,907
▲3,578 ▲1,091 +1,569
▲5,819 +8,159 +8,892
▲4,767 +2,880 ▲2,747
+3,671 +10,125 ▲3,899
▲3,779 ▲5,944 +12,956
日付
1月6日
1月13日
1月20日
1月27日
2月3日
2月10日
2月17日
2月24日
3月3日
3月10日
金
+7,221
+10,187
+40,150
+22,536
▲8,140
▲30,112
▲26,394
▲7,726
▲10,353
▲31,283
銀
+1,960
+8,207
+6,690
+8,602
▲2,757
▲3,975
▲5,414
▲2,258
▲6,367
▲5,725
日付
1月6日
1月13日
1月20日
1月27日
2月3日
2月10日
2月17日
2月24日
3月3日
3月10日
大豆
+4,990
▲22,776
▲21,727
▲30,378
+10,874
▲21,345
+19,138
+23,810
+19,623
▲23,023
大豆油
+4,021
+14,402
+2,176
▲30,802
▲37,156
+8,988
+17,524
+1,746
+28,002
▲29,460
日付
1月6日
1月13日
1月20日
1月27日
2月3日
2月10日
2月17日
2月24日
3月3日
3月10日
S&P500 日経平均株価 長期米国債 15年物米国債 2年物国債 5年物国債 10年物国債
商品
金融商品
合計
▲6,222 ▲1,958 ▲6,538
▲656 ▲12,294 +3,590 +17,379 +10,374 +1,859 +12,233
+1,812
▲745 ▲11,594 +14,477 +19,876 +16,769 +62,166 ▲19,220 +87,642 +68,422
+4,451
▲603 +7,036 +14,853 +31,837 ▲25,358 +49,767 +49,617 +66,832 +116,449
▲2,063
+814
▲503 ▲8,546 +47,610 ▲39,707 ▲7,172 ▲17,645 +24,261 +6,616
▲713
+536 ▲14,442 ▲4,057 ▲40,955 ▲26,793 ▲4,621 ▲168,991 ▲86,101 ▲255,092
+1,012 +1,158 ▲3,505 ▲4,842 ▲29,300 +25,393 +66,223 ▲98,654 +62,595 ▲36,059
+1,489
+322 +1,710 +26,826 +19,207 ▲14,667 ▲41,164 +31,720
+891 +32,611
▲2,692
+418 ▲11,150 ▲2,775 ▲18,027 +9,323 +2,100 ▲42,122 ▲9,430 ▲51,552
+787 ▲1,127 +6,759 ▲10,982 ▲5,264 +6,752 ▲30,168 ▲43,585 ▲30,211 ▲73,796
▲836
+9 ▲4,203 +4,855 +30,554 +34,668 ▲20,162 ▲121,763 +39,305 ▲82,458
今後の予想
白金
パラジウム
+145
▲62
+1,641
+239
+4,625 ▲1,206
+1,574
▲634
▲2,766
▲438
▲3,364 ▲1,137
▲2,443
+828
▲2,907
+607
▲350 +2,196
▲1,904
+105
by
大豆粕
小麦
砂糖
▲4,035 ▲3,899 +6,424
▲13,367 ▲7,794 +17,121
▲10,238 ▲2,662 +33,126
+8,474 ▲9,885 +40,850
▲5,844 ▲11,403 ▲47,073
▲15,734 ▲17,304 ▲4,183
+10,561 +1,417 +31,572
+11,605
▲244 ▲26,734
▲11,690 ▲1,802 ▲47,061
+2,359 ▲10,421 +4,572
コーン
▲12,468
▲24,558
▲13,572
▲20,531
▲48,488
▲7,230
▲19,274
▲19,388
▲21,886
▲23,302
コーヒー
ユーロ
円
ドル
スイスフラン
▲4,002 ▲9,836 ▲2,712 +20,874
+232
▲4,259 ▲14,096 +4,551 +2,470 ▲8,044
+1,678 ▲9,257 ▲4,594 +1,211 ▲2,511
+5,196
▲806 +17,390 ▲2,441 +19,685
▲4,705 ▲11,432 +12,601
+966 +2,809
▲6,556 +1,835 +5,196 ▲2,643 +2,068
▲3,456 +7,719 +3,133 ▲2,895
▲789
+432 +5,673 +5,820 +2,063
▲183
▲1,824
+527 +2,478
▲984 +1,011
▲7,549 ▲12,687 ▲5,518 +14,247 ▲1,622
貴金属のネット買い残は5週連続で減少。原油は4週連続の減少、トウ
モロコシは今年に入ってからずっと減少。大豆は3週増加の後減少。
市場は明日18日のイエレン議長の発言を注目している。仮に6月に利上げがあるとする確信が強まるなら、貴金属
価格は株価や商品価格は弱含みとなるだろう。ドル高の功罪については、第一生命経済研究所のレポートがもっぱら
ユーロ安について書いている。これを見ると日本企業は円安ではあるが、ユーロ安には負けるので、ユーロ圏企業と輸
出を争うと競争力が低下するが、一方でドルにペッグしている中国人民元や韓国、東南アジア諸国通貨に対しては日本
企業は輸出競争的には有利に働くという。また、ドルで借り入れをしている債権は負担が大きくなり、ユーロで借り入
れをしている債権は負担が軽くなる一方、ユーロ建ての債権を保有していると損失が膨らむ。この傾向は量的金融緩和
を継続している日本と欧州に対し、利上げをしようとしている米国がある限り、今後も続く可能性があるという。ドル
高が続けば、ドル建て商品価格は上がりにくいだろう。
掲載される情報は株式会社コモディティー インテリジェンス (以下「COMMi」という) が信頼できると判断した情報源をもとにCOMMiが作
成・表示したものですが、その内容及び情報の正確性、完全性、適時性について、COMMiは保証を行なっておらず、また、いかなる責任を持つも
のでもありません。
本資料に記載された内容は、資料作成時点において作成されたものであり、予告なく変更する場合があります。
本文およびデータ等の著作権を含む知的所有権はCOMMiに帰属し、事前にCOMMiへの書面による承諾を得ることなく本資料およびその複製物
に修正・加工することは堅く禁じられています。また、本資料およびその複製物を送信、複製および配布・譲渡することは堅く禁じられています。
COMMiが提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものであり、投資その他の行動を勧誘するものではありません。
本資料に掲載される株式、債券、為替および商品等金融商品は、企業の活動内容、経済政策や世界情勢などの影響により、その価値を増大または
減少することもあり、価値を失う場合があります。
本資料は、投資された資金がその価値を維持または増大を補償するものではなく、本資料に基づいて投資を行った結果、お客様に何らかの障害が
発生した場合でも、COMMiは、理由のいかんを問わず、責任を負いません。
発行元 :
株式会社コモディティー インテリジェンス
〒103-0014東京都中央区日本橋蛎殼町1丁目11-3-310
会社電話: 03-3667-6130 会社ファックス 03-3667-3692
- 7 -