~これまでの農業者の自主的な取組に学ぶ~ 大雪によるハウスの倒壊を防止するため、農業者の工夫により雪害防 止対策を効果的に実施した事例を紹介します。 1 パイプハウスの補強 ハウスのはりや屋根の中央など 荷重がかかる部分を下から持ち上 げるように鉄パイプなどで補強す る。 補強部材は、先端に二股状の 【写真1 足場用鉄パイプによる補強】 金具を取り付けた鉄パイプや 、 建設工事の足場用の廃鉄パイプ、 木材を使用する。 【写真2 鉄パイプによるハウス補強】 2 地下水を利用したパイプハウス周辺の融雪 ハウスの間にビニール等を敷き 詰めた上にかん水チューブを設置 し、根雪始めから地下水を常時散 水することで融雪する。 【写真3 3 ハウス間のかん水チューブ設置】 空きハウスを排雪に活用 ビニールを剥いだ空きハウス を1棟置きに配置して、排雪場所 として利用する。 4 ハウス側面のビニール除去 【写真4 空きハウスを排雪に活用】 ハウスの肩部から下部分の側面 のビニールを取り除き、ハウス内 に雪が流れこむようにして、ハウ ス肩部より上に雪が溜まらないよ うにする。 【写真5 ハウス側面ビニール除去】 パイプハウスの雪害対策 No 雪 害 対 策 ① 最新の気象情報や警報等をチェックし、早めの除雪を 行う ② 作物を栽培していないハウスは被覆資材を外す ③ 倒壊の恐れがないか点検を行い、場合によっては補修 する ④ 支柱や筋かい等を取り付けて補強する ⑤ 積もった雪はハウス内を暖房して落雪を促すとともに、 早めにおろす ⑥ 被覆資材を剥いだハウスでも、肩の曲がり以上に雪が 積もった場合は除雪し、パイプの変形や折損を防ぐ ⑦ 園芸施設共済や損害保険に加入する 【お問い合わせ先】 県農産園芸課冬の農業推進グループ 電話(直通):017-734-9485 又は、各地域県民局地域農林水産部(東青、中南、三八、西北、上北、下北) 平成27年2月より 園芸施設共済の補償が拡充されます! 〈農林水産省パンフレットより抜粋〉 1.時価ベースの補償の拡充 (1)耐用年数の見直し 施設本体と附帯施設の耐用年数を下表のとおり見直します。 パイプハウスは、耐用年数が2倍になり補償金額が増加します。 施設種類 見直し前 見直し後 差 プラスチックハウスⅡ類(パイプ) 5年 10年 (+5年) プラスチックハウスⅢ類(簡易鉄骨) 7年 14年 (+7年) 15年 14年 (△1年) 5年 7年 (+2年) プラスチックハウスⅣ類・Ⅴ類・Ⅶ類(鉄骨) 附帯施設 (2)補償価額の引上げ 施設本体と附帯施設の耐用年数経過後の補償価額を再建築価額の20%から50% に引き上げることにより補償金額が増加します。 2.農家選択による補償の追加 1の時価ベースの補償の拡充に加えて、農家の選択により、更に大きな補償が受けら れます。 ①耐用年数内の施設の補償価額は、再建築価額の100%。 ②耐用年数経過後の施設の補償価額は、再建築価額の75%。 注1:追加部分の共済掛金の全額を農家に負担していただきます。 注2:追加部分の共済金は、施設本体及び附帯施設を復旧した場合に支払います。 3.撤去費用の対象の拡充 現在、撤去費用の対象となっていないパイプハウスも撤去費用の補償対象に追加され ます(農家選択)。 【お問い合わせ先】 津軽広域農業共済組合 電話:0173-33-1513 ひろさき広域農業共済組合 電話:0172-28-5700 南部広域農業共済組合 電話:0176-22-8101
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