2/25 2015/ グローバル・マーケット・ トピックス 投資情報部 永田 尋嗣 2014年10-12月期の米企業業績と2015年見通し 2/20時点、米主要500社の2014年10-12月期の利益伸び率予想は前年同期比+6.6%。14年 通年では前年比+8.0%。エネルギーセクターの大幅減益が響く15年通年は同+2.1% S&P500指数と200日移動平均線とのかい離率をみると、2012年以降、S&P500指数は200 日移動平均線から▲2%~+10%の範囲内におおむね収まっている 2015年通年の利益 伸び 率予想は 前年 比+2.1% 米国企業の2014年10-12月期決算発表は2月20日までにS&P500指数構成企業 のうち439社が終了。トムソン・ロイター社集計による利益見通し(未発表企業分は予 想を使用し集計)は前年同期比+6.6%。事前予想(同+4.2%、1/1時点)をやや上回 る。14年通年でみると主要500社の利益見通しは前年比+8.0%。指数ウエートの高 い情報技術(IT)やヘルスケアの2ケタ増益見通しが全体を押し上げている。 ただ、2015年通年の主要500社の利益見通しは同+2.1%と事前予想(同+8.1%、 1/1時点)から大きく後退。幅広い業種で利益見通しが下方修正されており、特にエ ネルギーセクターの影響が大きい。同セクターがS&P500指数に占めるウエートは 8%強に過ぎないものの(2/20時点)、15年通年の利益見通しは前年比▲23.3%(1/1 時点)から、同▲53.6%に大幅下方修正されている。 米S&P500業種別の利益伸び 率見通しとS&P500指数ウエ ー ト(2/20時点) 指数 ウエ ー ト (%) S&P500指数 2014年 10-12月期 (前年同期比、%) 2014年 通年 (前年比、%) 2015年 通年 (前年比、%) - 6.6 8.0 2.1 情報技術 金融 19.9 16.0 17.7 ▲ 2.4 13.6 1.1 7.4 17.1 ヘルスケア 14.7 23.1 17.1 7.7 一般消費財 12.3 13.5 8.4 12.4 資本財 10.4 12.7 10.4 6.5 生活必需品 9.7 0.6 4.2 3.1 エ ネルギ ー 8.3 ▲ 21.7 0.7 ▲ 53.6 素材 3.3 5.2 8.9 4.3 公益 3.0 6.3 8.9 0.7 通信 2.3 7.3 11.9 5.6 (注)指数ウエートは四捨五入で表示しているため、合計が100%にならない 出所:トムソン・ロイターの資料およびブルームバーグのデータよりみずほ証券作成 この資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資に関する 最終決定はご自身の判断でお願いいたします。また、本資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成したものですが、その正確性、完全 性を保証したものではありません。本資料に示された意見や予測は、資料作成時点での当社の見通しであり今後予告なしに当社の判断で随 時変更することがあります。最終ページに金融商品取引法に係る重要事項を掲載していますのでご覧ください。 1 2015/2/25 グローバル・マーケット・トピックス S&P500指数の株価 バリュエーションには 過熱感はみられない が S&P500指数の実績株価収益率(PER)は18.6倍(2/20時点)。PER面での割安修 正は一巡したとみられるが、2000年前後はいうまでもなく、過去と比較しても過熱感 がみられる水準ではない。主要3業種(情報技術、金融、ヘルスケア)についても、 同様のことがいえる。もっとも、PER面での上値余地は乏しくなりつつある。米国株の 上昇スピードは企業業績の拡大ペースにおおむね沿ったものとなろう。PER等の株 価バリュエーションや移動平均線等を活用し、売買のタイミングを計ることの重要性 が一層高まっている。 S&P500指数と業種別株価指数の実績株価収益率(PE R ) (月次:1995/1~2015/2) (倍) 80 ヘルスケア 情報技術 S&P500 金融 70 60 ヘルスケア:23.2倍 情報技術 :19.5倍 S&P500 :18.6倍 金融 :14.9倍 (いずれも2015/2時点) 50 40 30 20 10 0 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 (注1)2015/2のデータは2/20時点 (注2)金融の2008/7~8、2008/10~09/11のデータは異常値もしくは算出不能のため表示せず 出所:ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成 S&P500 指 数 と 200 日移動平均線 14 15 (年) 200日移動平均線(200日線)は長期的な株価の方向性を示すとされる。S&P500 指数の200日線は上向きであり、同指数の上昇基調は変わっていないとみている。 また、200日線とのかい離率をみると、2012年以降、S&P500指数は200日線から▲ 2%~+10%の範囲内におおむね収まっている。売買のタイミングを計る際の参考と したい。 S&P500指数と200日移動平均線 (日次:2012/1/3~2015/2/20) (ポイント) 2200 2187 2110 200日移動平均線+10% 2000 1988 1948 S&P500 200日移動平均線 1800 200日移動平均線▲2% 1600 1400 1200 12/1 12/7 13/1 13/7 出所:ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成 14/1 14/7 15/1 (年/月) この資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資に関する 最終決定はご自身の判断でお願いいたします。また、本資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成したものですが、その正確性、完全 性を保証したものではありません。本資料に示された意見や予測は、資料作成時点での当社の見通しであり今後予告なしに当社の判断で随 時変更することがあります。最終ページに金融商品取引法に係る重要事項を掲載していますのでご覧ください。 2 2015/2/25 グローバル・マーケット・トピックス S&P500情報技術株指数と200日移動平均線 (日次:2012/1/3~2015/2/20) (ポイント) 800 730 200日移動平均線+11% 719 S&P500情報技術 700 657 638 200日移動平均線 200日移動平均線▲3% 600 500 400 300 12/1 12/7 13/1 13/7 出所:ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成 14/1 14/7 15/1 (年/月) S&P500金融株指数と200日移動平均線 (日次:2012/1/3~2015/2/20) (ポイント) 350 345 329 313 200日移動平均線+10% S&P500金融 300 304 200日移動平均線 200日移動平均線▲3% 250 200 150 12/1 12/7 13/1 13/7 出所:ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成 14/1 14/7 15/1 (年/月) S&P500ヘルスケア 株指数と200日移動平均線 (日次:2012/1/3~2015/2/20) (ポイント) 900 845 833 200日移動平均線+13% 800 700 S&P500ヘルスケア 747 725 200日移動平均線 200日移動平均線▲3% 600 500 400 300 12/1 12/7 13/1 13/7 出所:ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成 14/1 14/7 15/1 (年/月) この資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資に関する 最終決定はご自身の判断でお願いいたします。また、本資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成したものですが、その正確性、完全 性を保証したものではありません。本資料に示された意見や予測は、資料作成時点での当社の見通しであり今後予告なしに当社の判断で随 時変更することがあります。最終ページに金融商品取引法に係る重要事項を掲載していますのでご覧ください。 3 2015/2/25 グローバル・マーケット・トピックス 金融商品取引法に係る重要事項 ■国内株式のリスク リスク要因として株価変動リスクと発行者の信用リスクがあります。株価の下落や発行者の信用状況の悪化 等により、投資元本を割り込むことがあり、損失を被ることがあります。 ■国内株式の手数料等諸費用について ○国内株式の売買取引には、約定代金に対して最大 1.134%(税込み)、最低 2,700 円(税込み)の委託手数料 をご負担いただきます。ただし、売却時に限り、約定代金が 2,700 円未満の場合には、約定代金に 97.2%(税 込み)を乗じた金額を委託手数料としてご負担いただきます。 ○株式を募集等により購入する場合は、購入対価のみをお支払いいただきます。 ○保護預かり口座管理料は無料です。 ■外国株式のリスク ○外国株式投資にあたっては、株価変動リスク、発行者の信用リスク、為替変動リスク(平価切り下げ等も含 む)、国や地域の経済情勢等のカントリーリスクがあります。それぞれの状況悪化等により投資元本を割り込 むことがあり、損失を被ることがあります。 ○現地の税法、会計基準、証券取引に関連する法令諸規則の変更により、当該証券の価格に大きな影響を与 えることがあります。 ○各国の取引ルールの違いにより、取引開始前にご注文されても、始値で約定されない場合や、ご注文内容が 当該証券の高値、安値の範囲であっても約定されない場合があります。 ○外国株式において有償増資等が行われた場合は、外国証券取引口座約款の内容に基づき、原則権利を売 却してお客さまの口座に売却代金を支払うことになります。ただし、権利売却市場が存在しない場合や売却市 場があっても当該証券の流動性が低い場合等は、権利売却ができないことがあります。また、権利が発生し ても本邦投資家が取り扱いできないことがあります。 ○外国株式の銘柄(国内取引所上場銘柄および国内非上場公募銘柄等を除く)については、わが国の金融商 品取引法に基づいた発行者開示は行われていません。 ■外国株式の手数料等諸費用について ○外国委託取引 国内取次手数料と現地でかかる手数料および諸費用の両方が必要となります。現地でかかる手数料および 諸費用の額は金融商品取引所によって異なりますので、その金額をあらかじめ記載することはできません。詳 細は当社の担当者までお問い合わせください。国内取次手数料は、約定代金 30 万円超の場合、約定代金に 対して最大 1.08%+2,700 円(税込み)、約定代金 55,000 円超 30 万円以下の場合、一律 5,940 円(税込み)、 約定代金 55,000 円以下の場合、約定代金に対して一律 10.8%(税込み)の手数料をご負担いただきます。 ○国内店頭(仕切り)取引 お客さまの購入単価および売却単価を当社が提示します。単価には手数料相当額が含まれていますので別 途手数料および諸費用はかかりません。 ○国内委託取引 当社の国内株式手数料に準じます。約定代金に対して最大 1.134%(税込み)、最低 2,700 円(税込み)の委託 手数料をご負担いただきます。ただし、売却時に限り、約定代金が 2,700 円未満の場合には、約定代金に 97.2%(税込み)を乗じた金額を委託手数料としてご負担いただきます。 ○外国証券取引口座 外国証券取引口座を開設されていないお客さまは、外国証券取引口座の開設が必要となります。外国証券取 引口座管理料は無料です。 外貨建商品等の売買等にあたり、円貨と外貨を交換する際には、外国為替市場の動向をふまえて当社が決 定した為替レートによるものとします。 商品ごとに手数料等およびリスクは異なりますので、当該商品等の契約締結前交付書面や目論見書または お客さま向け資料等をよくお読みください。 商 号 等 : みずほ証券株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第 94 号 加入協会 : 日本証券業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、 一般社団法人第二種金融商品取引業協会 広告審査番号 : MG5690-150225-09 この資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資に関する 最終決定はご自身の判断でお願いいたします。また、本資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成したものですが、その正確性、完全 性を保証したものではありません。本資料に示された意見や予測は、資料作成時点での当社の見通しであり今後予告なしに当社の判断で随 時変更することがあります。最終ページに金融商品取引法に係る重要事項を掲載していますのでご覧ください。 4
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