【貴金属・為替】リポート

FUTURES
24
MONTH
MONTHLY REPORT
DAIICHI COMMODITIES CO.,LTD.
3/4/2015
フューチャーズ24
フューチャーズ24情報
24情報・
情報・マンスリーレポート 2015
2015年3月号
◆2月の相場概況
●金相場
2月前半のNY金は1月の米雇用統計改善を受けて1220ドル台まで下落した後、ギリシャの財政不安で1240
ドル台まで反発。2月後半はEUとギリシャとの協議が進展するとの見方から18日に1200ドル台を割り込んだが、
1月の米FOMC議事要旨が買い材料視され19日には1220ドル台まで反発。その後、ギリシャ金融支援延長決定
で24日には1190ドルまで下落したが、米早期利上げ観測の後退などで1200ドル台は回復した。
東京金はNY金相場安と為替の円高で25日には4560円まで下落したが、NY金の反発と為替の円安で27日に
は4650円まで反発した。
●白金相場
NY白金は2月初旬に1250ドル台に上昇した後、為替のドル高やユーロ圏経済の先行き不透明感などにより、2
4には1150ドル台まで急反落。東京白金はNY相場安を移し軟調推移。
●原油相場
NY原油は2月初旬、米国内の石油掘削リグ稼動数減少や国際石油大手による投資計画縮小が買い材料視され54ド
ル台まで上昇。ただ、その後は米国内の原油在庫が過去最高を更新したことによる世界的な供給過剰懸念の再燃で反落
し、50ドル台を割り込んだ。
●穀物相場
シカゴ大豆は概ね右肩上がりの相場展開となり、後半にはブラジルでの抗議活動で約1カ月半ぶりの高値を付けた。
シカゴ・コーンは一定レンジ内での動き。
◆3月の相場見通し
●金相場=米金融政策が注目材料
NY金は3月17-18日開催予定の米FOMCで利上げ開始時期の後ずれ観測が強まれば、1250ドルの節目を
突破することが予想される。ただ、1300ドルが視野に入るような相場上昇となるには、現在の世界的な株高の反転
が必要不可欠。
東京金はNY金が1300ドルを試す動きとなり、為替が大幅な円高・ドル安に振れなければ、1月に付けた1年9
カ月ぶりの高値4958円が上値目標になるだろう。一方、米早期利上げ観測が再燃したとしても、円相場が昨年12
月中旬の安値を試す下落となれば安値は買い拾われるだろう。
●白金相場=パラジウムの供給懸念が支援材料
白金は基調が弱く、短期的には金相場になびいた売り物に下押される展開が予想される。ただ、供給懸念を背景とし
たパラジウム相場高になびいた買い物に値を伸ばす可能性がある。
●原油相場=軟調な展開に
米国内の原油在庫が過去最高を更新していることや、イラン核問題の進展観測などを背景に軟調な相場展開が予想さ
れる。
●穀物相場=シカゴ大豆は下落傾向に
ブラジルでの抗議活動に収束の兆候があることや南米の豊作観測により、下落することが予想される。
第一商品株式会社 〒150150-0045 東京都渋谷区神泉町 9 番 1 号 神泉プレイスビル
神泉プレイスビル フューチャーズ・
フューチャーズ・24
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◆金相場概況(2月)
●NY金=月間としては5カ月ぶりの下落率
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物相場は、ギリシャの債務返済をめぐる協議の進展期待に加え、1月
の米雇用統計改善を受けた早期利上げ観測や為替のドル高が売り材料となり、中心限月の期近4月限は1220ドル台
後半まで急落した。その後、ギリシャの財政不安の強まりで1240ドル台まで反発する場面もあったが、為替のドル
高によりドル建てで取引されるNY金に割高感が生じたことや、テクニカル要因による売り物に圧迫され、上値を抑え
られた。
2月後半は、欧州連合(EU)とギリシャとの協議が進展するとの見方から売られ、18日に期近4月限は1197
ドル台まで下落。ただ、18日の本取引終了後に発表された1月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、多
くの参加者が早すぎる利上げに懸念を示していたことが判明したのを受けて、米早期利上げ観測が後退したことから、
安値拾いの買い物や売り方の買い戻しが入り、19日には1220ドル台前半まで反発した。その後、20日のユーロ
圏財務相会合でギリシャ金融支援の延長について基本合意され、24日にはギリシャが提出した改革案が承認されたた
め、同国への金融支援が4カ月延長される見通しとなったことが売り材料となり、24日には一時、1190ドルと、
1月5日(1177.80ドル)以来、1カ月半ぶりの安値を付けた。
月末にかけては、米上下両院で行われた米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長の議会証言が、市場では金
融引き締めに消極的なハト派的だったと受け止められたことで、1200ドル台は回復した。ただ、為替のユーロ安・
ドル高や世界的な株高が圧迫材料となり、上値は抑えられた。また、月間としては5.17%(65.40ドル)下落
と、2014年9月(5.89%低下、75.80ドル安)以来、5カ月ぶりの下落率となった。
●東京金=一時は2カ月ぶりの安値
東京商品取引所の金先物相場の先限は2月上旬、NY金相場安で下落したものの、円相場が11日に1ドル=120
円40銭台まで下落したことに下支えられ、4700円台は維持した。しかし、円相場が13日に118円台前半まで
上昇すると売り物が先行し4700円台を割り込んだ。その後も、NY金が1190ドル台まで下落したうえ、手掛か
りとなる買い材料に欠けることで売り物が先行、25日には一時、4560円と、昨年12月26日(4539円)以
来、2カ月ぶりの安値を付けた。ただ、NY金の1200ドル台回復や円相場が119円台後半まで下落したことが買
い材料となり、27日には4650円台まで反発した。
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3|
◆金相場展望
●3月のNY金=米利上げ開始の後ずれ観測で上昇へ
米連邦準備制度理事会(FRB)は3月17-18日に連邦公開市場委員会(FOMC)を開催する。米FRB当局
者からは6月の利上げを支持する見方が聞かれるほか、2月6日に発表された1月の米雇用統計で労働市場の堅調な回
復ぶりが改めて鮮明となったのを受け、市場では、利上げに向けて「忍耐強く」対応するとの指針(フォワードガイダ
ンス)の文言を削除し6月に利上げを開始するとの見方がある。
一方、2月24日開かれた米上院銀行委員会の公聴会で、イエレン米FRB議長が事実上のゼロ金利解除について、
「毎回の連邦公開市場委員会(FOMC)で検討する」と表明したが、解除の時期は経済情勢を踏まえて判断する姿勢
を強調。市場では「イエレンFRB議長は利上げを見通しているが、慎重姿勢を維持する重要さを知っている」と受け
止められ、早期利上げ観測は後退した。
3月の米FOMCのポイントは、利上げに向けて「忍耐強く」対応するとの指針(フォワードガイダンス)が削除さ
れるかどうか。
「忍耐強く」は今後2回の会合で利上げはないとの意味であり、3月のFOMCでこの文言が維持され
た場合、6月の利上げ開始はなくなり、最短でイエレン議長の会見が予定されている9月に先送りされるとみられてい
る。
米労働市場は堅調な回復を示しているが、他の経済統計はまちまちな内容で、小売売上高は2カ月連続のマイナス、
米民間有力調査会社コンファレンス・ボードが2月24日発表した2月の消費者信頼感指数は96.4と前月の103.
8から悪化、米サプライ管理協会(ISM)が3月2日発表した2月の米製造業景況指数は52.9と1年1カ月ぶり
の低水準となった。また、世界的にはデフレ懸念や経済成長の下振れリスクなどを背景に金融緩和に踏み切る国が相次
いでいることで、外国為替市場ではドルが対主要通貨で上昇しており、米企業の業績を圧迫している。
以上のことから、3月の米FOMCで金融施策の変更がなければ、利上げ開始は9月以降に後ずれするとの観測が強
まり、ドル売り/金買いの流れとなれば、NY金の中心限月期近4月限は200日移動平均線が通る1247ドル付近
(3月3日現在)を突破することが予想される。ただ、1300ドルが視野に入るような上昇相場となるには、現在の
世界的な株高の流れが圧迫材料。NYダウ工業株30種平均は1万8000ドル台を回復し史上最高値を更新、欧州株
式市場ではドイツDAX指数が史上最高値更新、アジア株式市場では日経平均株価が14年10カ月ぶりの高値を付け
た。米利上げ開始の後ずれ観測の強まりは株式市場にとっても買い材料となるため、NY金が1300ドルを試す展開
となるには、世界経済の先行き不透明感が再燃するような材料(米経済統計の悪化、中国・ユーロ圏の景気減速、原油
安)の出現が必要不可欠とみている。
●3月の東京金=押し目買い方針
東京金は、NY金が1300ドルを試す動きとなり、為替が大幅な円高・ドル安に振れなければ、1月に付けた1年
9カ月ぶりの高値4958円が上値目標になるだろう。一方、米国の早期利上げ観測が再燃しNY金が下落すれば売り
物が先行することが予想される。ただ、日米金利差拡大が再び意識され、円相場が昨年12月8日に付けた7年4カ月
ぶりの円安・ドル高水準となる1ドル=121円77銭を試すような急落となれば安値は買い拾われるだろう。
以上のことから、押し目を買い拾う方針で対処したい。
NY金
NY金 と NYダウ
NY ダウ平均
ダウ 平均の
平均 の 推移
NYダウ
NY ダウ平均
ダウ 平均
18400
18200
NY金
NY 金
1330
1300
NYダウ平均
18000
1270
17800
1240
17600
1210
17400
1180
17200
1150
1120
17000
14/12/01
14/12/15
14/12/30
15/01/14
15/01/29
15/02/12
15/03/03
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4|
◆為替・株式相場概況(2月)
▽円・ドル相場=一時は1カ月半ぶりの円安・ドル高水準
2月6日発表された1月の米雇用統計が雇用市場の回復を示す力強い内容となり、米国の早期利上げ観測が強まった。
さらに、米地区連銀総裁の早期利上げを示唆する発言により、円売り・ドル買いの動きが加速し、11日には1ドル=
120円44銭と、1月5日(120円61銭)以来、1カ月半ぶりの円安・ドル高水準を付けた。ただ、
「日銀内部
で、追加金融緩和は逆効果とみる」との一部報道や、さえない米経済統計が円買い・ドル売り材料となり、16日には
118円20銭台まで上昇した。
2月後半は、24日に米上院銀行委員会公聴会で行われた米連邦準備理事会(FRB)イエレン議長議会証言で、瞬
間的に119円80銭まで円安・ドル高に振れたが、その後は利上げを急ぐ内容ではないとの解釈で118円台後半ま
で上昇した。ただ、月末にかけては、米経済統計や米地区連銀総裁の発言などで米国の早期利上げ観測が再燃し、11
9円台後半まで下落した。
▽ユーロ・ドル=月末にかけて下落
ギリシャへの金融支援をめぐる同国の新政権と欧州連合(EU)との交渉が進展するとの期待感から、ユーロは対ド
ルで3日に1ユーロ=1.1529ドルまで上昇したが、9日には1月の米雇用統計の強い内容やギリシャ新政権が緊
縮策継続を改めて拒否したことで1.1266まで下落した。
その後、ギリシャ支援問題や米金融政策をめぐる思惑で売り買いが交錯する中、1.12-1.14ドル台でのもみ
合いとなった。しかし、月末にかけて、米経済統計や米地区連銀総裁の発言などで米国の早期利上げ観測が再燃し、ユ
ーロは対ドルで1.1170ドル台まで下落した。
▽NY株式相場=史上最高値を更新
ダウ工業株30種平均は、1月の米雇用統計の強い内容で米景気の先行きに対する楽観的な見方が広がったことや、
NY原油の反発が好感され6日には1万8000ドル近くまで急伸したが、ギリシャの金融支援問題をめぐる懸念が圧
迫材料となり上値を抑えられた。しかし、ギリシャ問題の解決への期待や昨年第4四半期のユーロ圏GDP速報値が前
期の伸びを上回ったことで、欧州の景気が予想ほど減速しないとの見方が強まり、13日には終値で1カ月半ぶりに1
万8000ドル台を回復した。
2月後半は、20日のユーロ圏財務相会合で対ギリシャ金融支援の4カ月延長で合意されたのを受け、ギリシャの財
政破たんやユーロ圏離脱につながるとの警戒感が後退。また、イエレン米FRB議長が議会証言について、市場では「バ
ランスの取れた発言だったが、予想していたよりもハト派的だった」として早期利上げ観測が後退したことで、24-
25日の2営業日連続で終値ベースでの史上最高値を更新。26日には一時、1万8224.41ドルまで上昇し、取
引時間中の史上最高値を更新した。その後は、最高値更新による高値警戒感や原油価格の下落で利益確定売りなどが出
たことから反落したが、1万8100ドル台は維持した。
円/ドル
18400
為替相場の
為替相場の推移
円/ドル
ユーロ・
ユーロ・ドル
ユーロ/
ユーロ/ドル
115
1.22
18200
116
1.20
18000
117
1.18
17800
118
1.16
17600
119
1.14
17400
120
1.12
17200
1.10
17000
121
15/01/02
15/01/21
15/02/09
15/02/27
15/01/02
NYダウ
NYダウ平均日足
ダウ平均日足
15/01/29
15/02/27
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5|
◆金需給動向
●2014年の世界金需要=5年ぶりの低水準
有力産金業界団体のワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)が2月12日発表した『世界金需要報告』によると、
2014年の世界の金需要は前年4%減の3923.7トンと、2009年以来5年ぶりの低水準となった。主要な消
費国である中国などで宝飾品、硬貨、延べ棒への買いが、2013年の高水準に届かなかった。ただ、2014年第4
四半期の需要は宝飾品と中央銀行による購入がけん引役となり、前年同期比6%増の987.5トンとなった。
宝飾品需要は前年10%減の2152.9トン。ただ、2013年は価格急落により需要が急増していたことを考慮
すると驚くべき数値ではない。
投資需要は前年比2%増の904.6トン。金地金・金貨などの小売り投資は、2013年に大規模な買い入れを行
った投資家が追加購入を控えたことにより、世界的に需要が落ち込んだことで、同40%減の1063.6トンと大幅
減少した。ただ、上場投資信託(ETF)からの流出が2013年の880トンから159トンに大幅縮小したことで
相殺された。
中央銀行は2014年も引き続き、準備資産として金の価値を認識し、買い越し量は前年比17%増の477.2ト
ン。ロシアの中央銀行の購入が特に多かったほか、カザフスタンやイラクの中銀による買いも目立った。また、四半期
では16四半期、年間では5年連続の買い越しとなった。
世界の二大金消費国であるインドと中国の需要は2014年、インドが金消費国世界第1位の座を中国から奪還した。
インドの金宝飾品・投資需要は842.7トンとなり、中国の813.6トンを上回った。インドの需要が前年比14%
減だったのに対し、中国の需要は同38%減と、大幅に減退した。
インドの宝飾品需要は同8%増の662.1トンと過去最高を記録。インド政府が金輸入に規制を掛けたにもかかわ
らず、結婚式とヒンズー教の祭礼に伴う購入が需要をけん引した。
中国では、消費者と投資家が2013年に大量購入した金を消化するのに時間を要したため、宝飾品需要は同33%
減の623.5トン、投資需要は同50%減の190.1トンと大幅減少。ただ、宝飾品需要は過去2番目の規模を記
録。
両国の今年の需要について、ともに900─1000トンのレンジに増加すると予想しているものの、インドが中国
へのリードを保つ可能性が高いとみている。インドでは、宝飾品需要が主要なけん引役であり、その状況は今年も変わ
らない見通しという。インドと中国は、2国で世界の需要の半分以上を占めている。
2014年は金関連ファンドの解約減少や公的部門の買い入れ増加、インドの宝飾需要の回復などにより大幅な落ち
込みは回避された。WGCの投資担当マネジングディレクター、マーカス・グラッブ氏は「今年は中銀が400トンほ
ど買い入れるだろう。宝飾需要も大きな伸びが期待できる」と述べた上で「金市場が堅調なら投資需要も高まり、金E
TFへの引き合いも増える」との見方を示した。
また、グラッブ氏は、2011年のピーク以降毎年減少してきた金需要が、2015年に再び上向く公算が大きいと
している。同氏は「金需要は2015年に4100~4200トンとなると予想する。インド需要は増加しつつあり、
また中国でも大きな改善がみられるだろう」と語った。
世界の金需要推移
5000
単位:トン
4000
3000
2000
1000
0
1996年
1998年
2000年
2002年
2004年
2006年
2008年
2010年
2012年
2014年
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6|
世界の金宝飾品需要
3500
単位:トン
3000
2500
2000
1500
1000
500
0
1996年
1998年
2000年
2002年
2004年
2006年
2008年
2010年
2012年
2014年
2010年
2012年
2014年
世界の金投資需要推移
1800
1600
単位:トン
1400
1200
1000
800
600
400
200
0
1996年
1998年
2000年
2002年
2004年
2006年
2008年
各国中央銀行の公的金購入 買い越し・売り越し推移
(トン)
600
買い越し
400
200
0
-200
-400
売り越し
-600
-800
2002年
2004年
2006年
2008年
2010年
2012年
2014年
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7|
(トン)
インド・中国の金需要
1400
インド
中国
1200
1000
800
600
400
200
0
1996年
1998年
2000年
2002年
2004年
2006年
2008年
2010年
2012年
2014年
2010年
2012年
2014年
2010年
2012年
2014年
インドの金宝飾品・投資需要
(トン)
700
宝飾品
投資
2004年
2006年
600
500
400
300
200
100
0
1996年
1998年
2000年
(トン)
2002年
2008年
中国の金宝飾品・投資需要
1000
900
800
宝飾品
投資
700
600
500
400
300
200
100
0
1996年
1998年
2000年
2002年
2004年
2006年
2008年
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8|
●2015年1月の香港経由の中国金輸入=前月から増加
ロイター通信が香港統計局から入手したデータによると、2015年1月の中国による香港経由の金純輸入量は76.
118トンと前月から増加した。2014年12月は71.381トンと3カ月ぶりの低水準。
アナリストによると、1月は春節を前に需要が増加したことが要因。また、ANZ銀行のアナリスト、ビクター・シ
アンピリア氏は「今年は昨年よりも輸入が増えるだろう」と述べ、通年の輸入量は850トンを上回ると予想した。2
014年の輸入量は813.13トンで、過去最高だった前年の1158.16トンから減少した。
中国本土の香港からの金輸入量
160
単位:トン
140
120
100
80
60
40
20
0
13年1月 13年4月 13年7月 13年10月 14年1月 14年4月 14年7月 14年10月 15年1月
●インドが金預金口座を導入 金輸入関税は過去最高に据え置き
インドのジェートリー財務相は2月28日、来年度予算案を発表する演説の中で、家計や寺院に眠っている推計2万
トン超の金を活用するため、金預金口座を導入すると発表した。
財務相は「インドの金在庫は2万トンを超えると推計されているが、大半は取引も現金化もされていない」と述べた。
金の預金者は口座から金利収入を得られ、宝飾業者は金口座を担保に融資を獲得することも可能。銀行その他のディー
ラーは口座によって金を現金化できるようになるという。
財務相はまた、金の輸入関税を過去最高の10%に据え置くと発表し、金の輸入を抑える意向を示唆した。インドの
金輸入額は年間800─1000トンに上り、これが貿易収支をゆがめることが多い。
関税率については引き下げも期待されていたため、宝飾業者にとってはがっかりする発表となった。密輸増加につな
がりかねないとの指摘もある。
財務相はソブリン・ゴールド債の導入も発表した。これは金購入を代替し得るもので、固定利付き。債券保有者は金
の額面に相当する現金で償還を受けることができる。
なお、一連の措置についての日程は示されていない。
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9|
●投資需要
▽ETF=2
ETF=2月は2カ月連続の
月連続の増加
ニューヨーク証券取引所に上場されている世界最大規模の金ETF「SPDRゴールド・シェア」現物保有量は、3
月3日現在で1月末比2.43トン増加の760.80トン。また、2月は1月末比12.88トン増加の771.2
5トンと、1月の49.35トン増加からは増加幅が縮小したものの、2カ月連続の増加となった。
「SPDRゴールド・シェア」現物保有量は2月5日に773.31トンと、2014年9月25日(773.45
トン)以来、4カ月ぶりの高水準。1月27-28日の米連邦公開市場委員会(FOMC)声明で、米景気認識が上方
修正されたが、1月の米ISM製造業景況指数も53.5と1年ぶりの低水準になるなど、FOMC後に発表された米
経済統計は弱い内容となったほか、ギリシャの債務・支援問題や世界各国で金融緩和の動きが相次いでいることが買い
材料視された。
その後、2月6日発表された1月の米雇用統計で、非農業部門就業者数や平均時給が市場予想を上回るなど雇用の改
善が示されたたほか、米地区連銀総裁の発言で米国の早期利上げ観測が強まった。さらに、欧州連合(EU)のユーロ
圏財務会合で対ギリシャ支援協議が進展するとの見方や世界的な株高が売り材料となり、2週連続の減少となった。
しかし、2月18日発表された1月の米FOMC議事要旨で、多くの参加者が早すぎる利上げに懸念を示していたこ
とが判明したのを受け、米早期利上げ観測が後退したことが買い材料となり、2月19日は前日比1.50トン増加と
2月5日以来、2週間ぶりに増加した。
2月末にかけては20日に前日比1.79トン増加した後は横ばい状況が続いた。EUのユーロ圏財務相会合で2月
末に期限が切れるギリシャの金融支援の4カ月延長が承認されたことや、NY株式市場のダウ工業株30種平均が1万
8000ドル台を回復し史上最高値を更新したことが圧迫材料となった。一方、ドル建て金価格が1200ドルを割り
込む水準では春節明けの中国からの買い物が入ったほか、米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長の議会証言
を受けて、米国の早期利上げ観測が後退したことが下支え要因となった。
しかし、3月に入ると、米国と日欧との金融政策の方向性の違いが改めて意識されたことでドルが対主要通貨で上昇
したことや世界的な株高が売り材料となり、3日には760.80トンと、1月30日(758.37トン)以来、1
カ月ぶりの低水準を記録した。
NYの
NY の 金 ETF月間増減
ETF 月間増減の
月間増減 の 推移
100
2011年11月 54.98
2015年1月 49.35
50
0
-50
-100
単位 : トン
-150
2011年11月
2012年12月
2014年1月
2015年2月
▽ヘッジファンドの
ヘッジファンドのポールソン=
ポールソン=金ETF保有高
ETF保有高を
保有高を5期連続で
期連続で維持
米ヘッジファンド運用会社ポールソン・アンド・カンパニーは2014年第4四半期(10月-12月)
、金相場が
下落したにもかかわらず、金を裏付けとするETFのSPDRゴールド・シェアの持ち分を5期連続で維持した。ポー
ルソンが米証券取引委員会(SEC)に提出した四半期報告書が2月17日、明らかになった。
長期にわたる金強気派のジョン・ポールソン氏が率いるポールソンは、昨年12月末時点でSPDRゴールド・シェ
アの1020万株強、11億6000万ドル相当を保有していた。
YâàâÜxá EG
10 |
▽CFTC=
CFTC=ファンド筋
ファンド筋の買い越し、2月は減少傾向
米商品先物取引委員会(CFTC)が発表したNY金の建玉報告によると、ファンド筋の買い越しポジションは2月
24日現在で12万6172枚(392トン)と、1月6日(12万2178枚、380トン)以来の低水準を記録。
1月27日に2年2カ月ぶりの高水準を記録したが、2月に入ると、ユーロ圏財務相会合で2月末に期限が切れるギ
リシャ金融支援を4カ月延長することで合意されたほか、為替のドル高基調や世界的な株高が圧迫材料となり、減少傾
向となった。
800
600
NYの
NYの金ETF現物保有量
ETF現物保有量の
現物保有量の推移
NY金買
NY金買い
金買い越し残高
780
500
760
400
740
300
720
200
700
100
単位:
単位:トン
単位:
単位:トン
680
14/12/01
0
15/01/15
15/03/03
14/10/07
14/12/16
15/02/24
◆外部要因
●利上げへ物価上昇重視=指針変更、時期限定せず―FRB議長が議会証言
米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は2月24日、上院銀行委員会で金融政策に関して証言した。事実
上のゼロ金利について「インフレが中期的に目標の2%に向かうとの合理的確証が持てれば、引き上げるのが妥当だ」
と述べ、雇用の回復継続とともに、物価の上昇を確認して利上げに踏み切る考えを示した。
また、ゼロ金利解除前には、利上げに向けて「忍耐強く」対応するとしている指針(フォワードガイダンス)を変更
する方針も明らかにした。
ただ、
「指針を変更しても、その後数回の会合で利上げするとは限らない」と指摘。同時に、指針変更後は「近く、
どの会合でも利上げがあると理解すべきだ」と述べた。市場には、FRBが3月の連邦公開市場委員会(FOMC)で
「忍耐強く」の文言を削除し、6月に利上げを始めるとの見方があるが、議長は利上げ時期をめぐる行き過ぎた観測を
けん制した。
米労働市場は改善が続いているものの、賃金上昇の遅れなどで「弱さが残る」と分析。インフレは原油価格低下など
の影響で短期的には一段と弱まると予想した。
海外情勢に関しては、中国や欧州の景気減速は米経済へのリスクになり得ると指摘。ただ、欧州中央銀行(ECB)
などの金融緩和策や原油安の効果で、世界経済も予想より拡大する可能性があると述べた。
また、金融危機の影響が残る限り、利上げ開始後も政策金利は「一時的に」低水準にとどまると予想。そうした要素
がなくなれば、長期的な水準に上昇するとの見通しを示した。利上げは、FRBのバランスシート縮小ではなく、金利
の調整で行うとも説明。巨額のバランスシートを維持しながら利上げを行う手段を有していると自信を見せた。
YâàâÜxá EG
11 |
●米FOMC議事要旨:多くの参加者、早過ぎる利上げ懸念=海外リスク指摘も
米連邦準備制度理事会(FRB)は2月18日、1月27-28両日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)の議事
要旨を公開した。事実上のゼロ金利の解除時期について、多くの参加者が、利上げを急ぎすぎれば景気回復に悪影響を
与えるなどとして「より長期の低金利持続が妥当」と判断していた。これに対して、早期の利上げを支持したのは数人
にとどまり、ゼロ金利解除に慎重な意見が多いことが示された。
議事要旨によると、会合では利上げ時期の違いによるリスクに関して活発に議論。多くの参加者は「急ぎすぎれば景
気回復が損なわれ、再び利下げに迫られる」と懸念を表明。一方、複数の参加者は「遅い場合は、金融緩和が過度に続
き、インフレ高進や金融の不安定化を招く」と述べていた。
参加者は利上げを判断する際の経済情勢を現時点で明示するのは難しいとの認識で一致した。ただ、数人からは「雇
用の一段の回復を待ちたい」との意見やインフレが目標に向かうことを確認する必要があるとの見方が示された。現在
の低インフレの要因に関しても、さまざまな意見が交わされた。
利上げに「忍耐強く」対応するとの指針(フォワードガイダンス)を削除すれば、金融市場が過度に引き締まる可能
性があると数人が指摘。経済データに応じて政策判断する方針を強調する表現方法や声明文の簡略化に関する提言もあ
った。
米経済については中期的に一段と回復し、雇用も最大化に向かうとの見通しが示された。ただ、数人からは「エネル
ギー産業の投資が大幅に縮小すれば、経済全体にも悪影響が及ぶ」との声が挙がった。
また、多くの参加者は「海外の情勢悪化は、米経済の見通しへの下向きリスクになり得る」と判断。欧州中央銀行(E
CB)による量的緩和策などを評価する一方で、海外のデフレ圧力、中東やウクライナの緊張、ギリシャをめぐる先行
き不透明感などのリスクが挙げられた。2、3人はドル高が一段と進行するリスクも指摘した。1月会合ではインフレ
の2%の目標の維持も確認された。
同会合では、声明で景気認識を上方修正するとともに、利上げに向けて「忍耐強く」対応するとの指針を維持。国際
情勢を含めて経済動向を慎重に見極める姿勢を示していた。インフレは短期的にはさらに低下を見込むが、中期的には
目標に向かい、長期的なインフレ見通しも安定していると述べていた。
●ユーロ圏財務相会合、ギリシャ支援4カ月延長で基本合意=財政破綻回避
ギリシャが申請した金融支援延長の是非を協議する欧州連合(EU)ユーロ圏財務相会合が2月20日開かれ、2月
末で期限が切れる現行支援を4カ月間延長することで基本合意した。多額の債務を抱えるギリシャが財政破綻し、ユー
ロ圏から離脱する危機は回避された。
ギリシャは23日に支援条件の順守に向けた改革措置の一次リストを提示。EU側は4月末までにリスト全体を審査
して正式決定する。しかし、この合意は「EU側に押し切られた」とギリシャ国内で批判の声が高まる恐れもあり、す
んなりと手続きが進むかは流動的な面もある。
会合後の声明では「ギリシャ当局は2012年11月のユーロ圏財務相会合の声明に沿って、適切な財政黒字を確保
するよう取り組む」と明示。ギリシャ側は、財政などに悪影響を与えるような一方的な措置を控えることも約束した。
ギリシャが申請文書に盛り込んでいた「
(支援延長期間中に)お互いに受け入れ可能な支援条件で合意する」との表現
が消えるなど、全体的に現行支援の条件履行を求めるドイツの主張に沿った内容となった。
このほか声明には、ギリシャの銀行資本を強化する目的でEUなどの出資により設立された金融安定基金(HFSF)
からの資金を、ギリシャが返済することも盛り込んだ。ギリシャは銀行の資本増強に限り、引き続き基金の活用を要請
できるが、ギリシャの裁量権は奪われることになる。
記者会見した会合のデイセルブルム議長(オランダ財務相)は「銀行の資本増強の資金が、政府の財政強化目的に流
用されないようにしたかった」と指摘。緊縮財政見直しを主張してきたギリシャのチプラス政権への警戒感を隠そうと
しなかった。
YâàâÜxá EG
12 |
●EU、ギリシャ改革案を承認=支援延長に前進
欧州連合(EU)は2月24日、同日開催したユーロ圏財務相の電話協議で、ギリシャへの金融支援延長に向け同国
が提出した改革案を基本承認した。難航したギリシャ支援問題は、延長に向けて大きく前進した。
同会合は声明で改革案を「十分に包括的で、審査を成功させるための有効な出発点になる」と評価した。この日の協
議では、最終承認に向けて各国議会の手続きに進むことで一致。ギリシャに対し、審査を迅速に終了させるため関係機
関と緊密に協力した上で、現在の支援条件に基づいた、さらに詳細な改革リストを提出するよう求めた。
ロイター通信によると、今回提出された改革案はギリシャ与党、急進左派連合(SYRIZA)の総選挙公約だった
貧困者対策を含むものの、
「財政に悪影響を与えない」と明記。滞納税の徴収や脱税の取り締まりを強化し、汚職問題
に取り組む方針を示した。
会合のデイセルブルム議長(オランダ財務相)は協議に先立つ欧州議会での質疑で「ギリシャ政府は改革に真剣に取
り組んでいる」と評価。EU側が支援の条件として課している財政目標は、EUとの協議の上で「調整可能だ」と柔軟
な姿勢を示した。またギリシャがいずれユーロ圏を離脱するとの懸念が根強いことについては、
「古い通貨に戻る選択
肢はない」と強調した。
●フィッチ格付け責任者:ギリシャとユーロ圏、持続可能な合意を=さもなければ格下げ
格付け大手フィッチ・レーティングスの欧州・中東・アフリカ(EMEA)地域ソブリン格付け責任者、エド・パー
カー氏は3月3日、ギリシャが格下げを回避するには、
「持続可能な」支援をユーロ圏諸国から取り付ける必要がある
と述べた。
パーカー氏は「ギリシャのユーロ離脱は、ギリシャおよびユーロ圏の双方にとって代償が大きい。ギリシャとユーロ
圏は最終的に(支援策で)合意できると思われる。持続可能な合意を達成できなければ、格下げを招くだろう」と語っ
た。
●中国、0.25%追加利下げ=3カ月ぶり、景気てこ入れ
中国人民銀行(中央銀行)2月28日、金融機関の貸出基準金利と預金基準金利をともに0.25%引き下げると発
表した。利下げは2014年11月以来、3カ月ぶり。3月1日から適用する。中国では景気減速に歯止めがかからず、
金融緩和を中心にてこ入れを続ける姿勢を鮮明にした。
中国の2014年の国内総生産(GDP)は前年比7.4%増と、24年ぶりの低い伸びにとどまった。15年1月
の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同月比で0.8%と、5年2カ月ぶりに1%を割り込んでおり、
「日本のよ
うにデフレに陥るのではないか」との懸念も出始めている。
中国では中小企業などの資金調達が困難な状況が続く。人民銀は14年11月下旬に2年4カ月ぶりに利下げに踏み
切り、今年2月上旬には別の手法で追加金融緩和を行った。今回の0.25%の利下げで、期間1年の貸出基準金利は
5.35%、預金基準金利は2.50%となる。
中国政府は3月5日開幕の全国人民代表大会(全人代=国会)で、15年の成長率目標を14年の7.5%から7%
程度に引き下げるとの見方が大勢。当局は一定の成長減速を受け入れながらも、雇用を脅かす急激な景気冷え込みを回
避するため、金融緩和とともに公共投資拡大を続ける構えだ。
●米政府、10~11月に資金枯渇=債務上限問題で議会予算局が試算
米議会予算局(CBO)は3月3日、議会が連邦債務の法定上限を引き上げなければ、10月か11月には政府資金
が枯渇し、米国債などのデフォルト(債務不履行)が発生する恐れがあるとの見通しを公表した。
債務上限をめぐっては昨年2月、野党共和党が妥協する形で、今月15日まで法定上限を超えた政府の借り入れを認
める法律が成立した。翌16日以降の借り入れには上限を引き上げる必要があるが、議会が法案を可決しない場合、財
務省が証券の一部発行停止などの緊急措置でデフォルトを一時回避できる。
しかしCBOは、こうした措置も10月か11月には限界に達すると予想。同時に、今後の歳出入の推移によって時
期は前後にずれる可能性があると指摘している。
一方、米シンクタンクの超党派政策センターは3月3日、資金が枯渇するのは10~12月との予想を発表した。
YâàâÜxá EG
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◆白金相場概況(2月)
●NY白金はギリシャ支援交渉を巡る思惑が圧迫材料
2月初旬のNY白金は上伸し、2月6日には高値1トロイオンス=1258.7ドルの高値を記録。1月28日の米
連邦公開市場委員会(FOMC)声明で利上げに向けて「忍耐強く」対応するとのフォワードガイダンスが維持された
ことや、同月30日に発表された昨年10~12月期の米実質GDPが年換算値で前期比2.6%増と市場予想(3.
0%増)を下回ったことで、NY金が上伸すると、NY白金もこれにつれて値を伸ばした。
しかし、その後は下落。6日に発表された1月の米雇用統計では非農業部門就業者数が前月比25.7万人増と市場
予想を上回った。また昨年11月、12月に関してはいずれも大幅上方改定される強い内容となり、米早期利上げ観測
が強まったことで米長期金利が大幅上昇。為替市場ではドル高が進む一方、ドル建てNY白金を圧迫した。
ギリシャ債務交渉の難航もユーロ圏経済の先行き不透明感を強め、白金価格を押し下げた要因。欧州圏は排ガス除去
装置に白金を多く用いるディーゼル車の普及率が高く、同地域経済の減速は工業用需要の低下につながる白金にとって
弱材料として作用する。中国が春節(旧正月、大晦日の2月18日から元宵節の3月5日まで)にともない2月18日
から24日まで7日間の大型連休を迎えて市場参加者が減少し、現物需要が後退したことも一因となり、2月下旬にか
けては下落。2月24日には安値1155ドルをつけ、2010年7月以来、4年7ヶ月ぶりの安値圏に値を沈めた後
に値を戻す展開となった。
●東京白金はレンジ取引を継続
東京白金は軟調推移。2月6日高値4780円をつけた後は、ギリシャ債務交渉を巡る思惑を背景としたユーロ圏経
済の先行き不透明感や海外安を映した売りに値を崩し、月末にかけては値位置を切り下げ、一時2月23日安値444
5円をつけた。ただ、その後は為替の円安ドル高や、安値拾いの買いに支えられ下げ渋り、レンジ内での取引となった。
YâàâÜxá EG
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◆白金相場展望
●白金はパラジウムの供給懸念が支援材料
白金は基調が弱く、短期的には金になびいた売りに下押される展開が予想される。ただ、ウクライナ情勢を巡るロシ
アへ実施される新たな経済制裁により、世界第2位のパラジウム生産国である同国からのパラジウム輸出が減少する可
能性が指摘されている。白金とパラジウムは共に自動車の排ガス除去装置触媒として用いられるため価格の連動性が高
く、パラジウムの上伸になびいた買いに値を伸ばす可能性がある。
ウクライナ情勢を巡っては、2月15日に停戦合意が発行されたが合意は守られておらず、ロシアとウクライナ、フ
ランス、ドイツの4カ国の外相は24日、パリで会談し、ウクライナ東部で戦闘を続けるウクライナ政府軍と親ロシア
派に対し、停戦合意の「確実な履行」を求めていく方針で一致。3月2日には4カ国首脳が電話協議を行い、停戦合意
違反があった地域内の10カ所に欧州安保協力機構(OSCE)監視団の派遣を求めることで合意した」と発表した。
米国のケリー国務長官とロシアのラブロフ外相は2日、国連の人権理事会が開幕したジュネーブでウクライナ情勢な
どを巡り会談を行い、ケリー氏は記者会見で追加制裁の発動も辞さない意向を直接伝えたことを明らかにした。これで
ウクライナ情勢は監視にあたるOSCEの派遣と重火器の撤去の進捗状況へ焦点は向かい、今後の停戦に向けた動向に
進捗がなければ経済制裁への懸念が強まる。
今後、実際にパラジウムが制裁項目に含まれるかは不明だが、ウクライナ東部での停戦合意が遵守されず戦乱が継続
するならば、パラジウム供給への懸念が強まり、ロシアへの経済制裁は欧州経済へ悪影響を与えるため上げ幅は限られ
るが、同じPGMである白金にとっても支援材料になると考えられる。
一方でロシア経済の停滞は欧州経済へ悪影響を与える要因にもなる。フォルクスワーゲン(VW)のウィンターコー
ン最高経営責任者(CEO)は3日、西欧に関しては楽観的だが、ロシアでの需要低迷やルーブル安の影響を受け欧州
全体の見通しが不透明になっている、との見方を示している。欧州圏は排ガス除去装置に白金を多く用いるディーゼル
車の普及率が高く、同地域経済の減速は工業用需要の低下につながる白金にとって弱材料として作用する。
また、ギリシャ債務交渉は4ヶ月の支援延長で合意され、一先ず落ち着きを取り戻したが、ユーロ圏財務相会合(ユ
ーログループ)のデイセルブルム議長(オランダ財務相)は2月24日、欧州議会でギリシャ支援問題に関して、
「わ
れわれは夏以降の追加支援策を検討する必要がある」と語ると共に、
「ギリシャが(支援)プログラムの順守に尽力し、
必要な目標を全て達成すれば、ユーロ圏はギリシャに追加支援を行う用意がある」と述べ、支援延長期間の最後に、ユ
ーログループがギリシャの債務の持続可能性と基礎的財政収支の黒字について査定する方針を示している。同国を巡る
不安感は先送りされただけで依然として継続していることが潜在的に相場の上値を押さえており、白金相場の戻り高値
は売られる展開になると予想される。
YâàâÜxá EG
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●パラジウムはロシア経済制裁を巡る懸念が支援
パラジウムは3月3日に先限が高値3208円をつけ、2001年2月以来、14年ぶりの高値圏に浮上。ウクライ
ナ情勢を巡るロシアへ実施される新たな経済制裁により、世界第2位のパラジウム生産国である同国からのパラジウム
輸出が減少する可能性が指摘されていることが支援材料となった。
経済制裁にあたっては、原油価格の下落と同国通貨ルーブルの急落により、既に一般のロシア人の生活水準を損ね、
食料品の不足に加え、西側諸国から輸入されている医薬品の不足が迫っているとの懸念から、次の段階の追加制裁は当
初、一義的にエリート層を標的にすべきであるとの意見もあるが、米経済誌フォーブスが発表した2014年度長者番
付によれば、現在ロシアで最も裕福な事業家は、ニッケルとパラジウムの生産で世界最大手のノリリスク・ニッケル社
の取締役会長兼共同所有者のウラジーミル・ポターニン氏であることも、パラジウムが経済制裁の標的となる懸念を強
めた。米国の経済制裁の対象項目には「ロシア連邦の金融サービス、エネルギー、金属及び工業、エンジニアリング、
国防及び武器関連資材などの経済部門で活動している特定の者」が含まれ、既に金融サービスとエネルギー、武器関連
について制裁が発動している。
今後、実際にパラジウムが制裁項目に含まれるかは不明だが、ウクライナ東部での停戦合意が遵守されず戦乱が継続
するならば、パラジウム供給への懸念が強まることになる。
また、3月5日からの全国人民代表大会(全人代=国会)のなかで、習近平指導部が中国で深刻化する微小粒子状物
質PM2.5など大気汚染に対し解決策を打ち出すと考えられていることも支援材料。大気汚染への対策には車の排気
ガス対策が欠かせないが、中国は排ガス除去装置の触媒にパラジウムを用いるガソリン車の普及率が高い。
市場調査会社IHSオートモーティブは2月2日、2015年の世界新車販売台数を前年比2.4%増の8860万
台とする予想を発表。このなかで、世界の二大市場である中国と米国で堅調な需要が見込まれ、世界最大の中国市場は
7%増の2520万台の予想。経済成長率は鈍化するものの自動車ローンの浸透やディーラー網の拡充、政府の排ガス
規制などを背景に堅調な伸びを維持するとの見通しが示されている。
YâàâÜxá EG
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◆白金需給動向
●世界の自動車販売台数
▽米国=2月は9年ぶり高水準、寒波で伸び率は鈍化
米調査会社オートデータが3月3日発表した2月の米新車販売台数は、前年同月比5.3%増の125万7619台。
寒波の影響で客足が遠のき、前月(13.7%増)から伸び率は鈍化したものの、2月としては2006年以来9年ぶ
りの高水準だった。
トヨタ自動車が好調で、上位メーカーでは唯一2桁増を確保。スポーツ用多目的車(SUV)の「RAV4」など主
力車が大きく伸び、前年同月比13.3%増の18万0467台となった。前年割れした米フォード・モーター(17
万9673台をわずかに上回り、半年ぶりにシェア2位の座を奪還した。
2月の販売は天候に左右されやすく、
「悪天にも関わらず全体的に力強い実績となった」
(トヨタ幹部)と受け止めら
れている。15年の米経済は堅調な成長が見込まれ、
「3月からの春商戦は良好なスタートを切れるだろう」
(同)と先
行きを楽観する見方が優勢だ。
米国の
米国 の 新車販売台数の
新車販売台数 の 推移
20 0
30%
新車販売台数(
新車販売台数 ( 単位:
単位 : 万台 )
前年同月比
15 0
20%
10 0
10%
50
0
0%
14 年 2 月
14 年 4 月
14 年 6 月
14 年 8 月
14 年 10 月
14 年 12 月
15 年 2 月
▽日本=2月の新車販売、駆け込み反動で2カ月連続マイナス
日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が3月2日発表した、2月の新車販売台数は前年同月比14.
7%減の48万2103台と、2カ月連続で前年実績を下回った。消費税増税前の駆け込み需要で前年同月が高水準だ
った反動で、2カ月連続で2桁減となった。
このうち軽自動車は15.4%減の19万3755台だった。14年暦年ではスズキがダイハツ工業からシェアトッ
プを8年ぶりに奪い返したが、今年2カ月間はダイハツが首位を維持した。一方、軽以外は14.2%減の28万83
48台だった。消費税増税後の販売不振が続いており、7カ月連続で減少した。
80
40%
日本の
日本 の 新車販売台数の
新車販売台数 の 推移
60
20%
40
0%
20
-20%
新車販売台数 ( 単位 : 万台 )
前年同月比
0
-40%
14 年 2 月
14 年 4 月
14年
14 年 6 月
14 年 8 月
14 年 10 月
14 年 12 月
15 年 2 月
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▽中国=乗用車販売が好調
中国自動車工業協会が2月10日発表した1月の同国新車販売台数は、前年同月比7.6%増の231万9600台
となった。商用車は景気減速下で引き続き振るわなかったが、乗用車は10.4%増の203万8000台と好調だっ
た。
日系乗用車の市場シェアは、米国をわずかに下回り、海外勢で3位に転落した。トヨタ自動車が10.6%増、日産
自動車(小型商用車含む)が22.2%増と好調だったが、ホンダは6.6%減と落ち込んだ。海外勢首位はドイツ。
同協会は2015年の新車販売台数の伸びを7%と予想しており、全体としては順調な滑り出しとなった。各社とも、
初めて車を買う人が多い内陸部で販売促進活動を強化している。
中国の
中国 の 新車販売台数の
新車販売台数 の 推移
新車販売台数(
新車販売台数 ( 単位 : 万台 )
前年同月比
2 60
24%
2 40
21%
2 20
18%
2 00
15%
1 80
12%
1 60
9%
1 40
6%
1 20
3%
1 00
0%
14 年 1 月
14 年 3 月
14 年 5 月
14 年 7 月
14 年 9 月
14 年 11 月
15 年 1 月
▽インド=減税撤廃で伸び率鈍化
インド自動車工業会が2月10日発表した、1月の乗用車販売台数は前年同月比3.2%増加の23万0619台。
昨年12月に比べ伸び率は鈍化しており、自動車購入時の減税措置が撤廃されたことなどが影響したとみられる。
インドの
インドの 新車販売台数の
新車販売台数 の 推移
25
30%
20
20%
15
10%
10
0%
5
-10%
新車販売台数 ( 単位 : 万台 )
前年同月比
0
-20%
14 年 1 月
14 年 3 月
14 年 5 月
14 年 7 月
14 年 9 月
14 年 11 月
15 年 1 月
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18 |
▽ユーロ圏=1年5カ月連続プラス
欧州自動車工業会(ACEA)が2月17日発表した1月の欧州連合(EU)域内の新車(乗用車)販売台数は、前
年同月比6.7%増の99万9157台となった。前年を上回るのは1年5カ月連続。
国別では、スペインが27.5%増と大きく伸ばしたほか、イタリア(10.9%増)
、英国(6.7%増)などの
主要市場も好調だった。
欧州の
欧州 の 新車販売台数の
新車販売台数 の 推移
160
14%
140
12%
120
10%
100
8%
80
6%
60
4%
40
2%
20
新車販売台数 ( 単位 : 万台 )
0%
前年同月比
0
-2%
14 年 1 月
14 年 3 月
14 年 5 月
14 年 7 月
14年
14 年 9 月
14 年 11 月
15 年 1 月
●投資需要
▽南アフリカの
アフリカの白金ETF
白金ETF=
ETF=約9カ月ぶりの低
ぶりの低水準
南アフリカのアブサ・キャピタルの白金上場投資信託(ETF)、ニュー・ゴールド・プラチナム(ニュープラット)
の現物保有高は、3月3日現在で1月末比1.24トン減少の32.73トン。
NY白金相場が手掛かりとなる需給面での買い材料に欠ける中、金相場が下落し一時は1200ドルの節目を割り込
んだことが嫌気されたことや中国の景気減速懸念などが売り材料視され、2月16日には32.48トンと、2014
年5月18日(31.97トン)以来、約9カ月ぶりの低水準を記録した。
単位:
単位 : トン
南 ア 白金ETF
白金 ETF現物保有量
ETF 現物保有量と
現物保有量 と NY白金価格
NY 白金価格の
白金価格 の 推移
40
単位:
単位 : ドル
1300
35
1250
30
25
1200
20
南 ア 白金ETF
白金 ETF
NY白金価格
NY 白金価格
15
14/10/01
1150
14/10/30
14/11/28
14/12/31
15/01/30
15/03/03
YâàâÜxá EG
19 |
▽NYの
NYの白金ETF
白金ETF
ニューヨーク証券取引所(NYSE)で上場されている、英国のETFキュリティーズの子会社が運営する白金ET
F「ETFフィジカル・プラチナム・シェアーズ」の現物保有量は、3月3日現在で1月末比0.14トン増加の15.
53トン。また、2月3日には15.38トンと、2012年12月4日(15.29トン)以来、2年2カ月ぶりの
低水準を記録した。
▽米CFTC
米商品先物取引委員会(CFTC)が発表したNY白金の建玉報告によると、ファンド筋の買い越しポジションは2
月24日現在で2万4182枚(38トン)と、約4カ月半ぶりの高水準を記録した1月27日(3万4843枚、5
4トン)から大幅減少
60
17
NY白金買
NY白金買い
白金買い越し残高
NY白金
NY白金ETF
白金ETFの
ETFの現物保有量推移
50
40
16
30
20
15
10
単位:
単位:トン
単位:
単位:トン
14
14/12/01
0
14/01/15
14/03/03
14/11/04 14/12/02 14/12/30 15/01/27 15/02/24
◆外部要因
●中国
▽1月の中国輸出、
中国輸出、3.3%減=10カ
10カ月ぶりマイナス
ぶりマイナス―
マイナス―税関総署
中国税関総署が2月8日発表した1月の貿易統計によると、輸出は前年同月比3.3%減の2002億ドル(約24
兆円)と、2014年3月以来10カ月ぶりにマイナスを記録した。春節(旧正月)休暇が毎年ずれる影響で、中国の
年初の統計は例年、1、2月を合わせて判断する必要があるが、外需が冷え込めば、景気減速に拍車が掛かることにな
る。
国・地域別の輸出は、東南アジア諸国連合(ASEAN)向けが15.5%増、米国が4.8%増。一方、欧州連合
(EU)は4.6%減、韓国は9.7%減だった。日本への輸出は20.5%減、日本からの輸入は13.8%減と、
いずれも大きく落ち込んだ。
1月は輸入が19.9%減の1402億ドルにとどまった結果、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は600億ドル
の黒字となった。ロイター通信によると、黒字幅は月間ベースで過去最高。
YâàâÜxá EG
20 |
▽2月の中国製造業PMI=
中国製造業PMI=2
PMI=2カ月連続の
月連続の50割
50割れ
中国国家統計局と中国物流購買連合会が3月1日発表した、2015年2月の製造業購買担当者景況指数(PMI)
は49.9と、景況判断の節目となる50を2カ月連続で割り込んだ。2年4カ月ぶりに50を割り込んだ1月の49.
8と比べてわずかに上昇したものの、不動産市況悪化の影響で、製造業の活動が振るわない状況が続いた。
内訳を見ると、生産や雇用の動向を示す指数が1月と比べ下落。企業の規模別では、大企業が50を上回ったものの、
中、小規模企業は50を下回っている。統計局は春節(旧正月)の長期休暇の影響で生産活動が落ちたと説明し、今後
は「企業が生産を回復し、製造業の市場は活発になる」と予測している。
中国PMI
中国 PMIの
PMI の 推移
52 .0
51 .5
51 .0
50 .5
50 .0
49 .5
50が
50 が 製造業の
製造業 の 拡大・
拡大 ・ 縮小の
縮小 の 分岐点
49 .0
13 年 1 月
13 年 6 月
13 年 11 月
14 年 4 月
14 年 9 月
15 年 2 月
▽2月のHSBC中国製造業
HSBC中国製造業PMI
中国製造業PMI確報値
PMI確報値、
確報値、50.
50.7に修正=
修正=7カ月ぶり高水準
ぶり高水準
3月2日発表された2月のHSBC中国製造業購買担当者景況指数(PMI)確報値は季節調整済みで50.7と、
速報値の50.1から上方修正された。これは昨年7月以来、7カ月ぶりの高水準。1月は49.7(確報値)だった。
2月の同PMIは景気拡大と縮小の分かれ目となる50を上回ったものの、新規輸出受注指数は48.5に低下し、
1年ぶりの下げ幅となった。
マークイットのエコノミスト、アナベル・フィデス氏は「中国の製造業は全般的に改善している。企業の生産の伸び
は昨年夏以来の高水準で、新規事業の伸びも加速している」と指摘したうえで、
「輸出受注が再び減少し、海外需要は
低迷している。一部の企業で、人員削減も続いている」との見方を示した。
55.0
54.0
53.0
52.0
51.0
50.0
49.0
48.0
47.0
46.0
HSBC、中国
HSBC、 中国PMI
中国 PMI確定値
PMI 確定値の
確定値 の 推移
50が
50 が 製造業の
製造業 の 拡大・
拡大 ・ 縮小の
縮小 の 分岐点
13年
13 年 1 月
13年
13 年 6 月
13年
13 年 11月
11 月
14年
14 年 4 月
14年
14 年 9 月
15年
15 年 2 月
YâàâÜxá EG
21 |
●米国
▽昨年10
昨年10月
10月-12月期
12月期の
月期の米GDP、2
GDP、2.2%増に下方修正=
下方修正=個人消費、
個人消費、住宅投資引き
住宅投資引き下げ
米商務省が2月27日発表した2014年第4四半期(10月-12月)の実質GDP(国内総生産)改定値は、季
節調整済み年率換算で前期比2.2%増となった。設備投資や輸出入が上方改定されたが、個人消費や住宅投資が下向
きに改定され、全体で速報値の2.6%増から0.4ポイント下方改定された。
市場予想(ロイター通信調べ)の2.1%増を上回り、全体的に景気の堅調な回復を示す内容。ただ、個人消費の引
き下げなどで前期(7月-9月期、5.0%増)からの落ち込み幅は広がった。
GDPの7割を占める個人消費は4.2%増(速報値4.3%増)
。自動車などの耐久財が6.0%増(7.4%増)
、
衣料など非耐久財が3.8%増(4.4%増)とそれぞれ下方改定された。サービスは4.1%増(3.7%増)と上
方改定された。
住宅投資は3.4%増(4.1%増)に下方改定。一方、設備投資は4.8%増(1.9%増)と大幅に上方改定さ
れた。
米国内総生産(GDP)
米国内総生産 (GDP) の 推移
1 0%
5%
0%
- 5%
- 1 0%
08Q1
08Q4
09Q3
10Q2
11Q1
11Q4
12Q3
13Q2
14Q1
14Q4
▽2月の米ISM製造業景況指数
ISM製造業景況指数、
製造業景況指数、52.
52.9に低下=
低下=1年強ぶり
年強ぶり低水準
ぶり低水準
米サプライ管理協会(ISM)が3月2日発表した2月の米製造業景況指数は52.9と、前月の53.5から低下
し、1年1カ月ぶりの低水準となった。市場予想(ロイター通信調べ)の53.0を若干下回った。
製造業景況の拡大・縮小の境目である50は維持し、この水準を上回ったのは26カ月連続。調査対象の全18業種
のうち、12業種が拡大したと回答。繊維、コンピューター・電子製品など3業種が縮小していると答えた。
65
米 ISM製造業景況指数
ISM 製造業景況指数の
製造業景況指数 の 推移
60
55
50
50が
50 が 製造業の
製造業 の 拡大・
拡大 ・ 縮小の
縮小 の 分岐点
45
1 0年1 月
1 0 年1 1 月
1 1 年9 月
1 2 年7 月
1 3 年5 月
1 4 年3 月
1 5 年2 月
YâàâÜxá EG
22 |
●ユーロ圏
▽ユーロ圏
ユーロ圏GDP、前期比
GDP、前期比0
前期比0.3%増=ギリシャは
ギリシャはマイナス転落
マイナス転落―
転落―1010-12月期
12月期
欧州連合(EU)統計局が2月13日発表した2014年10月-12月期のユーロ圏諸国の実質GDP(国内総生
産)速報値は前期比0.3%増と前期の0.2%増から小幅加速した。主要国ドイツが全体のけん引役となった。
金融支援をめぐるEUとの交渉が難航しているギリシャは0.2%減となり、マイナス成長に転落。回復基調を見せ
ていた同国経済の変調は、支援問題に微妙な影響を与える可能性もある。イタリアも前期まで2四半期連続のマイナス
成長からは持ち直したものの、前期比横ばいと低調だった。
一方、ドイツは個人支出など好調な内需やユーロ安を背景とした輸出の拡大に支えられ、0.7%増と前期の0.1%
増から大きく加速。国別の景気状況はまだら模様で、ユーロ圏の景気回復基調が依然不安定である実態を浮き彫りにし
た。
EU全体は0.4%増(前期は0.3%増)
、英国は0.5%増(同0.7%増)だった。一方、14年通年はユー
ロ圏が0.9%増、EU全体は1.4%増となった。
▽ドイツGDP、
ドイツGDP、内需主導
GDP、内需主導で
内需主導で成長=
成長=10-
10-12月期
12月期
ドイツ連邦統計局が2月24日、同国の2014年10-12月の国内総生産(GDP)詳報を発表。それによると、
個人消費や各種投資など、堅調な内需項目が成長をけん引したことが分かった。実質GDP(季節調整済み)は、速報
値と同じ前期比0.7%増。前期の0.1%増から大幅に加速した。
個人消費支出は0.8%増(前期は0.8%増)
、政府支出は0.2%増(同0.6%増)
。また、建設投資が2.1%
増(同1.5%減)と大幅に伸びた。設備投資も0.4%増(同1.4%減)と持ち直した。
就業者数は、前年同期比で41万2000人(1.0%)増の4300万人となり、雇用情勢の好調さが改めて示さ
れた。
ユーロ圏GDPの推移
0.4%
0.3%
0.2%
0.1%
0.0%
-0.1%
-0.2%
-0.3%
-0.4%
-0.5%
-0.6%
-0.7%
ドイツGDPの推移
1.0%
0.8%
0.6%
0.4%
0.2%
0.0%
-0.2%
-0.4%
-0.6%
11Q2 11Q4 12Q2 12Q4 13Q2 13Q4 14Q2 14Q4
11Q2 11Q4 12Q2 12Q4 13Q2 13Q4 14Q2 14Q4
▽ユーロ圏失業率
ユーロ圏失業率11
圏失業率11.
11.2%=2年9カ月ぶり低水準
ぶり低水準
欧州連合(EU)統計局が3月2日発表した、ユーロ圏19カ国の1月の失業率(季節調整済み)は11.2%と、
前月から0・1ポイント改善し、2012年4月以来2年9カ月ぶりの低水準となった。
主要国ではドイツが0.1ポイント改善し、4.7%となり域内で最も低かった。フランスとイタリアもそれぞれ0.
1ポイント低下し、10.2%と12.6%だった。
YâàâÜxá EG
23 |
◆ 2015
2015年2月の価格データ
価格データ
*東京金は夜間取引を含んだ価格、25日からは2016年2月限。*NY金は中心限月。
東京金 2015.12月限
日 始値 高値 安値 終値
2
3
4
5
6
9
10
11
12
13
16
17
18
19
20
23
24
25
26
27
4776
4829
4815
4774
4777
4771
4732
4842
4834
4844
4798
4785
4780
4742
4754
4784
4739
4751
4738
4700
4708
4741
4717
4696
4697
4660
4629
4635
4611
4598
4595
4613
4622
4748
4722
4706
4708
4670
4638
4670
4625
4619
4613
4623
4654
4706
4655
4668
4665
4601
4582
4603
4578
4562
4560
4587
4616
NY金
始値
4836
4800
4772
4790
4776
4725
4739
1283.00
1275.60
1261.50
1270.40
1266.40
1235.90
1238.30
1234.10
4715 1218.30
4680 1223.00
4685
4671 1227.50
4624 1209.30
4636 1212.50
4615 1208.00
4595 1203.50
4595 1201.90
4612 1200.80
4622 1203.90
4626 1208.80
2015.4月限
ドル建て金現物
高値
安値
終値
始値
高値
安値
終値
1283.90
1286.50
1273.30
1274.60
1269.00
1243.60
1245.90
1238.70
1232.80
1234.90
1266.50
1255.80
1256.90
1256.10
1228.20
1234.40
1230.60
1216.50
1218.00
1222.50
1276.90
1260.30
1264.50
1262.70
1234.60
1241.50
1232.20
1219.60
1220.70
1227.10
1236.70
1213.40
1222.90
1215.30
1210.30
1204.40
1211.70
1219.90
1219.20
1203.30
1197.20
1205.20
1197.70
1190.60
1190.00
1200.70
1203.40
1204.10
1208.60
1200.20
1207.60
1204.90
1200.80
1197.30
1201.50
1210.10
1213.10
1281.06
1274.91
1259.85
1269.60
1264.32
1234.43
1239.35
1233.25
1218.43
1221.88
1228.20
1230.65
1209.02
1212.30
1206.92
1201.39
1201.33
1199.15
1204.41
1208.85
1283.10
1285.10
1271.80
1273.70
1268.80
1243.60
1245.80
1238.80
1232.60
1235.20
1236.50
1233.75
1212.61
1223.10
1214.90
1210.20
1204.21
1211.80
1220.00
1219.30
1266.18
1255.21
1256.45
1256.22
1228.25
1233.79
1230.50
1217.76
1216.45
1220.51
1227.63
1203.30
1197.56
1205.00
1197.95
1191.01
1190.91
1199.10
1203.20
1204.05
1274.69
1259.71
1269.65
1264.40
1233.22
1238.93
1233.80
1218.66
1222.20
1229.20
1231.10
1209.00
1212.61
1207.05
1201.91
1201.42
1199.51
1204.40
1208.30
1212.55
*東京白金は夜間取引を含んだ価格、26日からは2016年2月限。 *NY白金は中心限月。
東京白金 2015.12月限
日 始値 高値 安値 終値
2
3
4
5
6
9
10
11
12
13
16
17
18
19
20
23
24
25
26
27
4677
4698
4694
4724
4724
4765
4726
4727
4701
4732
4744
4780
4780
4735
4645
4663
4660
4704
4683
4705
4655
4707
4658
4660
4679
4613
4537
4541
4515
4500
4514
4527
4558
4714
4678
4681
4681
4616
4559
4567
4515
4520
4537
4555
4600
4650
4620
4611
4618
4514
4496
4497
4445
4473
4480
4501
4539
4706
4677
4725
4729
4776
4723
4700
NY白金
始値
1240.50
1226.40
1234.30
1243.90
1254.40
1223.50
1216.80
1208.40
4652 1194.20
4649 1200.40
4669
4625 1210.00
4528 1177.60
4542 1172.20
4515 1171.00
4498 1166.60
4505 1163.70
4536 1166.20
4554 1171.60
4546 1175.90
2015.4月限
ドル建て白金現物
高値
安値
終値
始値
高値
安値
終値
1241.90
1242.70
1247.80
1257.50
1258.70
1231.30
1225.70
1214.10
1207.50
1215.00
1223.80
1222.90
1231.80
1230.20
1220.00
1210.00
1204.50
1193.00
1194.10
1196.90
1228.60
1235.20
1238.90
1249.70
1221.60
1220.40
1207.30
1195.60
1200.50
1207.50
1217.90
1183.40
1184.90
1175.20
1172.60
1169.00
1177.20
1192.60
1191.80
1168.30
1163.10
1164.00
1156.50
1155.50
1155.00
1164.00
1171.00
1167.30
1177.00
1167.20
1172.30
1169.50
1162.90
1162.60
1168.80
1173.60
1185.60
1240.50
1223.00
1233.00
1236.00
1251.05
1215.50
1213.00
1202.75
1188.10
1194.15
1205.00
1205.00
1171.25
1170.65
1165.95
1159.50
1158.55
1158.50
1166.00
1176.40
1242.00
1240.60
1245.70
1255.80
1256.95
1230.30
1224.30
1213.05
1205.85
1213.20
1216.30
1209.15
1182.75
1184.25
1174.35
1171.00
1167.00
1176.35
1191.55
1190.60
1218.20
1217.65
1226.00
1223.20
1214.50
1205.00
1199.35
1187.50
1187.70
1191.50
1199.15
1164.00
1158.45
1158.50
1151.40
1150.80
1150.00
1158.39
1165.00
1162.45
1223.00
1230.00
1236.00
1251.05
1220.35
1213.00
1205.25
1190.60
1194.15
1203.98
1204.45
1171.25
1169.98
1165.95
1161.98
1161.05
1158.50
1167.98
1172.90
1183.75
YâàâÜxá EG
24 |
*東京原油は夜間取引を含んだ価格。 *NY原油は中心限月。
東京原油
日
2
3
4
5
6
9
10
11
12
13
16
17
18
19
20
23
24
25
26
27
始値
高値
2015.7月限
安値
終値
38260
39980
42530
44580
41260
44080
44740
40010
42350
44810
44650
44490
45630
45970
38010
39570
42350
40970
41130
43680
44280
39810
42250
44780
41010
44330
44820
44840
44970
44490
45820
46280
46520
47010
45680
46110
45530
44850
44730
46520
45810
45620
46880
46890
47140
47230
46370
46270
45920
45800
46680
47270
43740
44030
45600
45810
45710
45110
44550
45370
44400
44440
44580
46040
44360
45550
46280
46670
46950
45680
46340
45550
44850
44790
46650
46070
始値
2015.3月限
23日から4月限
高値 安値 終値 始値
47.59
49.79
51.67
48.67
50.86
52.01
52.43
50.98
49.42
51.35
50.56
54.24
52.56
52.10
53.16
53.99
52.65
51.14
51.60
53.43
46.67
49.69
47.95
47.36
50.72
51.65
49.86
48.05
49.14
51.03
49.57
53.05
48.45
50.48
51.69
52.86
50.02
48.84
51.21
52.78
52.75
53.24
50.55
51.24
50.75
49.42
49.16
51.00
48.97
54.15
53.41
52.14
51.85
50.99
50.33
51.28
51.22
49.94
50.81
50.32
49.15
49.91
48.67
48.68
48.43
47.80
48.46
53.53
52.14
51.16
50.34
49.45
49.28
50.99
48.17
49.76
NY原油
117.06
117.38
117.53
117.21
117.41
119.03
118.43
119.34
120.41
118.98
118.60
118.43
119.17
118.74
118.90
119.00
118.69
118.92
118.82
119.38
ドル・円
高値
安値
終値
117.85
117.72
117.97
117.56
119.19
119.04
119.58
120.44
120.43
119.16
118.74
119.38
119.38
119.14
119.16
119.32
119.80
119.04
119.47
119.77
116.83
116.83
117.02
116.99
117.14
118.30
118.37
119.26
118.48
118.38
118.25
118.21
118.51
118.40
118.27
118.70
118.69
118.59
118.65
119.08
117.38
117.44
117.21
117.49
119.10
118.43
119.39
120.41
118.98
118.70
118.38
119.20
118.64
118.90
118.91
118.77
118.92
118.82
119.37
119.54
*シカゴ穀物は中心限月。
シカゴ大豆
2015.3月限
シカゴ・コーン 2015.3月限
ユーロ・ドル
日
始値
高値
安値
終値
始値
高値
安値
終値
始値
高値
安値
終値
2
3
4
5
6
9
10
11
12
13
16
17
18
19
20
23
24
25
26
27
961.00
959.75
985.25
970.00
981.25
973.50
978.25
970.75
977.25
982.75
970.50
999.00
990.25
982.75
987.50
983.25
986.00
981.00
985.00
997.75
956.50
959.75
967.50
969.25
971.25
972.00
967.00
966.00
973.50
982.75
959.50
987.00
972.00
981.25
973.50
978.50
969.00
977.75
983.75
990.50
369.75
370.00
385.00
382.50
385.00
385.25
390.75
388.00
385.25
383.00
378.50
388.50
388.25
387.50
389.50
391.75
391.50
389.75
387.75
388.50
367.50
370.00
379.50
381.50
380.00
383.50
384.50
384.00
381.25
382.25
369.75
385.75
383.50
385.25
385.75
391.25
388.00
385.75
383.00
387.25
1009.00 991.50 1007.75 387.00
1012.25 990.75 995.75 389.00
1017.00 993.75 1007.25 383.75
1009.75 998.75 999.25 389.00
1006.50 992.00 999.25 385.25
1029.00 999.00 1016.00 379.00
1021.50 1002.00 1007.75 378.00
1024.75 1006.00 1024.00 376.00
1035.50 1020.00 1030.75 379.00
391.00
390.50
391.25
389.50
386.00
387.00
379.50
382.25
387.25
385.00
383.00
382.25
383.50
377.50
377.50
371.50
375.00
377.00
389.50
383.75
389.75
385.25
378.75
377.50
375.75
380.00
384.50
1.1307
1.1337
1.1466
1.1324
1.1458
1.1308
1.1301
1.1316
1.1331
1.1398
1.1393
1.1334
1.1405
1.1394
1.1363
1.1376
1.1328
1.1335
1.1356
1.1193
1.1358
1.1529
1.1481
1.1495
1.1482
1.1355
1.1341
1.1343
1.1419
1.1439
1.1425
1.1445
1.1412
1.1446
1.1425
1.1389
1.1354
1.1384
1.1375
1.1241
1.1288
1.1309
1.1312
1.1300
1.1307
1.1266
1.1269
1.1276
1.1298
1.1376
1.1315
1.1318
1.1330
1.1351
1.1275
1.1291
1.1284
1.1332
1.1179
1.1172
1.1337
1.1473
1.1337
1.1473
1.1307
1.1301
1.1316
1.1331
1.1398
1.1383
1.1349
1.1406
1.1391
1.1363
1.1368
1.1330
1.1335
1.1356
1.1193
1.1190
992.00
1007.00
995.25
1006.75
1000.50
999.25
1015.00
1007.50
1023.00
YâàâÜxá EG
25 |
マンスリー予定表
マンスリー予定表(
予定表(経済3
経済3月)
6日(金) 2月の米失業率
2月の米非農業部門就業者数
1月の米消費者信用残高
昨年第4四半期のユーロ圏GDP改定値
8日(日) 2月の中国貿易統計
9日(月) 2月の米労働市場情勢指数
昨年第4四半期の日本GDP・2次速報
米国市場が夏時間に移行(取引時間が冬時間より1時間繰り上げ)
10日(火) 2月の中国消費者物価指数(前年比)
2月の中国卸売物価指数(前年比)
11日(水) 2月の米財政収支
2月の中国小売売上高(前年比)
2月の中国鉱工業生産指数(前年比)
12日(木) 2月の米小売売上高
ニュージーランド中央銀行が政策金利について発表
2月のオーストラリア雇用統計
1月のユーロ圏鉱工業生産指数
13日(金) 2月の米卸売物価指数
3月の米ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値
16日(月) 3月のニューヨーク連銀・製造業景況指数
2月の米鉱工業生産指数
2月の米設備稼働率
日銀政策委員会・金融政策決定会合(17日まで)
17日(火) 2月の米住宅着工件数
米連邦公開市場委員会(FOMC、18日まで)
日銀政策委員会・金融政策決定会合
2月のユーロ圏消費者物価指数・確定値(前年比)
18日(水) 米FOMC声明・経済見通し発表
イエレン米FRB議長・定例会見
2月の日本貿易統計
1月のユーロ圏貿易収支
19日(木) 昨年第4四半期の米経常収支
3月のフィラデルフィア連銀・製造業景況指数
2月の米景気先行指数
昨年第4四半期のニュージーランドGDP
スイス中央銀行が政策金利について発表
ノルウェー中央銀行が政策金利について発表
23日(月) 2月の米中古住宅販売件数
24日(火) 2月の米消費者物価指数
3月の米製造業PMI(購買担当者景況指数)・速報値
2月の米新築住宅販売件数
3月のユーロ圏総合PMI(購買担当者景況指数)・速報値
3月のユーロ圏製造業PMI(購買担当者景況指数)・速報値
25日(水) 2月の米耐久財受注
2月のニュージーランド貿易収支
3月のドイツIFO景況感指数
26日(木) 南アフリカ中央銀行が政策金利について発表
27日(金) 昨年第4四半期の米国内総生産(GDP)・確定値
3月の米ミシガン大学消費者信頼感指数・確定値
30日(月) 2月の米個人所得
2月の米個人消費支出
3月のユーロ圏景況感指数
31日(火) 1月のS&P/ケース・シラー米住宅価格指数(前月比)
3月のシカゴ購買部協会景況指数
3月の米消費者信頼感指数
2月のユーロ圏失業率
・上記の予定は予告なく変更される事があります。
YâàâÜxá EG
26 |
重要事項のご
重要事項のご説明
のご説明
※本資料は、信頼できると思われる各種データに基づいて作成されていますが、当社はその正確性・信頼性を保証する
ものではありません。また、本資料は情報提供を目的としており、相場見通し等の確実性を保証するものではありませ
ん。なお、本レポートに記載されている内容の著作権は、原則として、当社およびその他情報提供者に帰属します。著
作権法により、当社およびその他情報提供者に無断で転用、複製、再配信、ウェブサイトへ掲載等することはできませ
ん。ご利用になりたい場合は、後述のお問い合わせ先にご連絡ください。
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いため、損失の額がお預り証拠金の額を上回るリスクもあります。又、相場変動や日数の経過によって追加預託が必要
になる場合もあります。お取引を始める前に契約締結前交付書面をよくお読みになり、取引内容を十分ご理解の上、ご
自身の判断と責任によりお取引下さい。
※ 当社必要証拠金の額は1枚当たり最高で 233,000
233,000 円、手数料は1枚当たり最高で 23,328 円(税込)となりますが、
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(平成27年3月2日現在)
※ 当社お客様相談窓口
(東京本社)℡01200120-770770-266
※ 日本商品先物取引協会相談センター ℡0303-36643664-6243
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