＊グローバル投資環境 No.915＊ご参考資料髙木証券投資情報部ブラジル中銀金融政策会合～市場予想通り50ベーシス利上げ 2015年3月5日作成ブラジル中央銀行は3日から4日にかけて金融政策会合を開催、政策金利を12.25％から12.75％へ引き上げた。同中銀は2013年4月から2014年4月にかけて政策金利を9会合連続で累計375ベーシス引き上げた後、一旦引き締めを休止していたが、昨年10月28日から29 日にかけての金融政策会合で利上げを再開、以降、今回まで4会合連続で累計175ベーシスの利上げを実施している。声明文の全文は「マクロ経済シナリオとインフレ見通しの評価に基づいて、我々は、政策金利をバイアスなしに 50ベーシス引き上げて12.75％とすることを全会一致で決定した」であり、その内容は1月20日から21日に開いた前回の金融政策会合からほとんど変わっておらず、今後の金融政策の方向性を占うヒントは見当たらない。ブラジル政府は今年に入ってから燃料に対する課税を復活させるなど、財政健全化を推し進める姿勢を鮮明にしており、こうした政策はブラジルの経済や通貨レアルに対する信認を中長期的に高めるという意味で正しいと思われる。しかし、増税等を受けてインフレは加速、1 月のインフレ率は2011年9月以来の高水準となる 7.14％に達しており（2月のインフレ率は6日に発表予定）、これに対応して中央銀行は引き締め姿勢を強めている。 ◆政策金利の変遷日時政策金利変化 2013/4/17 7.25%→7.50% +0.25% 2013/5/29 7.50%→8.00% +0.50% 2013/7/10 8.00%→8.50% +0.50% 2013/8/28 8.50%→9.00% +0.50% 2013/10/9 9.00%→9.50% +0.50% 2013/11/27 9.50%→10.00% +0.50% 2014/1/15 10.00%→10.50% +0.50% 2014/2/26 10.50%→10.75% +0.25% 2014/4/2 10.75%→11.00% +0.25% 2014/5/28 11.00% 据え置き 2014/7/16 11.00% 据え置き 2014/9/3 11.00% 据え置き 2014/10/29 11.00%→11.25% +0.25% 2014/12/3 11.25%→11.75% +0.50% 2015/1/21 11.75%→12.25% +0.50% 2015/3/4 12.25%→12.75% +0.50% 一方、利上げによる内需への悪影響で成長率が落ち込むことをカバーするために、中銀は輸出をサポートする目的でこれまでのところ通貨レアル安を容認している。しかし、行き過ぎたレアル安は輸入インフレを増幅させ、利上げによるインフレ抑制効果を減殺してしまう。こうした観点からは、政府及び中銀がどの程度のレアル安であれば許容するのかが、今後のレアルの落ち着きどころを占う上で大きな鍵を握っていると思われる。なお、昨年第4四半期の成長率は例年であれば2月の末に発表されるが、今回は3月27日という遅い時期の発表が予定されている。（文責：勇崎聡）（出所：ブラジル中央銀行及びＢｌｏｏｍｂｅｒｇのデータより髙木証券作成）当資料は投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資の最終決定はご自身でなさるようお願いいたします。当資料は信頼できると思われる各種データに基づいて作成されていますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。株式への投資は、価格の変動や発行者の信用状況の悪化等により投資元本を割り込むおそれがあります。信用取引、先物・オプション取引をご利用いただく場合は、所定の委託保証金または委託証拠金をいただきます。また、信用取引ではその損失額が差し入れた委託保証金の額を上回るおそれがあります。国内株式取引の委託手数料は、約定代金に対して最大（税込）1.19664%【2,700 円に満たない場合は2,700円（現物取引買付および信用取引売買）】になります。株式を募集等により取得する場合には、購入対価のみをお支払いいただきます。外国株式を委託取引により購入する場合は、所定の委託手数料をいただきます。外国株式の委託手数料は国や市場により異なります。外国株式を店頭取引により購入する場合は、購入対価のみをお支払いいただきます。債券をご購入いただく場合は、購入対価のみをお支払いいただきます。（経過利子をお支払いいただく場合があります）。債券は、市場の金利水準の変動等により価格が変動しますので、損失が生じるおそれがあります。また、発行体の信用状況や財務状況によっても価格が変動し、利金や償還金の支払遅延や不履行となる場合があります。また、倒産等により元本損失が生じる場合があります。投資信託は、主に国内外の株式や債券を投資対象としているため、基準価額は組み入れた株式や債券の動き、為替相場の変動等の影響により上下しますので、これにより投資元本を割り込むおそれがあります。投資信託はファンドごとに設定された購入時手数料をご負担いただきます。また、投資信託を保有期間中に間接的にご負担いただく費用として、ファンドごとに設定された運用管理費（信託報酬）のほか、運用成績に応じて成功報酬をご負担いただく場合があります。外国株式や外国債券、外国投資信託への投資は、上記に加え為替相場の変動等により損失が生じる場合があります。また、通貨発行国の国情の変化により投資元本割れや途中売却ができなくなるおそれがあります。当社で取り扱う商品等へのご投資には、当該商品等の契約締結前交付書面、上場有価証券等書面、目論見書、お客様向け資料等をよくお読みください。商号等：髙木証券株式会社金融商品取引業者近畿財務局長（金商）第20号加入協会：日本証券業協会【広告審査済】髙木証券ｲﾝﾀｰﾈｯﾄﾎｰﾑﾍﾟｰｼﾞ：http://www.takagi-sec.co.jp/