41 2 歳の男児。数日前からの咳嗽と喘鳴とを主訴に受診した。来院時の胸部 X 線写真を示 す。 考えられるのはどれか。1 つ選べ。 a 胸水が貯留している。 b 右肺の虚脱を認める。 c 縦隔陰影は左側へ偏位している。 d 側面像の撮影が診断に有用である。 e 吸気および呼気撮影が診断に有用である。 胸部 X 線写真(正面像) ― 38 ― 42 生後第 2 週の男児。嘔吐を主訴に受診した。吐物は胆汁性であることから,腹部超音波 検査が施行された。上腹部カラードプラ写真(横断像)を示す。 可能性が高いのはどれか。1 つ選べ。 a 腸重積 b 胃軸捻転 c 十二指腸閉鎖 d 肥厚性幽門狭窄症 e 腸回転異常症および中腸軸捻転 上腹部カラードプラ写真(横断像) ― 39 ― 43 新生児。胎児超音波検査にて脳室拡大を指摘されていた。生後 1 日に施行された頭部単 純 CT を示す。 可能性が高いのはどれか。1 つ選べ。 a 脳室内出血 b 結節性硬化症 c Dandy-Walker 奇形 d Sturge-Weber 症候群 e 先天性サイトメガロウイルス感染症 頭部単純 CT ― 40 ― 44 80 歳代の女性。2 日前から腹痛があり,嘔吐が出現し始めたため来院した。胃癌の手術 歴がある。腹部単純 CT を示す。 処置・対応として適切なのはどれか。1 つ選べ。 a 造影 CT にて腫瘤性病変や血管性病変を検索する。 b イレウス管を留置し,24 時間後に CT で再検する。 c イレウス管造影にて閉塞部位を検索する。 d 緊急血管造影を考慮する。 e 緊急外科手術を考慮する。 単純 CT 横断像 ― 41 ― 45 50 歳代の男性。潰瘍性大腸炎の経過観察中に肝胆膵領域の MRI が施行された。MRCP を示す。 この病態に合併する頻度が高いのはどれか。1 つ選べ。 a 膵 炎 b 脂肪肝 c 胆囊結石 d 胆管細胞癌 e 原発性肝細胞癌 MRCP ― 42 ― 46 50 歳代の女性。不正性器出血を主訴に来院した。乳癌術後で,抗エストロゲン薬を 10 ! 年間内服中である。CA 19-9:48 U ml CA 125, CEA:正常。骨盤部 MRI と FDG-PET CT を示す。 可能性が高いのはどれか。2 つ選べ。 a 子宮肉腫 b 変性筋腫 c 子宮体癌 d 内膜ポリープ e 囊胞性腺筋腫 T2 強調像 T1 強調像 T2 強調冠状断像 拡散強調像 ADC map FDG-PET CT ― 43 ― ! ! 47 80 歳代の女性。貧血のスクリーニングのため腹部超音波検査が施行された。右側腹部横 走査による B モード像とカラードプラ像とを示す。 可能性が最も高いのはどれか。1 つ選べ。 a 腸重積 b 異所性腎 c 大腸憩室炎 d 上行結腸癌 e 潰瘍性大腸炎 B モード像 カラードプラ像 ― 44 ― 48 70 歳代の男性。スクリーニングの腹部超音波検査で腎に異常を指摘され精査となった。 発熱や腹痛は認めない。腹部造影 CT を示す。 考えられるのはどれか。2 つ選べ。 a 腎梗塞 b 腎盂腎炎 c 転移性腎癌 d 悪性リンパ腫 e IgG4 関連腎病変 造影 CT(早期相) ― 45 ― 49 40 歳代の女性。上腹部痛を主訴に来院した。肝機能障害を認める。ダイナミック CT の動脈相(A,B)と門脈相(C,D)とを示す。 可能性が最も高いのはどれか。1 つ選べ。 a うっ血肝 b 急性肝炎 c 急性胆管炎 d Budd-Chiari 症候群 e Fitz-Hugh-Curtis 症候群 動脈相 門脈相 ― 46 ― 50 60 歳代の男性。数日前から自覚した左腹部痛が本日になり増悪するとともに,下血も出 現したため来院した。造影 CT(横断像と冠状断像)を示す。 最も考えやすいのはどれか。1 つ選べ。 a 悪性リンパ腫 b 虚血性大腸炎 c 偽膜性大腸炎 d 潰瘍性大腸炎 e IV 型進行大腸癌 造影 CT(横断像) 造影 CT(冠状断像) ― 47 ― 51 60 歳代の女性。健診の超音波検査で腹部腫瘤を指摘され精査となった。症状はない。 ダイナミック MRI(造影前,動脈優位相および平衡相)と MRCP とを示す。 考えられるのはどれか。1 つ選べ。 a 膵粘液癌 b リンパ上皮囊胞 c 漿液性囊胞腫瘍 d 神経内分泌腫瘍 e 膵腺扁平上皮癌 T1 強調像(造影前) T1 強調像(動脈優位相) T1 強調像(平衡相) MRCP ― 48 ― 52 40 歳代の女性。骨盤部 T2 強調横断像を示す。 徴候として本例で伴なっているのはどれか。1 つ選べ。 a 高血圧 b 膀胱脱 c 膀胱内出血 d 骨盤内鬱血 e 反復性尿路感染 骨盤部 T2 強調横断像 ― 49 ― 53 60 歳代の男性。虚血性心筋症による心不全および不整脈の治療中である。血清肝酵素値 の上昇を認めたため精査となった。 貧血は認めない。 このときの腹部単純 CT を示す。 薬剤性肝障害が考えられたため,投与中の薬剤が中止された。中止後 3 か月の腹部単純 CT も示す。 初回 CT における異常所見の原因として考えられるのはどれか。1 つ選べ。 a 金 b 鉄 c 亜鉛 d ヨウ素 e カルシウム 単純 CT(初回) 単純 CT (3 か月後) ― 50 ― 54 30 歳代の男性。検診の胸部 X 線撮影で異常を指摘され,精査を目的に来院した。腹部単 純 CT の横断像(3 スライス)を示す。 可能性が最も高いのはどれか。1 つ選べ。 a 肝硬変 b 異所性脾臓 c 奇静脈連結 d 悪性リンパ腫 e 下大静脈走行異常 腹部単純 CT ― 51 ― 55 50 歳代の女性。検診の腹部超音波検査で膵頭部に腫瘤を指摘され,精査を目的に来院 した。腹部ダイナミック CT(造影早期相)を示す。 疾患として可能性が低いのはどれか。1 つ選べ。 a SCN(serous cystic neoplasm) b AVM(arteriovenous malformation) c SPN(solid pseudopapillary neoplasm) d PNET(pancreatic neuroendocrine tumor) e metastasis from RCC(renal cell carcinoma) ダイナミック CT(造影早期相) ― 52 ―
© Copyright 2024 ExpyDoc